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お稲荷さんにお坊さん??

回答数回答 3
有り難し有り難し 57

勤め先の会社にはお稲荷さんがあります。
1年に一度、お坊さんが来てくださり
線香をつけて、お経?を唱えています。

お稲荷さんに、お坊さんが来ていることに
すごく疑問を感じます。

調べてみると、神仏習合の関係?と出てきますが
なぜなのかあまり理解ができません。

詳しく解説していただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

神仏の隔てをも超越した宗教性が仏教

ウチのお寺にもお稲荷さんと金毘羅さまがまつられていて鳥居もあります。
仏教は世界で唯一、昔からある大事にされていたものを壊さずに合い和することができる最高の宗教心だということです。他の宗教同士であればみんな喧嘩したり、戦争してますでしょ。
音楽でいえばジャズもロックも演歌もソウルもどれが一番とか、これじゃなきゃダメとか言わない。それを聞く耳を広くせよ、というのが仏教です。

お稲荷さんも仏教とは関係しています。
今の曹洞宗大本山永平寺の禅師さんは豊川稲荷(妙厳寺)のご出身です。
仏教とは他を壊したり、排他主義にならずにキツネも守り神としてお互い尊重し合ったのです。
明治時代に奕堂禅師という立派な坊さんがいました。愛知の妙ゴン寺で一般の方が仏弟子になられる受戒会という儀式がありました。寝る部屋も無いぐらいに大勢の人が集まってふろ場の脱衣所でも人が寝とったそうです。すると夜に浴室の扉を叩く者あり。
「こんな時間にだれでっしゃろか」
「我はダキニテンの眷属ナリよ。この度の受戒会は高徳の禅師様が導きの師であるとナ。私も受戒を受けたい。」
「受戒をしたければ参加の費用として戒金をもってコンと…むにゃむにゃ…」
「ほなら戒金もって来ん来ん。」
「やれやれ。こんな時間に。」坊さんは昏々と眠りにつきました。
すると後でその者がお金を持ってきたとか、そこに置いてあったとか言います。
当日の受戒会にはそのダキニテンはお金は持ってきたものの来ん来んだったとか、その坊さんが寝ぼけとったかキツネに化かされてたとかで懇々と説教されたとか、キツネだけに扉を叩く音がコンコn(以下略)
その後も豊川稲荷ではお受戒の際に鎮守様として血脈を授けて仏法の守り神としてたたえています。大本山総持寺でも穴熊稲荷、荒神さまにも血脈を授けて仏法の守り神としてお祭りしています。
広い宗教性を持つ真の宗教は他のものを損ねないということでしょう。
ぜひ、あなたもワールドワイドな宗教性を持ってください。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
💕禅ママ説法💗 禅ママの超簡単!不安消しテクニック! (*´ 艸`) 人生って、ちょっぴり不安がいっぱいよね? でも大丈夫! 「現実」と「頭の中だけ」をちゃんと見分けられるようになれば、不安なんてちっぽけなものよ! だって、みんな「もしも~」「もしかして~」って、頭の中で勝手にドラマ作っちゃってるだけなんだもん。 (˘ω˘) 「あれが起きたらどうしよう」とか「こんなことになったらどうしよう」って、まだ何も起きてないのに、勝手に心配しちゃうのよね。 だから、今この瞬間、目の前にあるものに意識を集中してみよう! ✨ 見えるもの、聞こえるもの、感じてること… そうすれば、どんなに不安なことがあっても、"今ここ" に戻ってこれるわよ! 心配事って、まるで映画の予告編みたいなのよ。 まだ何も始まってないのに、ドキドキハラハラしちゃうでしょ? でも、実際は、今この瞬間、目の前で起きていることだけをちゃんと見ればいいのよ。 そうすれば、心はもっと穏やかになるわよ。 不安を感じたら、ちょっと立ち止まって考えてみてね。 「この不安、本当に今の私に必要?」 「今、目の前で起きていることは、一体何?」 そうやって、現実と想像の違いに気づけば、不安に振り回されることも減っていくわよ。 だから、今日一日も、"今" をしっかり感じて、笑顔で過ごしてね! (*´ 艸`) じゃ、行ってらっしゃい!

仏教と神さま。お釈迦様の時代からの縁。

メタルさんはじめまして

質問拝読しました。

神仏習合というと今でも一部ネガティヴなイメージを持つ方がおられますが、それは勘違いからきているものです。

仏教と神様は実はすごく深い縁があります。
それこそお釈迦様の時代から。

というのもお釈迦様が悟られた後に悟りに至る為の教えを説かれた(仏教の布教を始められた)のは梵天(ブラフマー)というインドの神様に懇願され頼まれたからなんです。

「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」という説話です。詳しくは「梵天勧請」と検索してみてください。

つまり、神様に頼まれなければお釈迦様は教えを説く事もなく、現在の様に仏教は広がってなかった。今の形の仏教や各宗派はなく、日本や世界各地にあるお寺や僧侶は存在しなかったかもしれません。

また仏教には護法善神(ごほうぜんじん)と鎮守(ちんじゅ)様という神様が出てきます。
前者は仏教に帰依し経典やお寺、僧侶を守る様々な神様で後者は土地(お寺のある土地)を守る土地神様です。

お寺に鳥居や社があるのは鎮守さま土地神さまをお祀りしているからです。
特に稲荷さんは鎮守さまとしてよくみます。稲荷心経をはじめとした稲荷さまを拝むお経や作法が古来より今にも伝わっています。

かつては日本でも厩戸王(聖徳太子)の飛鳥時代の前後、蘇我氏と物部氏の争いや壬申の乱の頃、当時大陸より伝わり新宗教であった仏教と日本古来の土着宗教の争いがありました。

ですが、その後融和の道を辿りました。

特に平安初期、真言宗の開祖である弘法大師空海が当時の中国、唐より持ち帰った密教においては仏の世界を表すマンダラに神様も仏様と共に存在し、共存しています。
実際に、弘法大師空海は高野山を土地の神様より拝受しお寺を建てました。
それ故、高野山は今でも神様を祀る社があり、仏様と同じ様に拝んでいます。

寛容と融和が宗教において大切な事であり、本来は何も不思議な事でもありません。

いい加減にアバウトに何でもありでごちゃ混ぜにした故ではないのです。

長くなりましたが参考になれば幸いです。

合掌(^人^)

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有り難し
おきもち

未だ愚迷凡夫の身ではありますが、皆様の一助になるようなお答えができれば幸いです。 私自身、いわゆる「お寺の息子」として生まれましたが、小さなお寺ということや両親の教育方針もあり、感謝すること、仏様、お大師様に手を合わせることの大切さは教えられてきましたが、後継者としてのプレッシャー等は全くありませんでした。 実際、当初は仏門に入る心づもりなどなく、仏教とは関係のない分野の理系大学に進学し、在学中に起業。 仲間とIT系の会社を立ち上げたり、飲食業や人材派遣などの運営企画に携わる傍、ディスコやクラブのDJやバーのマスター、占い師(手相、姓名判断、九星気学、宿曜)としても仕事しておりました。 が、その中で思うことが度々あり僧侶を志し、お大師様とご本尊様のご加護のもとご縁に導かれ仏門に進みました。 今もいつもお大師様とご本尊浪切不動明王様方にはお導き頂き、助けて頂いております。 (趣味程度ですが、暦の研究や宿曜経の読解、気学をメインに占いは現在も嗜んでおります) 「目に見える世界」「目に見えない世界」を共に大切にして釈尊の末弟、宗祖弘法大師空海の末弟として、真言僧侶の立場、金剛乗仏教・密教の観点からお答えさせていただきます。 皆様からの相談を通じて、また他の僧侶の皆様のご回答を通じて多くを学べればと思います。 皆様との御法縁に感謝して精進してまいります。 煩悩即菩提 即事而真 当相即道 また自坊(金剛寺)では護摩祈祷会や阿字観体験会(阿息観による密教瞑想体験)も開催しております。 また自治体や地元社会福祉協議会様や企業、団体様より依頼を受けて法話(講話)や瞑想指導を不定期で行っております よろしくお願いいたします。 合掌
可否が時期によります ご相談ください

拝読させて頂きました。
そうですね、ちょっと違和感をお感じなさるかもしれませんね。
とはいえ明治以前は神仏習合でしたので実はよくある事かと思います。

私のお寺にもお稲荷様がありお祀りさせて頂いていますし、毎日お参りさせてお勤めしています。
ですからある意味自然なことでもあると思います。

今のスタイルとして厳密になさりたいのであるならば近所の稲荷神社の宮司様にお願いしてもいいとは思いますが、今までのご縁を重要視するならばそのお坊様にお願いするのでも良いかと思いますよ。

何でもご縁は大事ですからね。ご選択なさるのは施主様ですからね。

心を込めてお勤めなされば神様も仏様もきっとお慶びになるでしょうからね。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます!

良いお話を聞かせていただいて、大変勉強になりました!

改めて考えてみると、神社にもお寺にもお参りにいきますし
自然な事なのかなぁと思いました。

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