25歳、これからの人生について
はじめまして、すもももと申します。3年前に大学を卒業して以来、自分の進路が定まらず、最近はもう挑戦する気力もなくなってきました。
新卒で入社した会社には人間関係で悩み、より自分の個性を活かせる研究職を薦められ大学院に進学しました。
しかし、研究室の雰囲気に馴染めず、すぐに不登校になりました。辞めてはいないものの、アルバイトを転々とし、いまは大学院を辞めて就職か、留学か、結婚して身を固めるか、大学院に通い続けるかで悩んでいます。
結婚は付き合った彼とかんがえていますが、早くも結婚式の方向性の違いからすれ違いしてしまう予感がしています。
何にも向いてない可能性も高く、無駄に生きて精神力やお金を消費するよりも、好きな場所で好きにいなくなれたら楽だし、それが一番な気もします。
とりとめのない質問ですみません。わたしはどのように、この先の進路を決めていったらよいでしょうか。
苦しみの根源: 社会的に良いとされることの押し付け
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
まだ合うものに出遇えていないだけ。ゆっくり体調を整えてから
そっか〜 なかなか やってみたいものが、今は ないのかな〜。
なんにも向いてないわけじゃないよ。まだ 合うものに出遇えていないだけ。
大学のお友達は、どんな関係に就職したのかな?
大学で学んだ分野を 活かせる仕事が、 他にもあるかも知れないよ〜お友達と連絡を取ってみてはどう?
ご両親と同居なのかな? もし一人暮らしなら、生活もあるだろうから、何か今できる仕事を見つけなきゃ だけど。同居なら、楽しめる お仕事探しを アルバイトからでも始めてみては?
結婚も、彼との方向性の違いの予感⁉︎ 。。。あなたの 不安みたいなものが、すれ違いを生んでいるのかも知れないよ〜。彼は良き理解者でしょうから、相談してみてはどう?きっと力になってくれると思うよ◎
卒業して3年。だんだん焦りを感じるのかもしれないけれど、ここは ゆっくり体調を治してから◎
アルバイトでも いいじゃない(*^_^*) 続けてみましょう。そこで相談できる仲間も、きっと増えてきますよ♬
これから、と過去は頭の世界なんだってコト、知ってる?
http://hasunoha.jp/questions/100
とりあえず、お医者さんから喰らった心理トラップを忘れてください。
あなたの心に名前を付けることはできない。何故なら心は常に変化しているからです。
説ける雪をいつまで雪と呼べようか。
病名をつけられたほうが落ち着くならば、それでも結構ですが、私がお勧めするのは、その時はそういう心理状態であったでしょうが、毎日いつでも、同じ状態ではないのですから、医者の言葉に騙されないコト♠
それから、アナタには、一つ特技があります。
インナー、インナーすることが得意なのです。
そのインナー、インナーな心理状態をウマく活用することです。
考えること、内向的である、ということですが、そういう方ほど、参禅をされれば悟りという明晰な頭脳を手にすることは近いです。自分の内側を見つめる能力が通常に人以上に高いからです。メリットなのです。
今後は、その力を「自分が何を考えているか」ということを❝客観的❞に観察することです。
×いつもは「こういうことを考えちゃった、ああ、暗いな、私」だった状態を、
◎今から「わたしはこういうことを思い起こして、その思いはもう消え去った」
◎「あ、また思いが浮かび始め…た。…消えた、この思いは縁に触れて自然に出てくるものだ。私がやっているようであるが、これは脳がやっている。触らなければ、自然に消えていくようである」
自分の思いが起こり始め、消えてゆく過程を見る、などイメージに支配されない脳づくりをすることです。
自分が思い起こしているように思っているかもしれませんが、思いというのは自動的に出てくるものなのです。その思い自体に良い悪いということはありません。
すると、今後は
◎「いつもは思いを起こしている状態が常であったが、その思いというものが全く出てきない状態があるようである」ということに気が付けるようになります。
そうすればあなたはAインナーインナーした世界と、B思いから外れた事実の世界、気持ちが外に向かった状態とをきっちり区分けできます。
こうして説明すると難しいようですが、目と耳、鼻と舌、体はいつもインナーではなく、マインドを介入させる以前の外の事実に触れています。
一度うちのお寺に彼氏と坐禅にきてみてください。
1000字では伝えられない。一生の力になるであろう事をお伝えいたします。
ふたつの覚悟
すもももさま。
なごみ庵の浦上哲也と申します、よろしくお願いします。
私が大学に入学した年、バブルが崩壊しました。
卒業する頃には就職が厳しい世の中になりましたが、今に比べればまだまだマシだったと思います。近年卒業する学生さんの苦労は、大変なものだと思います。
そんな状況ですもももさんは、入社した会社では人間関係で悩み、進学した大学院でも馴染めない。留学か、結婚か、深く悩んでいらっしゃるのですね。
まずお伝えしたいのは、この先の進路を決めるのは必ずご自身で決定して欲しい、ということです。相談して意見を聞くのは良いのですが、あくまで参考として聞くだけで、自分で決めたという覚悟を持って欲しいのです。
もうひとつ、大切なことです。
「好きな場所で好きにいなくなれたら」と書いていましたが、そんなこと仰らないで下さい。何にも向いてない、なんてことはありません。生きていることが無駄なんてこともありません。
辛くても生きる覚悟を持って欲しいと思います。
その覚悟を持った上で、迷った時や悩んだ時にはまたご相談下さい。
お気持ちを聴かせて頂きたいと思います。
マイペースを味わってみませんか
会社を辞めて背水の陣で臨んだであろう、大学院で、息苦しさを感じられては、どんなにか悲嘆されているだろうと存じます。その上、ハッピーなはずの結婚さえも彼との幸せな未来が思い描けないのですね。結婚式に関しては、すもももさんの体調不良が多少なりとも影響しているかもしれませんし、彼には彼のタイミングがあるのかもしれません。
これまで何事にも努力して、受験や就職などに取り組み続けたであろう、すもももさんには挑戦する気がしない自分が許せないかもしれません。ですが、人は眠らないでいることを続けられないように、休む事は必要な事なのです。挑戦する気がしないのはいけないことではありません。むしろ必要な休憩期間です。
今までは、学校でも会社でも、大学院でも自分のペースで物事を行う事が難しかったことでしょう。どうぞ、少しの間で結構です。マイペースの人生を身体中で味わってください。存分に味わったと感じられたとき、将来の希望が目の前にあるはずです。
こうしてありがたい仏縁によって、この場を私たちは分かち合えたのですから、これからも存分にこの場所を利用されてください。そして、そんなすもももさんの行く先には今までよりも、もっと明るい道が開けているはずだと私は信じます。
25歳、人生これから♪♪
すももさん、25歳、まだまだ若いです。
可能性の塊みたいなものです。
私が25歳の時、どんな人生送っていたかというと、
大学も出て、既に僧籍に入って5年近く経過していました。
そんな私でしたが、貯めた貯金をはたいて、約1年間ほど日本を離れて、
インド・パキスタンからヨーロッパへと放浪の旅に出ておりました。
スペインに親しい友人がいまして、
そこに長いこと転がり込んでもいました。
「放浪」という言葉を用いましたが、でも本質は放浪ではない。
放浪とは帰るあてのない、ゴールのない旅です。
しかし、私には帰る家がありました。
両親が暮らしている日本にある実家です。
この旅を通じて、私は色んなものを得ました。
私の精神性の方向付けもしてくれました。
ご結婚のことも考えておられるようですが、
今の貴女の状況でその選択はちょっと大変かも知れません(^^)
お互いの意思に添えられてないかな…と、文面で思いましたので。
大学院に在学中とのこと、素晴らしいことだと思います。
研究室になじめずにおいでとか、
学部じゃないから一人でも研究に没頭できる環境、
作ることはできませんか…?
何も向いてないって卑下されてますけど、大丈夫ですよ。
今立っておられる研究者への道、他の人では真似できないかも知れません。
別に根詰めて研究に没頭される必要もないでしょう。
自分がやりたいテーマを探すのもまた、研究なのだと思います。
貴女がアスペルガー障害なら、私はもっと重度だと思いますよ。
医師の診断は診断として置いといて、
ちょっとこれからの人生に思いあぐねられてるだけのこと。
ちょっと今の立ち位置から離れてみるのも得策かも。
私、いつも思うことなのですが、自分はいつも主観でしかない。
客観性を持たなければと思っても、自分ではそこへ持って行くのは至難です。
主観は自分を最終的に困らせる存在だと思います。
そんな時は仏教書をひもときます。
仲間の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも、旅するにも、
常に人に呼びかけられる。
他人に従属しない独立自由を目指して、犀の角のようにただ独り歩め。
『スッタ・ニパータ(経集)』 第40偈
ちょっと楽になりませんか…(^_^)
「支え合い」、「助け合い」
すももも様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「アスペルガー症候群」・・ウィキペディアの解説にて改めてご病気のことについて一読致しました。症状の度合いも様々ですから一概には言えませんが、あまりマイナス・ネガティブには捉えずに、すももも様ご自身もおっしゃられているように、個性の一つとして活かせるように調えていくことが大切かとは存じます。でも、その個性を活かすためには、周囲の理解、協力、支え、つまりは色々な「縁」も必要になるかとは存じます。
大学院では担当教授やゼミの学生の皆様にもご病気のことをお話して、理解をして頂けているでしょうか?
不登校の原因が「馴染めない」ことであるならば、周囲に理解してもらえていないからなのかも知れません。研究の内容は分かりませんが、これからも継続して頂ければ、もしか致しますと万人の役に立つ、あるいは万人を救う大切なものを発見したり、実用化できたりするかもしれませんし、もしくはノーベル賞も夢ではありません(笑)
仏教における「菩提心」(悟りを求める心)もそうなのですが、「他のために」、「万人のために」と考えることで、目標へ向かって、意欲・やる気・モチベーションを上げることも一つかとは存じております。
また、理解してもらえている彼氏やバイト先など、周りの皆々様に支えられてある「自分の存在」、色々な無数の「縁」によりて今ある「自分の存在」に気付くことも重要となりますし、また自分の病気について気付いてもらって、遠慮なく支えてもらうことも必要となります。そして、またそれは自分も誰かの支えになってお返しすれば良いのであります。
「就職か、留学か、結婚して身を固めるか、大学院に通い続けるか・・」、いずれにしても、もちろんそれぞれに大変は大変です。問題は、大変であろうとも、困難にぶつかろうとも、迷い苦しむことになろうとも、「支え合い」、「助け合い」の中で過ごしてある「自分」の存在に気付いて、乗り越えていけるように調えていくことが大切になるかと存じております。
これにて三つ、ご質問にお答えをさせて頂きました。あまり悲観的に、虚無的になられませぬようには、どうか宜しくお願い申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
回答していただき、感謝で胸がいっぱいです。挑戦しない自分が許せない、まさにそうなのだと思いました。身近な友人には、つまらないプライドが邪魔をして、相談できなかったのですが、自分に言葉をかけて頂くことが、こんなに嬉しいことだと、久々に気づかされました。本当に、ありがとうございました。