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「死にたい」という妻を説得したい

回答数回答 3
有り難し有り難し 44

・「生きていると迷惑をかけるから死にたい」という妻を説得し、前向きに生きる気持ちになるような声掛けや方法を知りたい。

・繰り返し「大丈夫。生きていてくれてうれしい」と伝えても「死にたい」という妻を見ると「安心させてあげられない自分が死ぬべきではないか」と考えてしまう。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

説得しようと思わないように

何とかしてあげたい気持ちは夫として当然だとのことだと思います。しかし、鬱という病を克服するのは何年もかかる場合があります。
とにかく今は「死にたい」と言われた時は「生きていいんだよ」と答え続けましょう。
1つの挨拶だと思ってください。
何とか説得しようと思わずに、その都度生きていいということを伝え続けましょう。
そして、鬱になったのはどのようなストレスがあったのか思い出してみてくださいね。
そのストレスから遠ざかることも大切ですからね。
奥さんに怒りを覚えたり、あなた自身に怒りを覚えたりしないように気をつけてくださいね。
医者やご両親やお子さんとも協力しながら、くれぐれもあなたご自身を追い詰めないようにして、奥さんの心が少しずつ少しずつ回復するのを長い目で見守ってあげましょうね。

追記
もう10年になるのですね。
医学的なことは医師に相談しながら継続するとして、あなたはこれまで通り接してあげたらいいと思いますよ。心に届いていないとありますが、耳は脳に最も近い感覚器官であり、あなたの言葉は奥さんの脳に、心に少しは届いていると思います。届いているから、これまで生きてこれたんじゃないかな。
ですから、あなた自身が自信を無くさないようにしてくださいね。
これまでも何度も言っていると思いますが、主婦なんだから仕事はしなくていいんだよ、と励ましてあげたり、家事か何か少しでもできたことがあったら、こんなこともできるようになったんだね、何もできないことはないんだよと褒めてあげたりしましょう。自分がいたら迷惑よねと言われたら、男は養う家族が居ないと仕事ができないんだよと言いましょう。何度もネガティブな言葉を言われると思いますが、それをポジティブな言葉で返しましょうね。何事も継続が大切ですからね。
精神科も合う先生、合わない先生がありますから、これまでと違うアプローチの治療をしている先生がもしいたら話を聞きに行ってもいいかもしれないですね。
外に出かけたりできるのかな?
お子さんが家を出るようですし、外出が可能ならこれからお二人で美術館や動物園などレジャーに行ってもいいかもしれないですね。
あなたはこれまでよくやっています。ご自分を責めないでくださいね。奥さんがこれまで生きてこれたのはあなたのお陰なのですからね。

追記2
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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説得が「否定された」となる場合も

自殺者の9割が「うつ」などの精神疾患だと言われています。
専門医を受診されているのでしょうか?
早期治療が大切です。

「うつ」の人は、考え方がネガティブになります。
あなたが説得しようとしても、奥様は「私の考えが否定された。私の考えは間違っているのか。やはり私は生きている価値がない。」と思ってしまう可能性もあるでしょう。
とにかく、専門医の意見を聞いてみましょう。

「生きていてくれてうれしい」「死なないで欲しい」と、あなたの気持ちをお伝えするのは、大事だと思います。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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言葉に頼らないことも

なりけ~ん様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

10年もですか・・長いですね・・

なかなか言葉では伝えきれないこともございますから、言葉に頼らないことも必要であるのかもしれません。

三宅聖章様も提案されておられますように、趣味やレジャーなどで、一緒に何かできることを増やされていかれるのもどうでしょうか。

ハイキングやショッピング、あるいは、寺社巡り、温泉巡りなど、共に行動することでの安心感みたいなものを伝えていけれるようにするのも一つかと存じます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。「1つのあいさつ」との受け止め方は参考にします。

それでですが、私の言葉足らずなところがありましたので、情報を追加します。

精神科には通院しています。そろそろ10年になります。

「説得したい」と表現しましたが、より正確に表現するなら「理解してほしい」「心に届けたい」
これも少し違う気がしますが・・・

今までも繰り返し「生きていてほしい」「私や子どもが悲しむ」「これからも楽しいことを増やしていこう」などと声をかけるのですが、「自分には(仕事をしてお金を稼がない・家事もできていないので)価値がない」「存在するだけで迷惑をかけているのではないか」「これ以上迷惑をかけるなら消えて(死んで)しまいたい」と繰り返します。

「大丈夫だいじょうぶ」との声掛けでは納得いっていないようなので、より伝わる方法を教えていただきたいのです。

お坊様の皆様、回答をお願いいたします。

ありがとうございます。
おっしゃるとおり、継続が大事ですね。
時々苦しくなる時もありますが、ポジティブな声掛けを継続していきたいと思います。
お寺でのお念仏は、時間的余裕がないので、自宅で唱えてみたいと思います。
ありがとうございました。

ご回答ありがとうございます。

「うつ」と診断されていつ妻は、外出がもともと苦手で、誘ってもなかなかレジャーなどには参加できません。書籍などでもうつ病の方はその傾向にある方が多いようで、正直難しいところです。

先日、妻に「なんで死んだらいけないのか。理論的に説明して。」と言われ、返す言葉がありませんでした。「あなたが死んだら自分や子どもが悲しい、寂しい」などの声掛けは行ってきましたが「理論的に」と言われると答えが見つかりませんでした。「自殺した人は何が足りなくて、生きている人は何が足りているのか。」と、言われ返事ができませんでした。

ただ、私と会話をしたかっただけなのかもしれませんが、この問いによって逆に会話を続けることができなくなってしました。

「生きる理論」についてお知恵を拝借したいと存じます。

よろしくお願いいたします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ