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お稲荷さんにお坊さん??

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勤め先の会社にはお稲荷さんがあります。
1年に一度、お坊さんが来てくださり
線香をつけて、お経?を唱えています。

お稲荷さんに、お坊さんが来ていることに
すごく疑問を感じます。

調べてみると、神仏習合の関係?と出てきますが
なぜなのかあまり理解ができません。

詳しく解説していただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

神仏の隔てをも超越した宗教性が仏教

ウチのお寺にもお稲荷さんと金毘羅さまがまつられていて鳥居もあります。
仏教は世界で唯一、昔からある大事にされていたものを壊さずに合い和することができる最高の宗教心だということです。他の宗教同士であればみんな喧嘩したり、戦争してますでしょ。
音楽でいえばジャズもロックも演歌もソウルもどれが一番とか、これじゃなきゃダメとか言わない。それを聞く耳を広くせよ、というのが仏教です。

お稲荷さんも仏教とは関係しています。
今の曹洞宗大本山永平寺の禅師さんは豊川稲荷(妙厳寺)のご出身です。
仏教とは他を壊したり、排他主義にならずにキツネも守り神としてお互い尊重し合ったのです。
明治時代に奕堂禅師という立派な坊さんがいました。愛知の妙ゴン寺で一般の方が仏弟子になられる受戒会という儀式がありました。寝る部屋も無いぐらいに大勢の人が集まってふろ場の脱衣所でも人が寝とったそうです。すると夜に浴室の扉を叩く者あり。
「こんな時間にだれでっしゃろか」
「我はダキニテンの眷属ナリよ。この度の受戒会は高徳の禅師様が導きの師であるとナ。私も受戒を受けたい。」
「受戒をしたければ参加の費用として戒金をもってコンと…むにゃむにゃ…」
「ほなら戒金もって来ん来ん。」
「やれやれ。こんな時間に。」坊さんは昏々と眠りにつきました。
すると後でその者がお金を持ってきたとか、そこに置いてあったとか言います。
当日の受戒会にはそのダキニテンはお金は持ってきたものの来ん来んだったとか、その坊さんが寝ぼけとったかキツネに化かされてたとかで懇々と説教されたとか、キツネだけに扉を叩く音がコンコn(以下略)
その後も豊川稲荷ではお受戒の際に鎮守様として血脈を授けて仏法の守り神としてたたえています。大本山総持寺でも穴熊稲荷、荒神さまにも血脈を授けて仏法の守り神としてお祭りしています。
広い宗教性を持つ真の宗教は他のものを損ねないということでしょう。
ぜひ、あなたもワールドワイドな宗教性を持ってください。

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仏教と神さま。お釈迦様の時代からの縁。

メタルさんはじめまして

質問拝読しました。

神仏習合というと今でも一部ネガティヴなイメージを持つ方がおられますが、それは勘違いからきているものです。

仏教と神様は実はすごく深い縁があります。
それこそお釈迦様の時代から。

というのもお釈迦様が悟られた後に悟りに至る為の教えを説かれた(仏教の布教を始められた)のは梵天(ブラフマー)というインドの神様に懇願され頼まれたからなんです。

「梵天勧請(ぼんてんかんじょう)」という説話です。詳しくは「梵天勧請」と検索してみてください。

つまり、神様に頼まれなければお釈迦様は教えを説く事もなく、現在の様に仏教は広がってなかった。今の形の仏教や各宗派はなく、日本や世界各地にあるお寺や僧侶は存在しなかったかもしれません。

また仏教には護法善神(ごほうぜんじん)と鎮守(ちんじゅ)様という神様が出てきます。
前者は仏教に帰依し経典やお寺、僧侶を守る様々な神様で後者は土地(お寺のある土地)を守る土地神様です。

お寺に鳥居や社があるのは鎮守さま土地神さまをお祀りしているからです。
特に稲荷さんは鎮守さまとしてよくみます。稲荷心経をはじめとした稲荷さまを拝むお経や作法が古来より今にも伝わっています。

かつては日本でも厩戸王(聖徳太子)の飛鳥時代の前後、蘇我氏と物部氏の争いや壬申の乱の頃、当時大陸より伝わり新宗教であった仏教と日本古来の土着宗教の争いがありました。

ですが、その後融和の道を辿りました。

特に平安初期、真言宗の開祖である弘法大師空海が当時の中国、唐より持ち帰った密教においては仏の世界を表すマンダラに神様も仏様と共に存在し、共存しています。
実際に、弘法大師空海は高野山を土地の神様より拝受しお寺を建てました。
それ故、高野山は今でも神様を祀る社があり、仏様と同じ様に拝んでいます。

寛容と融和が宗教において大切な事であり、本来は何も不思議な事でもありません。

いい加減にアバウトに何でもありでごちゃ混ぜにした故ではないのです。

長くなりましたが参考になれば幸いです。

合掌(^人^)

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おきもち

未だ愚迷凡夫の身ではありますが、皆様の一助になるようなお答えができれば幸い...
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拝読させて頂きました。
そうですね、ちょっと違和感をお感じなさるかもしれませんね。
とはいえ明治以前は神仏習合でしたので実はよくある事かと思います。

私のお寺にもお稲荷様がありお祀りさせて頂いていますし、毎日お参りさせてお勤めしています。
ですからある意味自然なことでもあると思います。

今のスタイルとして厳密になさりたいのであるならば近所の稲荷神社の宮司様にお願いしてもいいとは思いますが、今までのご縁を重要視するならばそのお坊様にお願いするのでも良いかと思いますよ。

何でもご縁は大事ですからね。ご選択なさるのは施主様ですからね。

心を込めてお勤めなされば神様も仏様もきっとお慶びになるでしょうからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます!

良いお話を聞かせていただいて、大変勉強になりました!

改めて考えてみると、神社にもお寺にもお参りにいきますし
自然な事なのかなぁと思いました。

「お坊さん・僧侶全般」問答一覧

前住について

こんにちは 「問答」に同様な内容があり、相談していいか悩みました。 たまたま恋愛した方がお寺の長男で2年前に帰省し彼が住職となり私が坊守となりました。私は在家で両親は生前は全くお寺との付き合いをしていなかったので私もお寺の知識はありませんでした。 彼の両親は最初は私との結婚に否定的でしたが、息子が後継ぎとなることで止む無く許してくれたようです。(最初は彼は後継ぎを拒んでいました。) 結婚前に坊守の仕事を全く教えてもらわなかったので、仕事内容を覚えるのに必死な毎日でしたが、前住・前坊守の私への当りがきつく毎日辛いです。 一番辛いのは私の亡くなった両親のことを悪く言われることです。両親が亡くなったとき、嫁ぎ先の宗派(浄土真宗)とは違うお寺(浄土宗)でお葬式・法事をしましたがその事についてひどく非難されます。細かいことを申し上げればきりがないのですが 「だからお前の親はろくな死に方をしなかったんじゃ」と言われ とても悲しかったです。そのことを夫に伝えましたが、そんなこと 聞き流しておけばいいと相手にされませんでした。(もともと、夫と義父は仲が悪いです) 他にも私の態度や色々なことについて罵声を浴びせられ我慢しますが、その度に「ろくな死に方をしなかった」の言葉が思い出され涙が止まりません。 この先も罵声は無くならないと思いますが、その際、私の心をどのように整理していけばよろしいでしょうか。

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導師様の態度について

いくつもの質問にお答えしていただきありがとうございます。また、あけましておめでとうございます。今年もまた質問でご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い致します。 さて、今回は今までの質問とは違います。先日父方の祖母が亡くなってしまい、家族葬ではありますが出席させて頂きました。 葬式自体は業者の方々が丁寧にしてくださったので、良い別れができたのではないかと思います。 しかし、1つ心残りがあります。それは、お経を唱えてくださった導師様の態度です。通夜、告別式ともに同じ方が来てくださったのですが、どちらの時も読経中に草履で遊んだりマスクの中を掻いたり…また若干眠たそうに読経していました。 葬式のランクは低い方で設定しましたし、家族葬で出席した人数は少ないので、気の抜けるのはあるかもしれません。しかし、そのお経は意味のあるものだったのか、祖母はちゃんと仏様?になることが出来たのか(祖母が浄土真宗だったので)気になります。 父や叔母さんなどは特に何も言わなかったのですが、今回の導師様の読経中の態度は問題なかったのか、また問題あるとすればどうすれば祖母は大丈夫なのかお答えください。 長くなりましたが、どうかお願いします。

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お寺=〇ちゃんねる?

 いつもお世話になっております。最近、思うことがあります。 失礼を承知で単刀直入に申し上げますと、 「お寺の客層(とくに常連)、やべえ」 まるで、「〇ちゃんねる」のようです。まともな人もいますが、 やばい人の方が多いです。  自分より弱そうな信者を探して友だちになる振りをして近づき、 支配下に置いたり利用したり、いじめの標的にするソシオパス サイコパス野郎。  他宗派をバチボコに叩き散らかし、「俺たちこそ特別、俺たち こそルールだ」と言わんばかりの薄っぺらな、説法というのも 噴飯な講釈を垂らす僧侶。  神秘主義に傾倒して、(本来、現実ととことん向き合い、 しんどい事が起きても、物事が成立する条件、環境を 炙り出して現実的に解決していくと説いているはずの)仏教を 捻じ曲げ、拝んでさえいればいいと思い込んで、現実的な 行動を起こそうとしない怠け者。  たたりや呪いのせいにして、努力しようとしない奴。  これでは、ますます仏教が誤解されるばかりです。新興宗教 と大して変わらないじゃん。  他の信者(時にお坊さん)に対してマウンティング、 時代遅れな神秘主義の信奉…  精進努力を誓うはずの道場で正反対の行動に勤しみ、 人格が破綻、結果、現場に蔓延しているのは、妄信、魔境、無明…  ちゃんとしたお寺さんもあるのでしょうが、私が行ったお寺の 数々は、冷静に振り返ってみると、全てこんな感じです。親鸞 さんの気持ちが、痛いほどわかります。  たまにちゃんとした人もいるけれど、基本多いのは、人格が ぶっ壊れたやべー奴。「〇ちゃんねる」かよ。先日など、 「生活保護費が下がるそうね。いいじゃない。みんなの税金で 食べてるんだから、働けるなら働いてもらわないと」 などと平然と抜かした奴がいて、さっきまで相槌を打っていた 信者さんたちが、静まり返るという事態も発生しました。 (ちなみに、障害年金がもらえず、生保を受給して就労準備を している人もいる。こんな発言をする奴が仏教徒だなんて)  最近は、山門や鳥居を潜るのが恥ずかしいくらいです。こんな 奴らと同類かと。  先生方のご高見を拝聴したく存じます。よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ