実家を守って行くにはどうすればよいのですか?
私は4人兄弟の長男です。下の兄弟は全員結婚して20㎞位離れたところに家を建てて住んでいます。(嫁さんをもらい名字は変わっていません)子供は合わせて3人います(10歳と8歳と2歳)
下の兄弟が外に出ていってしまったのは長男の私が家を継ぐと言って来たのでみんな安心して外に出ていってしまいました。ところが私も結婚して嫁さんを貰ったのですが嫁さんの実家の近くに(40㎞位離れてます)家を建てる事になってしまいました。原因は、私の父とうまくいかず一緒に住みたくないと言い出した事が始まりでした。そこから何かと文句を言うようになり、私は完全に実家に住むのを諦めました。子供は2人います(2歳と0歳)
こうなってしまうと、私の家には両親(63歳)しか住んでおらず、先行き亡くなってしまったら無人の家になってしまいます。
両親は家を守ってくれるものだとばかり思っていたのに、結果的にみんな出ていってしまいガッカリしています。私自身、家を守ると言っておきながら期待を裏切ってしまって、親の悲しい顔を見ると罪悪感で鬱になりそうです。
先行き家が無人になってしまったらどうすれば良いのでしょうか?親が守って行くことを望んでいたから出来れば売ってしまうことはしたくないのですが、現実にはどうしていけば一番良いのでしょうか?教えて下さい。宜しくお願いします。
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貴台の思いを共有しています。
初めまして、藤波蓮凰と申します。
久しぶりに質問に回答させて頂いてます。
私は今、愛知県の寺に止住しております。
子どもも娘と息子、ひろさんと同じくらいの子が2人います。
私の実家は近畿地方にあります。
そこには老いた両親が2人で住んでいます。
私には兄弟がいません。
いずれは何とかしなければならない、
現実的な問題が横たわっています。
月に2度ほど、
実家方面に所用があるので実家に立ち寄ったり一泊したりして、
両親の様子を覗いています。
愛知県の寺に来て、唯一の悩みの種が遠距離であるということ。
それでも2時間足らずで実家に帰り着くことはできますけれど。
奥様と御尊父とが上手くいかず、
奥様のご実家近くに新居を構えられるとか。
40㎞の距離なら、比較的行き来はし易いと、
私はむしろ羨ましく感じています(^_^)。
多分、奥様の気持ちとご両親のこととで、
板挟みになってここへ質問なさって来られたのでしょう…。
我が身のことのように御事情が解ります。
40㎞圏内なら、
十分ご実家を守られることはできると思いますよ。
ひろさんが可能な限り、行き来することは難しいですか。
私もいずれは実家が無人になります。
でも、私が生きている限りは守っていたいと思います。
帰るべき故郷がそこなのですから。
お子さんが2人おられるなら、どちらかにそこを相続できるよう、
今から手配されては如何ですか。
そういう思いを膨らませるだけでも、
ちょっとは気分が楽になるものです。
ご両親に対して、
お孫さんのことも話題にしてお話してみてはどうでしょう。
私自身、2人いる子どもに対して、
寺を出る方に実家を相続させてやりたいと思っています。
30代の貴台にとって、
まだまだゆっくり考える時間はあると思いますよ。
あまり卑屈にならないで下さいね。
物事は成るように成る…同じ立場に近い私も、
そのように考えています。
本来守るべきものは・・
ひろひろ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「家」を守ることが大切なのか、それとも「家族の親愛」を守ることが大切なのか、ということになるのではないかと僭越ながらにも存じております。
「家」は確かにずっと守れることができれば良いのでしょうが、いずれ老朽化し、住みにくくもなり、築年数が経てば経つほど、メンテナンスや改築やと色々と大変になるもので、また、いつまでも守れるようなものでもありません。火事や天災などによってもすぐに無くなってしまうかもしれないものでございます。
形有るものはいずれ壊れゆく、「無常」であります。そんな形を守るよりも、むしろ、目には見えない家族の親愛という「絆」をここは守るべきことを優先すれば良いではないかと存じます。所詮、「家」は壊れても直せばそれで済みますが、家族の親愛の絆は、お互いに生きている間でないと築けないものでございます。
同居してもしなくても、家族が壊れれば、それはそれで問題となります。同居する方が家族が壊れてしまうリスクが高いとなれば、実家を出て暮らすというのは別に何も悪いことではありません。むしろ正解です。
しかし、本来、守りたいのが「家族の親愛」であるならば、両親への定期的な顔見せ、孫との触れあいを増やすことなどを大切になさって頂ければ良いのではないかと存じます。家を守れなくなったから、ということでの多少の期待はずれによる親の悲しい顔ぐらいは仕方ない、それより、家族が崩壊してしまったら元も子もない、そして、できるうちに少しでも親孝行をしておこう、というぐらいで良いのではないかと存じております。
下手に同居してややこしくなり、万が一にも離婚などとなれば、やはり目も当てられなくなってしまいかねませんので・・
川口英俊 合掌
家を守る~具体例
ひろさん、はじめまして。オークワと申します。ひろさんのご質問ですが、
「先行き家が無人になってしまったらどうすれば良いのでしょうか?親が守って行くことを望んでいたから出来れば売ってしまうことはしたくないのですが、現実にはどうしていけば一番良いのでしょうか?教えて下さい」
ということでよろしいですよね?
平素、ボクが月忌参り等でお邪魔しておりますお宅にはさまざまなお宅があります。その中で、たとえば、ご両親が亡くなって無人となった家に、ご両親の月命日に近い土日に兄妹弟が集り、ボクがそこにお邪魔して読経させていただいているお宅があります。月に1度ですが、孫たちも集まって毎回10名ほどがお参りをされ、にぎやかな時間を過ごしていらっしゃいます。
また、ご両親が亡くなってしばらくは無人のままで、ご両親のご法事のときだけ兄弟が集まっていたお宅の場合、お孫さんが就職をしたの機に独立され、その無人だった祖父母のお宅で生活を始められたケースもあります。
どちらもご両親が残されたその家代々のお内仏(仏壇)を守っていらっしゃいます。家はいずれ老朽化し、改築あるいは取り壊す日がくると思いますが、お内仏を守るということがその家とご先祖を守るということになると思いますので、家という形よりもご両親やご先祖が大事にされたお心を、いかに大事に相続していくかという発想の転換をなされてはいかがでしょうか?
人や状況によって様々ではないでしょうか?
開運寺 秋山現信です。
大変な大きな問題ですよね。
仏滅 本来は 物滅 形あるものはすべて壊れる。とこから来ていますが、いつの間にか仏滅 縁起が悪いとなってしまいました。
現在の状況をお聞きしますと、まだ時間があるとおもいます。
仏教とは少し違いますが 織田信長 豊臣秀吉 徳川家康 この三人で一番何が違うか?研究された方が居ます。家康は必ず家は途絶える。(血筋や家督)それを解って、御三家を作りました。そして七代将軍で、現実に途絶え、八代将軍が吉宗が紀伊から登場します。そして吉宗も御三家では足りないと、更にこの御三家より三卿(水戸藩からは一橋家 十五代将軍)をせいていします。
現在私は、福島いわき市妙運寺との兼務住職ですが、原発問題で、実家そのものがなくなり、家族が離散しています。一寸先は闇の提灯。先師聖人のお言葉ですが、あす何が起こるか解らないのがこの世の中です。急ぎ考え悩むのもたいせつですが、一度リセットして、にては如何でしょうか?今遠くても会える状態なので。話し合っているうちに、また流れが変わるかもしれません。
むしろ出ていって…(-_-;)という方もいますヨ?
「世の長男たるもの、生まれもって長男という立場であるが故に生家に縛られ、結婚をする事で親と対立する嫁にも振り回され、兄弟姉妹とは疎遠になり、親が死してはまたしても長男であるが故に…この間に挟まれる束縛・呪縛の苦しみの感覚は、たとえ両親にも、妻にも兄弟にも分かってもらえず苦痛なること地獄の業火に焼かれるるが如し」と渡流世間破鬼馬鹿利経典にも記されてございます。(ホントカヨ(-_-;))
あなたが出られることで、2つの良い変化が起きます。
①他の兄弟さんたちへの刺激にもなる。
出ていったきりな兄弟さんたちはおそらく今までは長男任せだった所もあったかと思います。
あなたが出られることで時々は実家に気持ちを寄せてくれるようにもなり結果的に孝行心が高まることになるとも思います。
②ご両親が、ご夫婦に戻れる。
ヤットコサ子供が出てってくれて助かるわ、という面もあるのです。
親の面倒云々の前に、まずご両親はまだそれほど介護を要するような高齢でもありません。
長男であられる分責任感がお強いのではないかと思われますが、あなたもまだ30代、ご両親もまだ63歳。そこまでしょい込まなくてもよいのではないでしょうか。
これをもって親御さんはようやく子育ての終了、ということにもなります。
あるご年配の方からお話を伺いましたら、そのご家庭は息子夫婦が別所帯で暮らしていたのですが戻ってこられたのだそうです。
「老後は夫婦で静かに暮らすつもりだったのに、孫の世話、息子たちの食事作りに追われ…やれやれ…(-_-;)」とのことでした。
ああ、なるほど、そういう考え、そういうメリット、利点もあるんだなあ、ということをあなたとご両親が納得される事で、この問題は消滅すると思います。
あ、ちょっと道はずれになりますが、「長男あるある」ご参考までに。
オトコは家と、両親、嫁に縛られるのではなく、あくまで自分に縛られるだけでございます。
matome.naver.jp/odai/2135278531578909301
質問者からのお礼
私と同じ想いのかたは世の中には沢山いますよね!40㎞位なので車で1時間もかからないので行き来することは難しくありません。正直鳴るようになると思ってきましたけど先行きが不安で仕方がなく、親にも申し訳なく毎日が胃がいたいです。私より大変な方がいると思うと少しは頑張らなきゃと言う気持ちが強くなりました。私の妻は子供には自由にさせてあげたいと言っているので相続してくれという約束はしたくないと言っております。なかなか難しいですが私が生きている間は鳴るようになると思って頑張って行こうかと思います。有り難うございます。
大桑様、丹下様 回答有り難うございます。先祖がだいじにしてきたお心を相続して行くという考えは素晴らしいと思いました。また、長男であるがゆえに家に縛られ嫁に振り回され、兄弟とは疎遠になりとありますがまさにそのままの状況が自分であります。色々な意見を聞くと深く考えすぎていたのかと思うこともあります。両親は頑固で何がなんでも土地や家を守って欲しいといっています。私もそう言われて育ったので自分で背負い込んでいたところがありました。でも沢山の意見を聞いて思いました。視野が狭かったのだと!そしてホントに気持ちが楽になりました。有り難うございます。両親にもこういった考え方があることを伝えたいと思います。あとは理解してくれる事を祈ります。