正座について
いつも座卓なので、あぐらより正座が楽なのですが、足が痛くなります。
お坊さんはいつも正座だと思いますが、足が痛くなりませんか?
それも修行でしょうか?
気持ちが楽に正座がしたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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正座も技術
かずんさん、こんにちは。
私もあぐらより正座の方が楽です。少し太りましたが、それでも普通に一時間は余裕ですよ。
お茶を学ぶとわかるのですが、正座も技術があります。重心を足の中心に持っていくことがコツです。何も気にしないと足の方に重心が行きますので、膝が負担がかかりシビレやすくなります。お腹を出すようにして体を前に持って行きます。ネットで正座の仕方があると思いますので調べてみてください。そして少し時間が経ったら立ったりしてもう一度座る。これだけで足は血液も巡らせることができ、正座で座り続けることができます。
ところで内緒話です(笑)。よくお坊さんってずーーと座っていて凄いなーと思うかも知れませんが、儀式の過程で、結構立ったり座ったり蹲踞したり礼拝したりして正座を意図的に崩すようにしているのです。だから、ずーと座っているわけではありません。だから導師は痺れません。逆に脇僧の方がつらいです。
最近はお寺も正座が多くなってきました。私のお寺も椅子席です。ただし私は椅子席にはしていません。毎日の正座が大きな法要の練習になっているからです。
そして正座こそが、平和の形でもあります。お侍はすぐに立って切りつけることができるように胡坐でした。それを利休坊は、茶室にニジリ口をつけて、刀を取り、正座をさせることによって、敵意がないことを示させたのです。正座は平和のためのアクションだと思えば、素敵な座り方だと思いませんか?(笑)合掌
感想になりますが
正座は習慣、慣れだと思います。最近は私を含め多くのお坊さんは椅子で生活することが多くなってきました。そのため正座は苦手な人も多いです。
ポイントとして座るときはなるべく動かない方がいいです。動くと足を痛めますので、動かないこと。あとは毎日正座をする時間を作ることだと思います。体重とかも関係してくるかもしれません。
専門家ではないので詳しくはわかりませんが、私の感想です。
座具をお勧め
浄土宗では正座が基本なので私も普段は正座ですが、それでも2時間しか持ちません。
なので、さらに長時間正座する時はお尻の下に足の間に挟めるくらいの小さな座具を置きます。小さな枕のような形で少し硬い感じのものです。
あぐらの場合も座具があると全然違います。背筋もピン伸ばせますから。おそらく坐禅される方は使っていると思います。
一度試してみてはどうでしょうか。
ネットで座具、坐禅座布団で検索するとヒットすると思いますよ。