現代の高僧
はじめまして
仏教が好きで、仏教学者の本や祖師の書いた本を読んでいます。
実家の宗派とは違いますが、浄土宗が好きで法然上人を敬仰しています。
質問させて頂きたいのですが、現代でも高僧はいらっしゃるのでしょうか?
宗門の最高位、または高位にいる人という意味ではありません。
宜しくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私が知るなかでは
少しだけ知っているとか、本を読んだとかいうレベルではなく、実際、十数年間、親しいお付き合いをしたうえで、高僧だなぁと裏表なくいえる方は一人だけおいでです。
私と同じ浄土真宗本願寺派(西本願寺、東京でいうと築地本願寺の宗派)の漢見覚恵さん(滋賀県彦根市の純正寺住職)です。
他にもそれらしい方はおられますが、お付き合いが浅いなどの理由で公にお名前を出してよいと思う方はおられません。決してこの方だけではないはずですが、いい加減なことはもうせませんのでお一人だけにしておきます。
たくさんいます
私の師匠のひとり、狐野秀存先生。
真宗大谷派の学校、「大谷専修学院」の院長です。
「高僧」という言葉がふさわしいと思います。
狐野先生にも、信国淳先生という、師匠がいます。
こうして遡っていくと、親鸞聖人、法然上人まで、とぎれることなく続いているのです。
椎尾弁匡さん
アルボムッレ・スマナサーラ長老
高僧と呼ばれる方々は、仏教の歴史上大きな役割を果たした偉人が多いと思います。
たとえば、空海さんや最澄さんなど、当時の日本では知られていなかった教えを海外から持ち帰りました。
そういう意味では、日本テーラワーダ仏教協会のアルボムッレ・スマナサーラ長老はまさにそうだと思います。
スリランカ人でテーラワーダ仏教(上座部仏教)の僧侶ですが、長年日本に住まわれ、日本語で説法や冥想指導をなさり、著作も多いです。
説法や著作では、漢字の仏教用語を用いて説明してくださっているため、日本の仏教者でも理解しやすいです。
スリランカ人僧侶で、日本語ペラペラで漢字の仏教用語にも精通している長老は、歴史上でも稀有な高僧と呼べると思います。
日本人にとっては、三蔵法師に匹敵するお方だと思います。
質問者からのお礼
和尚様方
回答を賜りまして誠にありがとうございます。現代にも日本に偉い御坊様がたくさん
いらっしゃることに安心致しました。著作を拝読します。有難うございました。