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閻魔様って…何者?

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有り難し有り難し 43

いつもお世話になっております。
きょうは病院の帰り時間があったので、
祈願寺に行く中途にお寺を発見し、
ご挨拶しました。

そこのお堂に、大きな「閻魔大王」様が
お祀りされていて、私は思わず目が合うと
小さく悲鳴を上げ後退りしてしまいました。

実は高校のフィットネスの授業で
立ち寄ったお寺の別の閻魔様に中指を
立ててしまったことがあるので、
それを丁重にお詫びし、それだけでなく
なぜか心の中で謝罪を連呼。

それと同時に、ものすごく泣きたく
なり、さらに今まで自分が抱いていた
「あの人が、この人が」という思いが
吹き飛ばされる様な気がしたのです。

まるで頭をぶん殴られたかのようです。
しっかりしろ、もっと何か信念をもて、
お前はまだ勉強すべきだと。
死んだ祖父が再三言っていたことです。

そこで質問です、閻魔様とは一体、
どのような仏様なのでしょうか?
ご意見お待ちしております。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人間界最初の人間

十王の回答はあるので、もう一つ違うやつを(^_^)

キリストでいうアダムが閻魔さまって話があります。(ちなみにイブは登場しません)
なので最初は私たちと同じ普通の人間でした。

そのうちどんどん新しい人間がやってきます。
最初は歓迎していたものの、ある人数になるとその中にもルールを破る者が現れてきました。

仕方なく閻魔さまはルールを破る悪い人間を、違う場所で暮らすように仕分けをすることにしました。

本当はこんなことしたくない、みんな仲良くやっていきたいのに…

こうして心を鬼して仕分けを続けていくうちに、いつしかその風貌も恐ろしいものとなり、悪い人間たちばかりの世界を地獄と呼ぶようになりました。

恐ろしい風貌でも優しさを秘めた方なんです。
実は閻魔さま=地蔵菩薩なんですよ。

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困っている人や悩んでいる人にとって、仏さまの教えが少しでも良薬となれること...
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地獄の裁判官

十王といって、人は地獄に落ちると10人の裁判官に裁かれると言われています。そのなかの5番目の審判を行うのが、閻魔大王です。
審査方法は浄玻璃の鏡という生前の行いが映し出される鏡を使って、行います。その手前の四人の王で、生前の行いについて質問されるのですが、野球やサッカーで最近取り入れられたチャレンジ判定(コンピューター判定)みたいなもので、嘘か本当にか全部この五回目の判定でわかってしまいます。
このとき善悪の判定は、生前の行いを証拠とすることはもちろんですが、亡くなったあとの遺族の弔いの態度も証拠となります。したがって皆さんが行う法事というのは、少しでも亡くなった方が有利になるように、その裁判の弁護を間接的にしているということになります。それが、49日忌、1回忌、3回忌と周期的に法事を行う理由です。

少しでもロータス小隊長さんの疑問が晴れれば幸いです。

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こんにちは。望月亮徳と申します。 宗派は日蓮宗です。なぜハスノハを...
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えんまさまの前で全部さらけ出そう

 こんにちは。

 いつもの祈願寺さんの近くの閻魔さまですね。有名な閻魔さまです。
 私もお参りさせていただいた事がありますが、その迫力に圧倒され、閻魔さまの前に立つだけで、自然に自分の心の中身をさらけ出したくなります。

 私たちは死んだら、49日後に何かに生まれ変わるといわれています。その間に、何にうまれかわるかについての裁判が行われているそうです。7日毎に裁判官がかわり、閻魔さまはそのひとりで、35日目の担当です。
 生前の行いと、残された遺族がどのように供養しているかが、判断の基準となります。
 ですから、遺族の方が閻魔さまにお参りして、故人の死後が安らかであるようにお参りをします。また、生きているうちから自分の死後のために閻魔さまにお参りする「逆修」というお参りのしかたもあります。
 閻魔さまの前で反省するのはとても良い事だと思います。これからもいつものお寺の帰りに寄ってお参りされると良いと思います。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

【望月亮徳 先生】
 ご回答ありがとうございます。なるほど…地獄に落ちないよう気をつけたいと思います。
念仏と善行、頑張ります!

【日顕 先生】
 ご回答ありがとうございます。閻魔さんにもつらい過去があったんですね…
「本当はこんなことしたくない」のに。想像したら、泣けてきました。
 ルール破る人って怖いですよね…閻魔さんの話を聞いたら安心しました。
 私も、ルールを蹂躙する人からはしっかり身を守ろう、そういう人にそういう態度を
とるのは、私自身もつらいし悲しいけれど。「こんなことはしたくない」けれど。
 そして私自身も、ルールはきちんと守ろう。それが閻魔様はじめ、他の仏様への
1番のご供養なのかもしれません…

【光禪 先生】
 ご回答ありがとうございます。そうです、あそこです!!(笑)私も正にビビり倒して、
第一声「ひぃい!す、すいませんでした!!悪いことしません!!」
ですよwww境内にお客さんいなくてよかったwwwこれ20代の女性のセリフですよ?
 ですがそのおかげで初心を思い出すことができました。というのも私は小さい時、
旧宅の仏壇の隣にあったお不動様のお軸の前に座らされて
「またイタズラしたね。このおっかないおじちゃんが、今晩あたりあんたを連れて行こうか
ってお婆ちゃんに相談してきたよ。悔い改めるなら今のうちだよ」
と祖母に脅かされ、たまに行ったお不動様のお寺で大きなお像を目の前に、
「うわぁぁあおっかないおじちゃんだぁあ!やーだぁぁああああ!」
と泣かされて(笑)育ったのです。
 このころは、あの客がウザいとか、この客がキモいとか、もちろん頭にありませんでした。
「おじちゃん」に怒られちゃいますからね(笑)
 ともかく、えんま様が初心を思い出させて下さったおかげでやっと、真面目にお参り、
お勤めができます。感謝しなくちゃですね。

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YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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