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暗示

回答数回答 2
有り難し有り難し 14

いろいろなものを見たり聞いたりする度に不安にかられる私は、何とか不安を無くそうと、そんなものは見てない、聞いてない!など、よく暗示をかけることがあります。

自分自身の行動に関しては、しっかり現実を見るようにしているのですが、まったく自分とは関係ないこと、例えば好きなものにケチが着き、それにショックを受けたなどという時に不安にかられるので、よくこのような暗示をかけています。すると、少し安心することもあります。

もっと効果的な暗示、もしくはその他の方法ってありますか?

方法は難しいかもしれしれませんが、何かご意見がありましたら、聞きたいと思い、投稿しました。

長文で申し訳ございません。よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

観ざる 聞かざる 言わざる

人間の目玉も耳も真実以外、見ざる、聞かざるものです。
だから、そこに無いものは言わざる態度がブッダのありようです。
今年は申年ですから、そこを学んでください。
たった今も、この文字以外は見ざる。これに向かえばこれしか見えない。他のものは見るまでそのものは見えざる、見ざる状態ですから、思いの上でありもしないことをあれこれ❝観ザル❞のです。※観るとは肉眼で見る・視るのではなく思いの上で観ること。
ラインやメッセージでそこに書いてもいないことを勝手に推測して、聞こえもしない心の声を勝手に聞いてしまう人があります。そんな事は誰も言っていない。
そこにあらざる声はなにも聴かざる姿勢。
事実は元々無色透明。
そこに無駄に自分の思いでデコレーションしない事。着飾ることをしない。
ありのまま、そのままに、余計なつけ足しをしないことが着飾らざること、聞かざる。
その方のありようを悟れば、無駄なことは言わざるの人になれます。
何か起こるたびに、一言言わなきゃいけないような気持ちになる人がいる。
それも黙らザルの心。
真実は元々ものを言わざるままの無色透明な姿。
事実に情報をつけ足すのはいつも人間。自分。
言わざる姿勢を持つことで、その通りの事がその通りのままで過ごせるようになるでしょう。
思いの上で、観ざる、聞かざる、言わざる。
耳も目も、その通りの事しか見ざる、聞かざる、言わざる。

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有り難し
おきもち

次の瞬間見たり聞いたりしたことは、もうない

見たり聞いたりしたことに不安を感じるということですが、正確には見たり聞いたりしたことを思い出し、自分なりの考えを付け足すと不安になるのではないですか。

不安にならないためには、それを消そうと取り扱うことではないです。

次の瞬間にはもう聞こえない。向きを変えれば見えないということです。それが事実。そこに気づいたら不安など最初からなかったということが理解できるはず。よーく自分を見てください。そうなってますから。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

邦元様へ
いつも私の複雑な質問に答えていただき、感謝しております。
「次の瞬間」という考え方はありませんでした。先ほどの「付け足しにとらわれない」という考え方とリンクしてますね。
もっと自分の置かれてる状態を見つめてみようと思います。
ありがとうございました。

丹下様へ
ご回答ありがとうございます。
観ざる、言わざる、聞かざる は、有名な言葉ですね。でも、今まで深く考えたことがありませんでした。
これを機に、この言葉の意味をよく考え、自分の煩悩に立ち向かっていこうと思います。

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