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自分に自信がありません。

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有り難し有り難し 32

2回目の質問となります。
私は今、私立で医療系の大学に通っています。今はこのようなご時世なのでオンライン授業です。そのため大学の友達に会うことが出来ず、ましてや一人暮らしなので、孤独に悩まされています。
そのせいか、最近すごく様々なことに対して悩んでしまい、もはや何に対してこんな暗い気持ちになっているのか分からなくなってしまいました。ただ、心の中でずっと思っていることは、こんな私が医療人になれるのか、という不安です。大学での勉強は毎日受験勉強のようで、本当に本当に大変です。勉強しなければ安易に留年してしまいます。実際に友人が何人も留年してしまっています。私立の医療系ですから、金銭面が本当にきつく、両親には迷惑をかけてしまっています。だから絶対留年はしてはならないと思い、ただ、がむしゃらに勉強をしている日々です。でも、いくら勉強をしても自信はまるで持てず、この先の長期実習が不安でたまりません。将来、本当に医療人になれるのか。臨床で使える人材になれるのか。先のことを不安に思っても仕方がないとは分かっています。ただ、もう、何もかもがイヤになっています。
そして、悩み疲れすぎてしまい最近は勉強も手につかなくなってしまっています。それに罪悪感に感じ、罪悪感を感じていても勉強に手をつけられないことに、さらに罪悪感を抱いています。

この不安いっぱいの気持ちはどうすれば解消できるのでしょうか。教えて頂けたら幸いです。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは変わっていきます。心配しなくていい。

現在、今コロナ禍の状況の中、皆が鬱病の様になっていると感じます。(社会的鬱)元々あった困難が、コロナの影響でさらに重荷が増している。ですから、今辛いのは自分のせいと思わないことが大事です。今は、ちょっと躓いたり、立ち止まってしまってもいい、そういう時期だと思って。

とはいえ実際に目の前に課題があったり、金銭面での現実があると、追い込まれたように感じ辛いですね。

あなたに二つの事を伝えたいです。
①まず、1年や2年遅れても死ぬわけではない。人より遅れたからといって、それで人生ダメになるわけではないという事です。人間ダメな時とか、調子が悪い時はあります。でもそれも含めて人生。コントロールしすぎようとしいなくていい「留年だけは出来ない」と思われている、その気持ちは尊敬します。しかし、仮に留年することがあったとしても、あなたの価値が下がったり、あなたがダメになるわけではない。世界は変わらないし、終わりません。自分の健康と心を一番大事にして下さい。あなたが元気でいること、いや、元気がなくても生きてくれること、それ以上に大事なことはないですよ。

②あなたは、成長し、変わっていきます。今自分がふがいないとか、医療人に成れるのか?と不安に思っている。その気持ちわかります(と言いたい)。私自身も、学生時代こんなダメな人間いないと思っていました。絶対社会でやっていけない、と思っていました。でも、社会に出たら何とかなりました。それは、自分がいつの間にか変わっていたからです。変わっていたというよりも、変らされていた。色々な出会いや支えによって、また自分の知らず知らずの頑張りによってです。

あなたは、今すごく分かりやすい相談文を書かれています。小学生の頃は書けなかったはずです。保育園の頃は漢字すら読めなかったはずですね。これは、いつの間にかあなたが学び変化してきたからです。そんなの当たり前じゃないか?と思うかもしれない。でも、世界には文字を学びたくても学べない子も沢山いる。日本にもいます。学校へ行きたくても、義務教育すら受けれない子もいます。人間は変わります。あなたも学んでいるうちに必ず変わります。心配しなくても、医療の現場で働けるようになる。

とにかく無理をしないで。疲れたら休んでいい。どんなあなたでも応援しています。
【参考図書】自分と、他人の許し方、あるいは愛し方(ミシマ社)

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派の僧侶です。 産業カウンセラーの資格を持っています。...
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それはスランプです。

成長途上の人には必ず訪れる
階段の踊り場に居るような時期です。
手応えもやる気も失ってしまい
それまで出来たことも出来なくなってしまいます。

でもそういう時期が来たということは
やはりあなたは成長しているのです。
暗闇の中で不安でしょうが
今はすべきことを粛々と続けるだけです。

そういうことを体験できたということは
医療人としてもプラスになると思いますよ。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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人類はいつの時代も試行錯誤

 ぴーたさん、お早うございます。ハスノハに相談を寄せて頂き、有り難うございました。医療系の大学で勉強を頑張っておられるのですね。ぴーたさんの志を応援させていただきます。

 さて、新型コロナ騒動の中、今を生きる全ての人がその影響を受けています。人類はこれまでの長い歴史の中で、様々な苦難・困難に直面してきました。その度に人類は、集い・語り・聞き・歌い・踊り・悼み・食事を共にすることで、その苦難・困難を分かち合い、受け止め、乗り越えてきたのです。ところが、密に集まってはならない、密に触れ合ってはならない、密に語り合ってはならないという「新しい生活様式」は、人類が何万年と繰り返して歴史を簡単に止めてしまいました。ですから、ぴーたさんのように、その変化に戸惑い・苛立ち、また孤独を感じるのは、ある意味、当然のことだと思っています。
 
 さて、その中でどんな改善方法があるでしょうか。
一つには、1日のスケジュールを工夫すること。1日の中に勉強とは全く関係ない時間を必ず入れることです。例えば、散歩・掃除・体操・ウオーキングなど、たとえ10分でも目の前の勉強から頭を切り替えることができるスケジュールを工夫してみてください。 勉強以外のことに集中できる時間は、頭も心も体もリフレッシュさせてくれるものです。写経や写仏、大人の色塗りもお勧めです。
もう一つは、オンラインでの語り合いです。昔は考えられなかった、オンライン診療が検討されている時代です。直接は会えないけれど、インターネットを介して顔を合わせ、語り合いが出来る事は、オンライン飲み会という取り組みでもわかるように、案外人の支えになっているようです。似たような状況にある人たちとインターネットで出会えて、語り合え、これからを励まし合える仲間を見つけてみてはいかがでしょうか。

 様々な心配や不安の多い時代ですから、ご自身の心身をいたわるために上手にバランスをとりながら、1日1日を重ねてくださいね。応援しています。

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有り難し
おきもち

1971年生まれ。本願寺派布教使・源光寺第14代住職 別名「絵本のお坊さん...
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質問者からのお礼

お言葉ありがとうございます。
本当に救われました。毎日泣いてばかりですが、自分らしく生きていけるために自分を大事にして頑張っていきたいです。
ほんとにありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ