〝人間になるな、人になれ〟とは?
はじめまして´`*
私は仏教系の女子校を卒業して現在は短大でいけばなをしています。高校では毎週宗教の授業が嫌ほどあり、頭が悪いのか何なのか、なぜか宗教だけ成績が一番良かったです( ̄∇ ̄)ですがそこまで宗教に興味がありませんでした。高校3年になると得度を受けないとみんな卒業させないと言われたので仕方なく受けた感じでした。
卒業してからは短大でいけばなをしています。いけばなは仏前供花が元になっているので現在でも仏教的思考は少なからずあると思います。いけばなの歴史などを勉強しているうちに仏教にも興味を持つようになりました。
いけばなや仏教を勉強しているうちに、ふとこんな言葉を思い出しました。〝人間になるな、人になれ〟です。
これは得度をした時に学校の先生(お坊さん)が言った言葉です。当時は意味がわからず流して聞いていましたが、今でもわからず日々考えていますが、なかなか答えにたどり着きません。
〝人間になるな、人になれ〟とはどういう意味なのでしょうか?ぜひお坊さんの力を貸して下さい!
お花屋さんで花の勉強中💐 趣味☞いけばな、乗馬、スキー、 とにかく馬と花が好き♥ 最近は御朱印がマイブーム
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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頭で生きるな、心で生きよ・・・かな?
随分難しいことを言われましたね・・・(笑)。
「人間」は知識を学び、理屈を言いながら「自分勝手」に生きます。
「人」は心で感じ、「他人を思いやり」ながら生きます。
この違いだと、小生は思います。
親鸞聖人(聞いたことありますか?)が作られた『和讃』です。
よしあしの文字(もんじ)をもしらぬ ひとはみな
まことのこころ なりけるを
善悪(ぜんまく)の字 しりがおは
おおそらごとの かたちなり
よく味わってみて下さい。
輝く個性を持った人になる
人と人間の文字の違いは、間という字がついているかどうかです。人間とは人と人の間に空間があるイメージで、世間を表しているといったのは、養老 孟司さんです。人と人間は、同じことを表しているようで、若干ニュアンスが異なります。同じような使い方も出来ますが、適材適所の使い方もあります。
例えば、「人の世話をする」ということはありますが「人間の世話をする」とは言いません。「人の役に立って喜んでもらった」とは言いますが「人間の役に立って喜んでもらった」とは言いません。微妙ですが、人という場合は人格を持った個人を示すことが出来ます。人間と言ってしまうと、総称のような感じになります。
そういう所からこじつけると、先生は総称で呼ばれるような人間にならず、輝く個性を持った人になりなさいと言いたかったのかも知れませんね。
質問者からのお礼
大塚 芳明様
お忙しい中、回答ありがとうございます。
「人間」と「人」にこんな違いがあったのですね!勉強になりました。
自分勝手に生きるのではなく、他人を思いやれる「人」になりたいです!