仏教を取り扱う芸術作品について
こんにちは。
最近仏像や曼荼羅などの仏教美術にすごく興味があります。
私自身も何かを作る人間なので、自分の作品にも取り入れたいと思っています。
わからない事は自分なりに調べてみてはいるのですが、仏教に関する専門知識はほとんどありません。
何となくいいなと思った程度で作品を作ってしまって良いのでしょうか?
また、私の知り合いで宗教をモチーフに作った作品に誤った知識や解釈が含まれており、かなり厳しい批判をされてしまったという人もいます。
私も自分の作品をインターネットで公開したりします。作りたいものは決して仏教を貶すような内容の作品ではないのですが、宗教というデリケートな要素を含む作品は公開しない方が良いのでしょうか?よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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創作は自由であれ。仏像に込められた教えを学ぶのも面白い
創作活動は自由であって宜しいと思います。非常に手先が不器用であり創作能力が皆無である私には、羨ましいです。
仏像や曼荼羅に興味を持たれていることは、良いことだと思います。それらをモチーフにした作品を作ったからと言って、仏様は怒りませんよ。「善哉、善哉(善きかな)」と言ってくれると思います。
但し、模倣するにしても、モチーフとするにしても、或る程度基本的な知識を知っていた方が良いと思います。仏教美術のすべてを学びなさい、という意味ではありません。如来の姿には「三十二相八十種好」という特徴があります。また、仏像の手の位置や指の形(印契と言います)にはそれぞれ意味があります。いちいち覚えなくても良いですが、手本となる仏像についての基礎知識を確認した方が良いですね。観音様の持ち物、阿弥陀様の手の形、それぞれに意味が込められていますから、知っていた方が作品に思いを込めることが出来ると思います。
基本書としては
週刊朝日百科『日本の国宝』111冊
『原色 日本の美術』30冊 小学館
どちらもだいぶ以前に刊行されていますが、図書館にはあると思います。また、東京国立博物館の資料室で仏教美術の書籍や資料を閲覧できますので、詳しく知りたい場合には役立つと思います。
webですと、松田瑞雲さんという仏師が『仏像 ドットコム』というサイトを公開しています。参考になると思います。
新聞社や放送局で主催しているカルチャーセンターで仏教美術・仏像彫刻の講座を設けています。時間が合うなら受講されても良いのではないでしょうか。
どうぞ、楽しんで良い作品を作ってください。
功徳
仏教を貶めることをする気がないならば、何も問題ないでしょう。
善い行いをしたことの報いを「功徳」と言います。
「幼い子供が砂で何気なく仏像を作ることでさえ功徳がある」と教えにあります。
どうぞ、沢山功徳を積まれて下さい。
質問者からのお礼
ありがとうございます。
これも功徳になるのですね。
頑張って完成させます。
調べるにしても何から調べようか少し迷っていたので、お勧めしていただいた本やウェブサイトから見てみようと思います。そして細部までこだわりを持って作品を仕上げたいと思っています。ありがとうございます。