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浄土真宗と日蓮宗の違いについて知りたい

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よろしくお願いします。
私の父方の家は浄土真宗、母方は日蓮宗です。
私自身は幼稚園からキリスト教の学校に通わされました。
いかにも宗教感に鈍い日本人の家庭といったところでしょうか。

しかし、親も高齢になり、自分は長男でもあるため、家を継ぐことになるのですが、肝心の仏教の教えが全くわかりません。残された仏壇に対してどういう風に毎日向き合えばいいのか、どのような決まりがあるのか、無知な状態です。本を読んでも今まで葬式くらいの時しか自分は関わっていなかったため、自分一人になった時、どのようにすればいいのかわかりません。

親は毎日、仏壇にお供え物をしてお祈り(表現が正しくないと思いますが)
しています。南無妙法蓮華経とか南無阿弥陀仏とか念仏を唱えていますが、
私はきっと人に教えてもらわないと意味が理解出来ないと思うのです。

どういう風に仏教を勉強してこれから向き合っていけばいいのでしょうか。
浄土真宗と日蓮宗の教えとは何でしょうか。宗派が違っても仏教はうまくやっていけるものなのでしょうか。それともうちの家が特殊なのでしょうか。

キリスト教ではカトリックとプロテスタントはかなり教えが違い、結婚生活を続ける上でどちらか一方に合わせるということを聞いたことがあります。

あと、非常に失礼な質問かもしれませんが下記教えてください。

親は時々身延山というところでお守りを買ってきています。有名なお寺なのでしょうか。
また、元嫁の母(義母、キリスト教)に、私の家は仏教ですよ、といったところ、仏壇に誰を祭っているのかと聞かれ、私は答えられなかったのでその質問をそのまま私の母に伝えたところ、誰を祭っててもいい、失礼な質問する人ね、とかなり怒っていました。その怒りの要因についても私は理解できないままです。

長くなってしまいましたが、もうアラフォーですが、自分のルーツと向き合うためにも仏教について少しづつ学んでいきたいと思います。

よろしくお願いします。

親も宗教観を押しつけるようなことはしてこないのでこちらからも質問はしにくい部分があります。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

宗論はどちらが負けても釈迦の恥

当方浄土宗なので、参考意見ですが、

表題は、「俗に「宗論はどちら負けても釈迦の恥」という。 これは仏教 内部の教義論争や対立の愚を戒めた川柳で、法華宗(日蓮宗) と浄土宗の仲の悪さを揶揄するときに述べられることが多い。」だそうです。

ということで、浄土系と法華系の相性の悪さは昔から有名なのですが、あなたの中では共存しているのですね。

浄土宗もさらにその分派である浄土真宗も日蓮宗も天台宗の分派であることを考えれば、双修も構わないと思いますよ。

天台宗では、妙法蓮華経もあげますし、念仏もするし、密教もしますから。そのデパート的な天台宗からセレクトショップ化したのが鎌倉新仏教であり、念仏・禅・日蓮と別れました。それとは別に真言宗があります。

日蓮宗の南無妙法蓮華経は題目と言います。念仏は普通南無阿弥陀仏のことを言います。

浄土系の南無阿弥陀仏は阿弥陀仏の本願の行であり、極楽往生のための行ですが、法華系の南無妙法蓮華経は法華経があまりに尊いお経なので、題を読んだだけで、功徳があるとされます。現世利益信仰が強いのが特徴です。

身延山は日蓮宗の本山ですよ。

仏壇に何を祀っているかですが、仏様ですが、お釈迦様か阿弥陀様ですよね。座像の場合手を重ねているのがお釈迦さま、手を丸くしてくっつけているのが阿弥陀様です。(印相という。)立像の場合はたいてい阿弥陀様です。

あなたの家は父方が浄土真宗とのことなので、恐らく阿弥陀様だと思います。

確か浄土真宗では仏壇にお供え物をしないと聞いたことがありますが、違いましたでしょうか?

母上が怒られたのは何を信仰しよう(拝んでいよう)が自由だと怒られたのだと思います。

私の家も、母は天台宗の名刹の娘ですし、祖母は浄土真宗の檀家総代の娘ですから、信仰はそれぞれ違っていました。日本では、それで別に構わないんだと思います。

異教徒を恐れるというのは、キリスト教独特の考え方ですね。異教徒は宣教してキリスト教にすべきだって考え方でしたから。

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浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)、その後宗門大学(浄土宗の僧侶養成機関)である大正大学佛教学部で学び加行(住職修行)を得るための修行)を受け浄土宗教師(浄土宗の正式なお坊さんとしての、住職資格)を取った後、某寺に入寺、京都の大本山黒谷金戎光明寺内にある浄土宗教師修練道場(浄土宗教師が更に1年間研鑽を務める場)にて1年間修行研鑽、その後も研鑽を続け、教学(浄土宗を中心とした仏教の教え)・法式(お経のあげ方・儀礼)・詠唱(ご詠歌・和讃)・布教(教えの伝え方)・雅楽の研鑽を積んでいます。 がしかし、もともと小学校時代から精神疾患で、大学で精神科初診、20代は通院しながら、学業・修行・僧職を勤めていましたが、30代で仕事と結婚のストレスがさらにかかり、大きく心身の体調を崩して入院して以来、寺は休職しています。そして、今は寺を離れ草庵に暮らしています。 2003年に大きく体調を崩して、入院以来入退院を23回繰り返しています。40代過ぎから、徐々に精神的に安定し、50代手前の最近少しバイトが出来るようになりました。デイケア、障害者職業訓練、B型就労支援事業所とステップアップし、単発派遣から初めて、バイトで、2社に勤めて、体調悪化で入院してこの2社をやめて、今は3社目のアルバイトをしています。その中で得られた人間的成長の気づきもフィードバックしていきたいと思います。 精神障害2級の統合失調症・双極性障害・不眠症持ちです。 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 連絡先は、blister55.takahiro@gmail.com
対応できる時間は昼間です。音声のみにてお願いいたします。体調などにより対応できない場合もあります。専門分野は精神疾患・恋愛・人生・仕事・浄土教などです。よろしくお願いします。

ご法事は、どちらの宗派のお寺にご依頼していますか?

その菩提寺のご住職に尋ねてみましょう。

そのお寺の法座にもお参りしてお聴聞していけば
仏教のことも学んでいけると思います。

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 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。大変勉強になりました。
身延山の住職の方と連絡が取れるようなら取ってみたいと思います。

仏壇には妙法”○○家先祖代々之諸々霊位”と書かれた位牌があり、やはりお米やお菓子、お酒がお供えされておりました。

自分でもこれから少しづつ勉強していきたいと思います。

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