子供を産むべきか堕ろすべきか
29歳女子。結婚歴3年半です。
今妊娠7週目です。
妊娠発覚直後に夫が不倫をし「もう愛してないから離婚してくれ」と突然言われてしまいました。
夫は、慰謝料・養育費を払うとは言うものの、嘘を平気で言える人なので養育費も貰えるとは思っておりません。
私の両親は出産に反対で堕ろせと会う度に言ってきます。
(もし産むなら実家に帰ってもいいとは言われてますが、子育てのサポートは一切しないと言われています)
でも、実際に子供を産んだら死ぬ気で働いて1人でも育てていくのだろうと思います。幸い正社員で年収も平均よりは貰っています。
自分の身を粉にして働くならば、子供は1人でも育てられると思いますが、私は医学部受験をして医者になりたいと妊娠前はずっと考えていたので、その夢が実現できなくなるのではないかと思うと、今は堕ろして自分の人生に集中すべきなのか?と堂々巡りをしてしまいます。
子供は産みたいですが、それが本当に今なのか。この環境で産むのか。
答えが出ません。
今堕ろして将来子供が産めない体になったり、縁がなかったら、私は一生後悔するのかもしれない。もし今産んで医学部の挑戦ができなければ一生後悔するのかもしれない。
どちらも選びたいが、現実的に1つしか選べない気がしているので決めなくてはならないと思っています。
どうしたら良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
命を絶つ苦しみを抱えて生きる覚悟も、お忘れなく。
夫の不倫だなんて。。。と思いましたが、あなたも同じでしたよね(前回の質問を読みました。不倫して、不倫された)。。。2人にとって、必要な存在ではないのでしょうから、離婚しかないのかなと思いますが。
今、体調はどうですか? 悪阻もあり、しんどいんじゃない? 大丈夫ですか? こんなデリケートな時期に、最悪の選択をしなくてはならないなんて。正直、お腹の命が、あまりにも可哀想です。
お腹の中で、確かに生きている命を感じているでしょ。先の不安もあるでしょうし、あなたのご両親が、どうやって育てていくのかという心配から、そうおっしゃるのでしょう。これも、親心かなとは、思います。
夢を持ち続けながら、子育てしながら、勉学に励むことは大変だとは思いますが、また周りの協力も必要ですが、不可能ではないかもしれません。
どちらかにしなさいと、私が言える立場にはありませんが、命を絶つという苦しみを抱えて生きることになる覚悟も、お忘れなく。
その子の経済的保障を「法的に」約束させてから
どうするべきか。
本心は自分が一番わかっているはずです。
「他に好きな女性ができた。」「子供を授かったが好きじゃなくなった。」
ではあまりに男性本位でその子供とあなたが不憫です。
で・す・が…、前回のご質問では「ご主人のことを男性としてみれない」ということからあなたも💀不倫💀をしたという内容でしたね。⚡自業自得というものでしょう。男性だって女性側が冷めていればなんとなく空気を察するもので愛が冷めていってほかの女性に気が向くものですよ。
で、前回の不倫の流れがあるので誰が父親なのかはよくわかりませんが、そのお子さんが本当にご主人のお子さんであるならば、その子の血のつながった父親は彼なのですからそれは彼に養育する責任が発生します。もし離婚をなさるのであれば、その子の養育費として「強制執行認諾約款証付公正証書」を作成しましょう。
養育費を大学まで払うことを認めさせたうえで離婚しませんと、泣き寝入りするのはあなたです。
その上でシングルマザーになるのであれば、少しは負担が減るはずです。
あなたも誠実にあなたの不倫のことも全部親御さんやご主人にお話しなさったらいかがでしょうか。
あなたが不倫したこと、ご主人に対して異性と見れなくなったこと、嘘のない人生を歩まれた方がすっきりすると思いますよ。
医学部の夢はあなたが不倫して人の道を踏み外してしまった時点で同時に断たれていたのではないでしょうか。
道徳、倫理、宗教心のない医学などいくらあなたが夢といってもあなたのエゴの延長に過ぎないと思います。
正直なんか…、そんな先生に診てもらいたくない、という心理が正直、私に発生してしまいます。
それでも医学を目指すのでしょうか。あなたが志すのは自分の自分の、自分が自分が、というエゴの心をこそ治療することではないでしょうか。
厳しいようですが、仏教は人間やあなたのエゴの増長を促すものではありません。
もちろんあなたとしてはご主人の方に矛先が向くでしょうが、あなたはあなたの中のその自分を中心とした生き方はあなたしか治療できません。最新医療でもエゴの治療はできません。
そこを治療すればW不倫でお互いさまです。彼が「戻ってきてくれるのを待っている」と提案をしてみましょう。お互い様なのですから彼の不倫を許してあげるのです。
そうすれがその子の父親を奪うことがなくなり中絶もせずにすむでしょう。
命を大切にできない人が果たして良い医者になれるのでしょうか。
医者になって多くの人を救うことも、親となって一つの命を立派な人間に育てることも、同等なのではないでしょうか。
出産も中絶もあなたの命に関わることですから、他人からこうしろとは言えません。
しっかり考えて覚悟を決めてください。
できれば共に大医王を目指しましょう。
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
厳しい皆様からのご意見、もっともなることでございますが、少し気落ちなされていないかも心配です・・
とにかく、貴女様も、ご主人様も、そして、お子さまも救われるための教えが仏教となります。
私たちがこの迷い苦しみの世界に輪廻する原因は、煩悩とその親玉の無明(根本的な無知)、そして、それら煩悩・無明による行いとしての悪業であります。
医師になりたいということですが、それはどうしてでしょうか。病気で苦しんでいる人を治してあげたいという純粋な志からであるかもしれませんが、確かに医者になれば、病苦にあるものを多少は救うことができるかもしれません。しかし、いずれにしても少々の延命にはなったところで、所詮は焼け石に水、やがては死ぬことからは誰も逃れられないものであります。
そうであるならば、病苦のほんの僅かを和らげられるだけの医者などよりも、どうせ目指すならば、生老病死、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の私たちの苦しみの全てを治せる大医王たる如来を目指すことで、全ての衆生たちを救えるような存在になるというのはどうでしょうか。
その大医王になるための教えが仏教となります。
是非、これも機縁に、少しずつでも仏道をお進み頂けましたら、ご自身のみならず、やがては輪廻に迷苦しているご主人様、お子さまも真に救うことに繋がるのではないかと存じます。
ただ、今において中絶(何ら母子ともに健康上問題がない場合における人工中絶)をお考えであれば、まずそのことについてはあまり時間がありませんので、僭越ながらにもお答えさせて頂きますが、仏教では中絶は基本的には反対の立場であり、特に僧侶が中絶を勧めることなど、とんでもない大罪となってしまいます。
もちろん、色々な勘案すべき諸事情もありますので、絶対にダメであるとは強くは申せませんが、なさらない方が善いということであります。
別に仏教に興味がなくても、このことは少しだけでもご一考を賜れましたら有り難くに存じます。
そして、できれば、医者よりも、共に大医王を目指して参りたいものでございます。
川口英俊 合掌
しっかりとお向き合いなさって判断なさって
拝読させて頂きました。大変な選択を前にして精神的にも肉体的にもつらい思いをなさっておられることかと存じます。あなたのその様な状況お察し申し上げます。
三恵 師もご心配なさっておられた様に体調も不安定な状況の中で判断することは大変に難しいことかと思います。
あとあとその判断について後悔することになりかねません。
あなたにはあなたの未来の夢や目標があるでしょう。せっかくのあなたの人生ですからご自分の実現したいことに一生懸命努力なさることはかえがたき経験となることでしょう。
また新たに与えられた命は様々な巡り合わせの中で何億分の一の確率であなたの中に宿った生命ですから本当にかえがたき存在かと思います。
ご主人様とのご関係についても心を落ち着けて冷静になり、お二人にとって本当に大切なことは何かをよくよくお考えなさって頂き、そしてお二人でご判断なさって頂きます様にと思います。
また周りの方々からも様々にご意見を頂いて人生にとって何が大切なことなのか、今のあなたやご主人様にとってどうしていくことが望ましいことかをアドバイスして頂きたいと思います。
本当に大切な選択ですから一時的なことや感情的なことで流されることなく、しっかりとお向き合いなさって頂きご判断なさってくださいね。
あなたの未来そしてご主人様の未来がお健やかにお過ごしなさって頂きます様にとお祈り申し上げます。