hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

浄土真宗と涅槃

回答数回答 4
有り難し有り難し 28

浄土真宗では往生即成仏を説きます。これは非常にありがたいのですが、煩悩具足の凡夫たる私としては死ぬ前に涅槃、あるいはそれに準ずる安らぎの境地に至りたく思います。これは叶わぬ願いでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「宗教は麻薬」違うぞ、マルクス!!

【涅槃】【安らぎの境地】
とりあえず今言えることとして、
涅槃とか信心獲得とかは、妙な恍惚感やエクスタシーに浸ることではありません。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談してください。 でも、悪い事とやりたくないことはやりません。 https://www.facebook.com/rental.monk rental_monk hasunoha.tenrakuin@gmail.com
平日は夜間のみ対応可能。

叶うことと叶わないこと

こんにちは、初めまして。

お念仏の朋(とも)のご質問嬉しいです。

「死ぬ前に涅槃」「準ずる安らぎの境地」とのことです。
涅槃=仏様に成る、これは叶いません。

そもそも凡夫が仏に成るというということは、仏教の常道から考えれば破格のことです。むしろ、往生後に成仏できることを、望外のことと喜ぶのみです。これは、今、現世にて喜べることです。

死して後に、先だった人も、私も、後から続く家族もみな同じところへ往かせていただく、再会させていただくことが間違いない。これも望外の喜び、期する安心といえませんか。これを「準ずる安らぎの境地」と見るならば、これは叶います。

もし、もう少し現生での利益がお知りになりたいならば、現生十益をどうぞお調べ下さい。

共に、お念仏の道を歩ませていただきましょう。

南無阿彌陀佛

{{count}}
有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

叶います。

雪山で遭難した時に
遥かかなたでも窓明かりが見えれば
絶望・恐怖はたちまち消滅し
その灯りに向かって歩む力が湧いてきます。
まだ吹雪の中で助かったわけじゃないのに
もう助かったも同然と
大きな安堵感に包まれるでしょう。

浄土真宗の信心とはこういうことです。

あなたのイメージする
涅槃に準ずる安らぎの境地とは
こういうことでしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

往生について

当方浄土宗ですが、浄土真宗の教義から言うと、往生は死後往生だけではないはずです。涅槃はお釈迦様の死になぞらえて理想化したあり方ですね。往生即涅槃は往生は涅槃のようなものだってことを、端的に表した言葉だと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)、その後宗門大学(浄土宗の僧侶養成機関)である大正大学佛教学部で学び加行(住職修行)を得るための修行)を受け浄土宗教師(浄土宗の正式なお坊さんとしての、住職資格)を取った後、某寺に入寺、京都の大本山黒谷金戎光明寺内にある浄土宗教師修練道場(浄土宗教師が更に1年間研鑽を務める場)にて1年間修行研鑽、その後も研鑽を続け、教学(浄土宗を中心とした仏教の教え)・法式(お経のあげ方・儀礼)・詠唱(ご詠歌・和讃)・布教(教えの伝え方)・雅楽の研鑽を積んでいます。 がしかし、もともと小学校時代から精神疾患で、大学で精神科初診、20代は通院しながら、学業・修行・僧職を勤めていましたが、30代で仕事と結婚のストレスがさらにかかり、大きく心身の体調を崩して入院して以来、寺は休職しています。そして、今は寺を離れ草庵に暮らしています。 2003年に大きく体調を崩して、入院以来入退院を23回繰り返しています。40代過ぎから、徐々に精神的に安定し、50代手前の最近少しバイトが出来るようになりました。デイケア、障害者職業訓練、B型就労支援事業所とステップアップし、単発派遣から初めて、バイトで、2社に勤めて、体調悪化で入院してこの2社をやめて、今は3社目のアルバイトをしています。その中で得られた人間的成長の気づきもフィードバックしていきたいと思います。 精神障害2級の統合失調症・双極性障害・不眠症持ちです。 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 連絡先は、blister55.takahiro@gmail.com
対応できる時間は昼間です。音声のみにてお願いいたします。体調などにより対応できない場合もあります。専門分野は精神疾患・恋愛・人生・仕事・浄土教などです。よろしくお願いします。

質問者からのお礼

皆様ご回答をありがとうございました。この上ない船に既に乗り水道楽にあるにも関わらず涅槃がどうとか言っているのも私の煩悩が信心を障えているからですね。お念仏の白い道をただひたすら、安心して歩む励みとなりました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ