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死が怖いです。

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死への恐怖について。

こんにちわ現在中学3年生の男子です。
まだまだ人生経験が浅いのに対してこんな事を言うのもあれなんですが、、、

いずれ自分にも必ず訪れる「死」がとても怖いのです。

この恐怖については色々なタイプな恐怖があるそうですが、自分の場合は「自我の喪失」など「永遠の無」への恐怖です。

まだまだ何も分からないのですが本来仏教では浄土も輪廻も釈迦は無記と称していると耳にしたことがあります。

とは言ってもまだ何の証明もされていないので死後がある可能性も0%ではないと思います。
まだこのように思い今後の人生を生きていけたら良いのですが、
「何時か科学で死後は永遠の無だと証明されてしまったらどうしよう。もしそうなってしまったのなら僕はもう生きていけない。」
と思うことがあります。

この原因は自分自身にあります。

死が怖いと言って、心の中だけで留めておいたら良かったもののネットで色々(科学や哲学など)調べてしまったりしたので、余計こういった恐怖が煽られてしまったのかもしれません。

つまり簡潔にまとめると

・永遠の無、自我の消失への恐怖

・いつか科学などで死後が永遠の無だと証明されてしまうかもしれない恐怖

・生きる意味がみつからない
です。

長い文章になってしまって大変申し訳ございません。

そして質問はどうしたらこの恐怖を取り除くことができますか?です。
ご回答よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

なるべく簡潔に答えるつもりだったのですが

>・永遠の無、自我の消失への恐怖
恐怖の問題は最後に回すとして、ここで問題になっているのは「無」「消失」ということです。これは今この生きている身が「有る」とする立場です。
しかし仏陀釈尊が目覚めたこの生とは「縁起」です。「縁って起こっている」=「瞬間瞬間の条件がととのって存在している」=「生かされている」ということです。
つまり私が実体として独立して存在しているのではなく、宇宙があって、地球があって、先祖がいて、父母がいて、出会いがあって…といった数え切れないほどのご縁(条件)がととのっていることにおいてこの瞬間に私が私足り得ているということです。
ですからそのご縁を一つ一つ解いていったならば「私」という存在はどこにも認められなかったということになります。
よって死とはもともと私など無いのですから私が死んでも霊魂が残ったり、死後の世界が実体として有るというわけではありません。かといってもともと無いものが全く無くなくなるという「虚無」でもありません。あくまでも私の身を存在させているご縁がなくなるということであり、私が生きてきた軌跡は様々な形で残された者にはたらき続けるでしょう。

>・いつか科学などで死後が永遠の無だと証明されてしまうかもしれない恐怖
死を科学で証明するのは難しいのではないでしょうか。なぜなら実証できないからです。推測はできますが、実証できません。実証実験をしたらその科学者はもう死んでいるのですからね…。

>・生きる意味がみつからない
生きる意味はありません。ただ意味なく生きているわけでもありません。何か先に意味があってそれに基づいて私たちの生が与えられたわけではないからです。たまたま縁がととのって生起したという事実が先にあるのです。で、あるならば自由です。好きに生きたらいいのです。人生において起こり得るご縁も選べませんが、何が起きようがその出来事に対しどのように対処するかという自由があります。この一点において人生の意味は失われません。あなたはあなたの人生に対しあなただけの態度をとればいいのです。

>どうしたらこの恐怖を取り除くことができますか?
恐怖してよいのです。恐怖する存在が我々です。しかし恐怖するだけでなく事実を見つめることで「生のみが我らにあらず死もまた我らなり」という縁起にもとづいた生命観に目覚めることができるはずです。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

みんな怖いのです

あなただけでなく、みんな怖いのです。
私もそうです。

お釈迦様はこの世は諸行無常と説きました。
全ては移りゆくもの、生があるから死があるように、死があるからこそ生もあるのです。
大切な事は、死を恐れない事では無く、いつかは訪れる死を覚悟して、今の生に集中する事です。

生きる意味は人それぞれですが、あなたの心が求めるものを手に入れる為である事は間違いないでしょう。
あなたが欲しいものを手に入れる為、欲しいものが無いなら、先ずはそれを見つけることからです。
それが最終的に手に入るかどうかは分かりません。
しかし、そのために懸命に今を生きること、そこに、生きる意味が生まれ、いつか死を前にしても、やれる事は全てやったぞ、と後悔なく受け止められる時が来るのではないかと思います。

なお、浄土や天国の存在は科学的に証明出来るものではありません。心に信じることによって存在する所です。
私はお釈迦様やその弟子達、悟ったお坊さん達のように死を自然の摂理としてすんなり受け入れられないので、阿弥陀仏を信じ、極楽浄土を信じ、日々念仏を唱えています。
極楽浄土は私が欲しいもののひとつだから、そこに行く為に懸命に日々努めているのです。

あなたが欲しいものは何ですか?

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おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

あなたを応援してますね

拝読させて頂きました。あなたのおっしゃる通りですね。私も中学生の頃死への恐怖が押し寄せて一年以上なにもできませんでした。私はあなたほど頭脳も明快ではありませんでしたし、論理的でもありませんでしたから毎日を死への恐怖におののきパニック状態になっておりました。
その後遺症はしばらくありましたね。
それを乗り越えることができたのはやはり私達がその生命を全うする時に仏様は必ずや私達を間違いなくお導きなさってくださって、仏様のお浄土である西方極楽浄土に生まれ変わり、親しい方々やご先祖様に巡り会い、清らかな心で仏様のご説法を伺いながら円満に成仏させていただけることとなるからです。
そのみ教えを受け取り信じることができるからですね。
また人生は非常に長いです。日に日に私達は死に向かっていることは間違いないのですが、ゆっくりと受け入れて割り切ることができるようになったからです。
あなたの人生もこれからどんどん開けて参ります。様々な人々との大切な出会いがあり、様々な喜びや悲しみも訪れるでしょう。
その様なご縁をあなたはしっかりと受け止めて実感なさりながら充実した毎日を送って頂きたいと思います。
必ずや仏様は私達をしっかりと受け入れてくださいます。
どうか安心なさってしっかりと前を向いて己れの人生を一歩一歩歩んでくださいね。
あなたを応援してますね!
南無阿弥陀仏

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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

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