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卒論でお寺の経営を調べています

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私は経営学部の3年生で現在、お寺の経営に関する卒論に取り組んでいます。ですが研究に煮詰まってしまいました。

本来なら地元のお寺様に取材をすべきなのですが、残念ながら未だ出来ておりません。なので藁にもすがる思いでここに質問させて頂きます。

なぜ、お寺の経営について調べようと思ったのかと言うと第一に私がお寺が好きだから、第二に宗教というベールに包まれ実情があまり知られない経営に興味があったからです。

調べていくうちにお寺には観光寺、信者寺と檀家寺があることを知りました。

・観光寺のお坊さまで経営に気を付けることはなんでしょうか?観光寺のメリット、デメリットなど。また以前までは檀家寺だったという場合の方は観光寺にしたことによる変化など教えてください。

・檀家寺のお坊さまで経営に気を付けていることはなんでしょうか?檀家寺のメリット、デメリットなど。また依然観光寺だった、もしくは今後、観光寺に変えようと思っているなどありますか?

・今後、お寺の経営を調べる際に気を付けたほうがいいこと、おすすめの書籍、論文などがありましたら教えてください。

なお、研究と関係ない個人情報などについては明かさず十分な配慮をします。
お忙しい中、不躾な質問になりますが、どうかお答えいただければ幸いです。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは、足を使って調べて下さい!

質問読ませていただきました。

卒業論文は本当に大変ですよね。私も学生の頃を思い出します。

さて、少し厳しいことを言うかもしれませんが、今後の質問者さんの人生にも有意義になることだと思いますので、述べさせていただきます。

まず、インターネットやメールというのは、一般的には簡易的な手法です。やはり、顔を直接合わせて、しっかり目の前で頭を下げてお願いするのと比べると、雲泥の差があります。
たとえば、もし仕事で取引先に対して大きな失敗をしてしまったとしたら、メールで謝罪文を相手に送りつけたらきっと相手は激怒するでしょう。直接自分の足で出向いて、しっかり頭を下げなければ気持ちは伝わりません。

そして、お寺の経営云云という話は、まさにお寺の懐事情を明かせというのと大して差はありません。
そして、インターネットというのは不特定多数の人、言うなれば世界中の人が目にするものです。そういう場所に、会ったこともない人(この場合質問者さん)のために「お寺の懐事情をさらせ」というのは本当に失礼な話となります。

まだ3年生ということですから、時間はそれなりに残っているでしょう。
まずはしっかり足と時間を使って直接色んなお寺に赴き、頭を下げてお願いするのが筋です。そしてそれが最低限の礼儀です。
インターネットという便利なツールではありますが、それに甘えて使い方を間違えると、とても痛い目に遭ってしまいますよ。

まだまだ質問者さんは若いですので、色んな失敗をしても取り戻せます。
今回の私の話を少しでも参考にしていただき、これから様々なことを学んでいっていただきたいと思います。

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もっとテーマを絞らないと論文にならないと思います

漠然と「お寺の経営」と言われていますが、一言で「お寺」といっても様々な側面があります。
布教、教化の場としてのお寺もあれば、法律によって規定されている宗教法人としてのお寺もあります。また「経営」といっても経済的なことなのか、もっと宗教活動によったものなのか、ご質問の文章からはよく見えてきません。
観光寺・信者寺・檀家寺という区別があるといわれますが、これもお寺の運営資金としてのお布施を頂く相手方の違いと見ることもできますし、そうではなく布教対象との関わり方の違いという見方でとらえることもできます。もっとも、こういう何とか寺という区分はその時々の便宜的なものである場合が多く、信者寺であり観光寺でもあるというように、お寺は多面的なものです。したがってその経営も多面的です。
もっとテーマをしぼらないと論文にはならないと思います。

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新潟県上越市、龍興山宗恩寺住職。
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弁護士の中坊公平氏の言葉に「牧師、医師、弁護士は人の不幸を金に変えてはならない。」というのがあります。
これは私にも当てはまる事だと思っています。
お寺の経営は布教の為には大切な事ですが、目指している目標では無いのです。
目標は仏教を正しく布教し、後世に伝えることなのですから。
このこともあなたに知ってもらえたらと思います。
卒論頑張ってください。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

当然のお叱りだと痛み入ります。
ただいまお寺に取材の許可をいただけないか申請中です。
失礼は覚悟の上で情報収集の可能性のある限り何にでも挑戦したいと思いました。
もちろん、ここで得た情報もインターネット経由である限り参考程度に留めようと思っています。
しかし、どんな理由があろうとも失礼を働いたことは事実でありお詫び申し上げます。

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