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夫の言動に振り回されて疲れています

回答数回答 3
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夫は結婚前から双極性障害II型を患っていて、娘が産まれた後に精神科に通院し始めました。
今現在は勤めている会社を休職中です。

しかし、娘が産まれる前に夫自身がやりたいと言って始めた事業をしており、夫は多忙な日々を過ごしています。(休職する前は会社勤めと事業を並行してやっていました)

薬の影響か、朝食後は寝室に行き午前中まで寝ていることが多いです。
予定がある日は午前中でも動けていますが、その分疲れるようで、本人も午前中は動けないと言っていました。(疲れが溜まると鬱状態になりやすいです)

夫の病気のことや病名はお互いの親には知らせていません(夫が世間体を気にしているため)。
夫の母親には休職中であることを夫が伝えています(病名まではしらないと思います)。

なので身近に相談できる人がいません。

娘がイヤイヤ期ということもあり、私が我慢できず夫の言動にイライラして夫に当たってしまい、月1で喧嘩になってしまいます。

私の言い方が悪いのかもしれませんが、喧嘩のたびに俺の代わりに稼いでこい、不満があるなら出ていけ、もう終わりにすればいい、もし家を建てても離婚するから…等言われます。

そういうことを言われる度に夫を支えようとする気持ちが揺らぎ、このまま一緒にいていいのか迷ってしまいます。

喧嘩のあと普通に接してくる夫に、夫自身何を思って上記の発言をしているのかわからなくなっています。

そのせいか最近は、夫が休みで家にいる時も一緒にいたくないと思ってしまう自分がいます。

どうすれば夫に期待せず、夫の言動に振り回されずに過ごせるでしょうか?

イライラしても人に当たらないようにする方法、言われたことをいつまでも引きずらず忘れる方法も知りたいです。

よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

家族全員で治そうと努力することが大切

お悩みの内容を読ませていただきました。家族の中に双極性障害の方がおられると、本人も大変ですが、周りも大変です。病気の内容を理解していないと、言動が病気のためなのか、もともとの性格なのかがわからなくなります。双極性障害は完治しないと言われていますが、まず寛解の状態をめざし、それを持続させることが大切です。寛解状態が持続できれば普通の人と同じ生活が可能です。病気の原因は解明されていませんが、対症療法としての薬は進化しており、自分に合った薬が見つかれば、量のコントロールで生活改善が出来ます。
ご主人はご自分で精神科に通っておられるということなので、十分に自覚はあると思います。大切なのは奥様である“なーちゃん”が、病気を正しく理解することです。そのためには一緒に病院に行き先生のお話しを聞いて下さい。そして疑問に思うことがあれば納得できるまで尋ねて下さい。精神的な病気というのは、家族全員で治そうと努力することが大切だと思います。そうすることでなぜこんなことを言うのかということも理解でき、彼を支えようとする気持ちが揺らぐことがなくなると思います。せっかく同じ人生を歩むことになったご縁があるわけですから、今の状態を乗り越える道を探しましょう。

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鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て20...
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無理せずプロに任せましょう

旦那様の言動は、真に受ける必要はないと思います。病気が言わせていると思っておきましょう。本心ではないと思いますよ。
問題は旦那様本人のことです。あなたの問題ではないのです。サポートしてあげたい。救ってあげたいと思うでしょうが、それはやはり子育てに忙しい今の時期には難しいことです。

世間体を気にして今の自分のありのままをオープンにできないという思考が、結果として旦那様をより悪くしています。自分で自分を救えるのに、自分で自分をくるしめているのです。
旦那様本人が勇気を出す必要があります。環境や周りの責任にするのではなく、今のありのままを受け入れ、堂々と生きていく勇気を持たないと変われないと思います。

あなたにできるとすれば旦那様をそうした人生相談や、カウンセリング、に導いてあげることです。難しければハスノハを紹介してあげてください。きっかけづくりをしてあげること。そしてあなた自身が苦しまないようにすること。
プロに任せましょう^_^

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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喧嘩をひきずらない

喧嘩をしても、1分後には談笑してよいのですよ。
以前、テレビでだったか書物でだったか、こんな話を聞いたおぼえがあります。
ある偉いお坊さんの話です。
その和尚さんに、家族がしょっちゅう同じジョークを言うのだけれど、その和尚さんは、毎回、まるで初めてそのジョークを聞いたかのように爆笑されるのだそうです。
つまり、その和尚さんの心は、毎回新鮮なのです。
「昨日もこのギャグを聞いた」「またこの話か」という引きずりや身構えがないのだと思います。
あなたも、1分前に喧嘩をしたとしても、引きずらず身構えず、普通の会話のときは普通に会話し、談笑するときは談笑し、楽しみむときは楽しみ、また、対立する会話のときは熱く議論すればよいのです。
政治家の人が、仲が悪いわけじゃなくて同じ政党の同士でも、意見が違うときには徹底的に議論する、そんな関係をイメージしましょう。

悩み苦しみの原因は、欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩です。
煩悩は誰にでもあります。
夫婦には、お互いの煩悩をときには慈しみ許しあい、またときには、お互いに煩悩に負けないよう叱咤激励しあう、慈しみと激励の両輪が必要だと思います。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

回答してくださり、ありがとうございます。
今まで誰にも相談できなかったので、今の状況を聞いてもらうだけでも心が軽くなりました。

双極性障害のことは本やネットで調べたりもしましたが、夫の症状を知っている主治医に聞いてみることが、双極性障害を理解する一番の近道なのかなと思いました。

あるお坊さんのように引きずらず、身構えず、夫の言動に「またか」と思わないような新鮮な心で過ごせるように心がけていきたいです。

またなにか相談したいことがありましたら、よろしくお願いします。

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