よき夫とは
嫁姑問題なのでしょうが…。自分にも大きな過失があります。
私のうちは小さな寺で、祖父も父も別の仕事を持ちながら住職として私たちを育ててくれました。10年前に父が倒れてから、私も仕事をしながら住職資格を取り、寺を継ぎました。
それから結婚もし、子供(長男)もできました。母と妻と子供と暮らしてきましたが、私の母の言動が妻にはストレスで、何をするにしても「母をイライラさせないように」、「母から文句言われないように」、とかなり細かいことにもかなり気を使っていました。子供も、母が務めていた地元の幼稚園にも入れないで自分の実家近くの幼稚園に入れることになりました。そして毎日自分の実家に連れて行っていました。
実の母なので私はあまり気にしていませんでしたが、妻に母の愚痴を言われたり、帰宅するとすぐに今日会ったいやなことを聞かされたりするのが嫌で、妻の訴えをちゃんと聞こうとしていませんでした。そういうことが原因で夫婦喧嘩も何度もしました。
妻もとうとう夫も味方になってくれないと思い、体調を崩し、子供を連れて実家に帰っていきました。その後妻と、そして母とも話し合い、私たち家族3人が寺を出て、母と別居することになりました。母は、妻が自分のことをそれほどまで嫌に思っていたのか…と、ショックを受け、謝りたい、戻ってきてほしい、家も住みやすいように直せば…と思っているようです。しかし、妻は今後も戻る気はあまりないようです。うちの親戚とも会いたくないようです。
私が通って寺の仕事をすればいいのかもしれませんが、本当にこれでよかったのか、と考えてしまいます。家族みんなが仲良く暮らせるために自分が妻と母に配慮することを怠ってきたから、このようなことになってしまったのに…と、自己嫌悪・自己否定の毎日で気が抜けてしまっています。
今後私がとるべき態度・行動の指針をお与えください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
断て、断つんだ 情。
こんにちは。丹下段平の玄孫こと丹下覚平です。
セコンドとして「あしたのためにその1122(イイフーフ)」をお伝えいたしましょう。
母の子供であるあなたは母子の情を断ち切り、母と友達になるべし。
夫でありあなたはワイフのホストであるべし。
父であるあなたは子供のナイスパパであるべし。
妻の立場であるワイフは、子供ばかりではなく夫に尽くせる恋人、キャバ嬢以上のおもてなしを為すべし、でないと夫はいじけて浮気に走り別の女性にタつんだjo🙍オイオイ旅立つ、ね。
嫁の立場であるワイフは、嫁ぎ先の母親にこれでもかと良く貢ぎ、運転交代時期までは助手席で見倣い、知ってることもアホの如く知らんぷり。
姑も嫁の発言をおおいに赦す度量もつべし。
ワイフは、子供の所有者、干渉者とならず、子供の尊厳を認められる育児者、保護者たるべし。大黒柱の母は、優位姿勢を捨てよき友達になるべし。
私情は絶つべし、断つべし。
先逝く母、嫁の夫である我が子をことあるごとにさらい、あれ食べやこれ食べやと尽くし、嫁もその隙によく実家にかえらせ親に孝行の名の下にお互いに羽根やすめでWINWINすべし。
嫁は夫が私のところに帰ってこないではなく、実家とうまくやってくれている夫に感謝し、
妻も実家に帰れる正当な理由を作ってくれた夫、義理の母に感謝し、夫婦そろって互いの実家で羽を伸ばすべし伸ばすべし。
ぶっちゃけみんな自分を楽しめばいいのです。
それぞれがそれぞれを楽しもう、という考えを浸透させてください。
女性には夫、義母が言うのであればしょうがない、という正当な理由を提供すること。
実家に帰りたくなくなるまで帰らせてあげてください。
息苦しいアンタの実家なんかに居るよりも親孝行にもなるのでよっぽどよいのです。
ぶっちゃけ嫁、姑、嫁ぐ、という考えに優劣、差別があるからウマくいかないのです。
来て頂いた、手伝って頂ける、一家の面倒をみて頂ける有り難いヨメ神様。
その神様が過ごしやすい場所を提供するのが夫、姑の役目。
自分が先代の姑にいびられながら育とうが何だろうがそんなのは知ったこっちゃありません。
古き良き習慣は引き継ぎ、嫁が出て言ってしまうような悪しき習慣、環境はなくすように努めるべきです。
わたしはこう思う
「わたしは、こう思っています。」
と、奥様とお母様に、いまのあなたの思いをお話しすることから
はじめてはいかがでしょうか。
そしてあまり無理にもとのさやにもどろうとすることはおやめに
なった方がよろしいかとぞんじます。
厳しいことを申しますが、
もとよりご寺院様でありますから、むしろ余計な家族を寄せず
これよりは檀務に、仏道に、邁進するという方向に、御自身を
持って行ってもよいのではとも思います。
もっと厳しいことをいえば、
お母様をお寺から出すべきです。
あなたが御住職です。
御住職が通いでは、「住」の字の意を失います。
御本尊、釈尊の一番近くにて侍る、護るのが御住職です。
わが師に言われた言葉があります。
「寺に入るならば、寺族を一番と思うなかれ。
朝に夕なに本尊に侍るべし。
のち、その余分を存分に用いて、
寺族に侍るべし。
己が分に作すことなかれ」
あなたにとっての「重きもの」が、なんであるかを
今一度、奥様、お母様にお伝えしてみてはいかがでしょうか。
あなた様、奥様、御子様、お母様、皆様が安らかと成ります様、
祈念申し上げます。
嫁姑問題・・
40nisitemadou様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
嫁姑問題・・誠に身につまされるお話でございます・・
問い「実家を守って行くにはどうすればよいのですか?」
http://hasunoha.jp/questions/379
上記の問いの拙回答では、「同居してもしなくても、家族が壊れれば、それはそれで問題となります。同居する方が家族が壊れてしまうリスクが高いとなれば、実家を出て暮らすというのは別に何も悪いことではありません。むしろ正解です。」と述べさせて頂いておりますように、40nisitemadou様にとって最悪の事態を回避することができるのであれば、別居は正解とお考え頂いて構わないかと存じております。
もちろん、40nisitemadou様の場合、ご実家の寺院も護持していかなければならないことを鑑みますと誠に大変なことになりますが、「家族の親愛」を守ることを優先としつつ、実家の寺院も今後どのように守っていくべきかを考えなければなりません。
この先でお母様も歳をとって、やがて体力・気力ともに弱られていくことも念頭に置きつつ、今は、まだお寺の維持管理や寺務・清掃などができていても、やがて徐々に無理が利かなくなっていくことが考えられます。防犯や防災、防火のことも考えますと尚更に、お母様一人では心もとなくなってくることでしょう。
しばらくは、現状で様子を見ながらとなるのでしょうが、既にお母様も、「・・自分のことをそれほどまで嫌に思っていたのか…と、ショックを受け、謝りたい、戻ってきてほしい、家も住みやすいように直せば…と思っているようです。・・」とありますように、かなりの反省と共に色々と譲歩を考えられているようですので、あとは、どのようにうまく説得して同居へ向けて動いていくかによるのではないかと存じております。
いずれにしましても、お母様やお寺に何か重大なことがあってからでは遅くなることもございますので、今すぐにではなくとも、お寺へ戻られるタイミングを逃さないように、心づもりだけされておかれれば良いのではないかと僭越ながらにも存じます。
現在、寺院を取り巻く環境はますます厳しさを増しており、寺院護持も色々と大変なことではございますが、仏法興隆衆生済度の志のためにも共に是非頑張って参りましょう。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
安穏寺 (天岑寺) 丹下 覚元様
ありがとうございました。一度家を出て、やってみることにしました。情を断つっていうのは難しいなあと思いますが、今やれることに集中してみようと思います。
善應寺 星 大晃様
ありがとうございました。寺の仕事と自分の仕事、両方ともやめるわけにはいかないので、寺には母にいてもらい、私が行き来してやってみようと思います。私にとって重きものは、子供です。片親にはできません。頑張ってみます。
川口英俊様
ありがとうございました。寺を出て親子での生活をはじめてみました。母のことが気にならない日はありませんが、その時その時に自分ができることに集中して生活していこうと思います。妻にもあまり過度な期待をしないほうがよさそうです。いくら夫婦とはいえ、お互いに自分の思い通りにはなりません。自分が夫、父、住職としてその時その時に集中していくことしかないと思います。