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倶会一処と極楽浄土

回答数回答 3
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久しぶりの質問させて下さい。

2点質問があります。

1)倶会一処の話を聞いて、お釈迦様や親鸞聖人など、歴上の人物(仏)にあえますか?
 生で、説法を聞いてみたい。でも梵語わからんなー。言葉通じるかな?

2)西方極楽浄土は、極めて楽しいところ(国)?それとも極めて楽ちんなところ(国)?
 金銀ギラギラは落ち着かないな・・

なんて、小学生みたいな質問ですが、回答頂ければ幸いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どうでしょうか。

1)お釈迦様は入滅されていますから、極楽にはいらっしゃらないかもしれませんが。
久遠の釈迦という解釈を採用するなら、わかりませんが。
歴史上の人物は、成仏してご自身の浄土を構えていないなら、極楽で菩薩として修行しているかもしれません。ただし、神通力で色んな世界に主張に出かけておられる可能性もあります。
2)極楽浄土は修行に適した悟り易い環境です。極楽では、鳥の声や風が木をゆらす音も、仏の教えを伝えるメッセージです。
極楽では、空・無相・無願の三解脱門など、仏教の修行を行います。極楽の住人は寿命が無量なので、悟る(成仏する)まで死ぬ心配がありません。
極楽浄土の住人は蓮の華から魔法のように産まれ出ます(化生)。性行為によって産まれるわけではありません。極楽浄土には女性がいないとされていますが、これは、子や卵を産む者がいないという意味ではないでしょうか。極楽では性別が不要なのです。
極楽では、過去世(前世の前世のそのまた前世も)の全ての記憶を思い出せるそうです。
また、極楽では、自分と他人を分別する感覚がないそうです。これは、常に三昧(精神統一状態)であるということかもしれません。
極楽には金銀宝石など物質や肉体があるので、観察(ヴィパッサナー)の修行をすることができます。
三界で言えば、欲界でも無色界でもなく色界の状態(悟りやすい精神状態)ではないでしょうか。
余談ですが、お釈迦様が亡くなられて入滅された(涅槃に入られた)とき、精神統一(三昧・禅定)の状態は、いったん無色界の禅定までいってから、また色界にもどって、そこから入滅されました。
お釈迦様は、物質を認識できない無色界の心ではなく、物質を観察できる色界の心から涅槃に入られたのです。
極楽浄土にも物質や肉体があるというのは、理にかなっているのです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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そうですね。

拝読させて頂きました。
そうですね。お釈迦様も善導大師も法然上人も親鸞上人もあまたの人々も阿弥陀様の前でお会いなさっていらっしゃるのではないでしょうか。必ずお会いできるでしょうね。
仏様の御説法は速やかに聞き取ることができると思いますよ。

極楽は一切の苦しみのない穏やかな安らかな心地よいところではないでしょうか。

きっと仏道修行の進む素晴らしい環境であると思いますよ。

私も必ず参りたいと思います。

欣求浄土 必得往生 至心合掌 南無阿弥陀仏

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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極楽浄土

とんとん様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

言語のことはあまり気にすることはないかと存じます。仏様在世の世界(浄土)においては、ある程度、確かなる三宝帰依と菩提心の育みにより、境地が進んでいけば、やがて言語など関係なく、意識と意識の間でのやり取りのようなものとなり、如来の善巧方便により、(報身や応身から)適宜適切に教えを頂いてゆけることになることでしょう。もちろん、浄土にいらっしゃる善知識たちとも和合して修道を進める中で、先輩から教えを頂けることも可能となるでしょう。お釈迦様も法身としては極楽世界にも遍満なさられておられるかもしれませんが、極楽には何より阿弥陀如来様がいらっしゃるだけに、報身、応身としてのお姿としてのお釈迦様に会いまみえることは難しいかと存じます。

極楽世界は、物質世界というよりも、精神世界から述べられている構造にあるのかもしれません。もちろん、物質が無いわけではないですが、それらは娑婆世界ともまあ大して変わりはないものであるかとは存じます。

ただ、極楽世界にての阿弥陀如来様のお力も及んでいる中での清らかな意識世界から見ての、極楽世界の映え方は、まさに阿弥陀経のような様相となっていると考えられるのではないだろうかと思われます。

まあ、私たちも清らかな意識となっていけば、この娑婆世界の映え方も、極楽と似たようになるのではないだろうかと存じます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

一向寺様
ご回答ありがとうございます。
面白いところで、楽しみにしています。

願誉浄史様
ご回答ありがとうございます。
>極楽には金銀宝石など物質や肉体があるので、観察(ヴィパッサナー)の修行をすることができます。
体が不自由してるので、浄土に行ったら修行以外に武道をやりたい事があるので、思いっきりやってみたいな。修行以外はやってはダメなのかな?(笑)

川口 英俊様
ご回答ありがとうございます。

>報身、応身としてのお姿としてのお釈迦様に会いまみえることは難しいかと存じます。
うーん残念。どかの法話で他の国に行く(神通力?)のは朝飯前とおしゃっていた方がいたので、
期待してたのですが、残念です。お釈迦様には通用しないのですね。

>私たちも清らかな意識となっていけば、この娑婆世界の映え方も、極楽と似たようになるのではないだろうかと存じます。
煩悩にずっぽりつかっているので、私にはむりかな・・汗

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