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お盆と彼岸

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お盆で、お墓参りに行って、またすぐにお彼岸でお墓参りに行くのはなぜですか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お墓参りはちょくちょく行っても構わないんですよ。

お盆とお彼岸は由来が別々ですから、
時期が近いのはたまたまです。

クリスマスプレゼントを渡したのに、
1週間後にお年玉を渡さなければならないのと同じです。

もし可能ならば、
どうぞ毎月お墓参りしてください。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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字数制限のためかけ足での説明をお許しください

 こんにちは。

 まずお盆ですが、これは、お釈迦さまの弟子の目連尊者が、亡くなった母の様子を神通力で探したところ、母は骨と皮ばかりにやせ衰えており、何かを食べようとしても食べ物が口のところで火に変わってしまい食べることが出来ない状態になっていた。目連は、お釈迦さまの処へ相談した所、お釈迦さまは、目連の母は我が子への愛情が自己中心的となった罪過があまりに深いからであったとおっしゃり、たくさんの食べ物を、安居(集中的に修行をする期間)が終わった(旧暦7月15日頃今の暦で8月15日頃)修行僧に供養するように言いました。母親はその功徳により救われたという話しがあり、それに基づきます。
 本来は僧侶に供養することでご先祖さまの供養になるという話ですが、現在は、「ご先祖さまが帰ってくる日」として、お墓参りをし、迎え火を焚く習俗がありますね。

 次に彼岸ですが、「彼岸」という言葉には、実は「昼夜の時間が一緒」とか「お墓参りをする日」という意味はありません。
 「彼岸」という言葉は、昔のインドの言葉「パーラミター」からきています。「パーラミター」は、「完全・最高」という意味です。
 中国の人は、「完全、最高」という言葉を、「到彼岸」=「彼の岸に到る」と意味の言葉に訳しました。 中国では「彼の岸」を「悟りの世界」「最高の世界」と考え、対するこちらの世界を此岸といい、悩みと迷いの世界と考えていたのでしょう。
 じゃあなんで、この秋分・春分の時期が「お墓参りの時期」となったのか?
 これは、日本人が、春と秋の年二回、この気候がよく過ごしやすい時期に、「悟りの世界」「最高の世界」に渡るための修行期間にしましょう、ということで、春分の日や秋分の日のあたりを「彼岸」と名付けたからのようです。
 ここでは字数制限の為「悟りの世界に渡るための修行の内容」については詳しく書きませんが、「六波羅蜜」という6つの行いがあります。ネットなどで調べてみましょう。
 ここからは想像ですが、昔の人はこの「六波羅蜜」を実践するのに、先祖供養がいちばん手っ取り早いと考え、お墓参りをはじめたのではないのでしょうか。

 このふたつの行事がたまたま近かったというのが、ご質問の答えになります。

 一方で、お墓参りはいつ行っても良いですよ。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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お盆は亡き人やご先祖様が家に帰ってきて一緒に過ごす期間です。その為に、迎え火(または灯籠)でお迎えして、お供え物を召し上がってもらい、送り火(または灯籠)で見送るのですね。お盆にお墓参りするのは、帰ってくるご先祖様にお墓をちゃんと守っている姿を見てもらい喜んでもらう意味もあると思います。

また、お彼岸は仏道修行の期間です。この一週間は六波羅蜜という仏道修行をいつもより意識して励むのですね。ですから、御墓参りもただお供え物をするだけではなく、亡き人やご先祖様から学ばせていただくことも大切なのです。何を学ばせていただくのかといいますと、この世の無常と無我なのです。無常とはこの世は全て移り変わるということ、目の前のご先祖様が既に亡くなっているように、あなた達の命もいつかは終わりが来るということ。だからこそ、1日1日を大切に精一杯生きないといけないということを学ばせていただくのです。
また、無我とはこの世は全て単独では存在しないということ、目の前のご先祖様のお陰であなた達も存在しているということ。さらには、周りの多くの人達の支えによってあなた達が存在しているということ。だからこそ、あなた達は周りの人達とお互いに支え合って生きないといけないということを学ばせていただくのです。

時期が近いのはたまたまなのです。気候や農作業の関係もありますし、暦が変わった時にお盆が7月から8月に移った関係もあります。
また、お彼岸の中日は浄土宗では夕日(極楽浄土)が真西に見える為にいつも以上に念仏を唱えるという意味もあります。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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「お盆・お彼岸」問答一覧

お彼岸のお参りに行くか迷っています。

もうすぐお彼岸ですが、納骨堂にお参りに行くかどうか迷っています。 去年まで、お彼岸はお参りに行かなければという思いでお参りに行っていました。しかし、最近、自分の子ども時代を思い出し、父方の祖父母からあまり可愛いがられなかったと思うことが増え、祖父母の納骨堂に行くと、心の中で文句やひどい言葉ばかり出てきたり、感謝の気持ちがしっかりと持てず、上辺だけの言葉を並べてしまいそうで行くのを躊躇しています。 子ども時代ではなく、今現在見守っていただいていることに対する感謝を言葉にすることも考えましたが、心の中は黒々しているし、見られて喜んでもらえる生き方など全くできていないので、見守られていると感じると恥ずかしく感じています。なのでこれからも見守ってくださいなんて言葉も言えません。 祖父母に感謝しなくてはならないのにしっかりとできていないのも申し訳ないです。 こんなこと思っているのが酷いのですが、毎年お彼岸を憂鬱に感じていて、お参りに行くのが嫌だと感じてしまっています。ですがお彼岸なのだから行くべきなのではという気持ちもあります。 アドバイスをよろしくお願いします。

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お彼岸に仏様に手を合わせたいです。

お坊様にはいつも大変お世話になっております。 今年89歳になる実家の母についてご相談させてください。 母は認知症とは診断されていませんがかなり妄想が激しくなりました。 ・私が母の服を勝手に3着持って行ったまま返していない→現実は私は母の服をさわってもいない。母の妄想です。 お彼岸なので「仏壇に手を合わせに行きたい」と実家の母に電話をした所、「あんたが家に来ると大事な物がどんどん無くなるから来ないで!」と言われました。→私は今までに勝手に実家の物を家に持って帰った事は一度もありません。それをしていたのは私の姉です。私ではありません。 今回実家の仏壇に手を合わせる事ができなくなりました。悲しいです。子どもの頃からお彼岸、お盆にはお墓参りを欠かさずしていました。恐らく母が生きている間は私は実家の仏壇に手を合わせる事はできないと思います。 お墓参りをすれば良いのでしょうがお墓は姉が掃除をしていない為、荒れ果ててしまいました。私がお墓掃除をすれば良いのかもしれませんが実家から電車、バスを利用して一時間以上かかる場所に住んでいる為ホウキやバケツ等を持って電車に乗るのは難しいです。 姉とは縁を切っております。 今後、どの様に仏様に手を合わせたら良いのでしょうか?どうか教えてくださいませ。

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お盆について。

いつもご相談を聞いて頂き、ありがとうございます。今回は、お盆の事について教えて頂きたいのですが…. 我が家は本家の為、仏壇があります。 お盆は、12日夕方にお墓参りに行き15日にご先祖様を送って行きます。 お盆の間は、朝に精進料理を作りお供えします。 おちゃと?茶湯をしに、親戚の人も必ず我が家に来られます。 このおちゃとが、私には嫁いでからの経験でした。主人の祖母が言うには、おちゃとをすればする程良い。お盆は、おちゃとを何回も何回もするのだと… 祖母が生きていた時は、皆のおちゃとの回数をチェックしていました。あの子は、今回はおちゃとが足りないとか。 私にも、あんたのおちゃとの回数は、少なすぎる!とか… 祖母が亡くなってからは、親戚の人も、お盆中に一度程度おちゃとをしにくらいになりましたが… そんな事もあり、私はおちゃとが苦手で好きではありません… 長男嫁の私は、お盆は本当に忙しく、ゆっくりおちゃとなどしている時間はないのです。 しかし、義父や主人は、おちゃとをしない私を罵ります。今にバチが当たる!と。 本当に私はバチが当たるのでしょうか?笑笑 また、お盆中はずっと精進です。肉魚を口にしてはいけません。若い食べ盛りの子供がいるので、正直精進は無理です。 愚痴っても仕方ありませんが、毎年お盆が苦痛です。ご先祖様には申し訳ありませんが、私なりに出来る事をする事で供養になりませんか? やはり、最後には、バチが当たるのでしょうか…

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ