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極楽浄土について聞きたいです。

回答数回答 3
有り難し有り難し 37

極楽浄土に生まれ変わるとありますが、どのような状態で生まれ変わるのでしょうか?
赤ちゃんから生まれるのでしょうか?それとも臨終した際の年齢で生まれ変わるのでしょうか?

また阿弥陀如来は極楽浄土へ生まれ変わることを願ったものをどのように導いてくれるのでしょうか?
大学の授業で使いたいため質問させていただきました。
拙い文章で申し訳ございません。
回答の方お待ちしております。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

藤本晃『浄土真宗は仏教なのか?』(サンガ)

に書いてますので詳しくはそちらをご覧ください。
 浄土経典では四生のうちの化生が想定されていたでしょう。天界や餓鬼、地獄に生まれる生まれ方です。つまり、極楽浄土に「輪廻転生」するのです。
 親鸞を始め宗祖たちは、どんな生まれ方か言ってないようです。
 他宗派は知りませんが、現代の浄土真宗教学では、「極楽浄土に輪廻転生する」というと、怒られます。では、どう生まれるのかというと、答えはないかもしれません。教学を教えるようなお坊さんは、答えなかったり、「極楽往生=涅槃で、極楽も来世もないのだ」と答えたり、いろいろです。
 タイトルに上げた拙著は、浄土真宗とか浄土教の教学を仏教の観点から見て整合しようとしたものです。

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有り難し
おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本仏教、浄土真宗ということで活動しております。 先祖供養とか功徳回向とか、みんなお釈迦様が最初からおっしゃっていたって、ご存知でしたか。私たちも謙虚に堂々と日本仏教しましょう。

「意成身」/「極楽往生」

ひまんちゅさま

鋭い質問であると存じます。

前半の問いについてのヒントは、死後の中有(中陰)の存在にあると考えます。

死後、肉体を離れた心には、身体が無いのかと申せばそうではありません。

実は、肉体が無くても、その心の状態によって体を成す身体があり、「意成身」、あるいは「意生身」と言われるものであります。これは、初期経典・阿含経(相応部)の中でも言及されています。

もちろん、我々凡夫の五官では捉えられない、ある意味では影、幻影のような存在となります。

たいていの場合、死後の心のありようは不安定で、業(カルマ)の力が強く働き、それが意成身にも大きな影響を与えるため、意のままにならぬ中、業の力により、次の行き先(生まれ先)へと向かっていくことになります。

そして、やがてその不安定な意成身の期間(最長で49日間)から、その先にて得た身体にて生まれることになるのであります。

もし、極楽往生できたとすれば、極楽世界にてその心が得られる身体となるのでしょうが、それは、我々の想像しているような人間としての姿である可能性はかなり低いものであると思います。

極楽世界の環境、物質、如来のお力等の作用、それがどのようにはたらいて、どのような姿となるのか、まあ、阿弥陀経には極楽世界の記述があるため、少しは参考になりますが、その詳細は、実際に行ってみなければわからないことが多々ではないだろうかと存じます。

後半の問いにつきましては、確かに阿弥陀如来様は、一切衆生をお救いになられるためのはたらきかけをなさられておられますが、その救いを得られるのは、そのはたらきかけを真に捉える我々のありようによるところが大きなものになるのは言うまでもありません。

確かなるご仏縁を頂いて、往生できるための因縁を調える仏道を実践できるかどうかによるところとなります。

往生するための因縁も、悟りへと向かうための因縁も、確かなる菩提心を起こしての智慧と福徳の二資糧の実践は欠かせないものとなります。

極楽への往生を願った者は、その願いと共に、確かなる阿弥陀如来様とのご仏縁を頂いて、六波羅蜜等の仏道実践を行うことにて、その強い仏縁と仏道実践によりて、極楽へと向かう因縁を調えることにより、その結果として、阿弥陀如来様の下で直接にご指導頂けるようになるものであると考えております。

川口英俊 合掌

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有り難し
おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

無量寿経を読んでみては

岩波文庫で無量寿経上下巻が出ていますので、お読みいただければ良いと思います。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

回答いただきありがとうございます。
大変参考になりました。

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