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霊についてです

回答数回答 3
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友達は常に霊がみえるそうです。彼に霊がいるのなら電気をつけさせて
と言ったら電気が一瞬つきました。また僕の寿命が82歳、ということも言われました。また、彼自身は26歳で亡くなるそうです。もしも彼が26歳で亡くなったらどうしようという気持ちや自分の寿命を知ってしまっ
たという恐怖が離れません。寿命は決まっているものなんですか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人は思いにばかされる。

信じたければ信じればいいと思います。
ただ電気を消すのはリモコンでも、コンセントを引っこ抜くのでもできます。
マジシャンは一人でやっているように見せかけて幽霊(スタッフ・黒子)がいます。
それを不思議な現象として信じ込ませるのが、彼らのテクニックです。
幽霊が実際に出てくるのは、映画かドラマか本の中だけでしょう。
目に見えない、仕組みが分からない現象を何でもかんでも幽霊・心霊現象に結びつけないほうがイイと思います。それが理性的なものの見方というものです。
結論:あえて騙されてあげろ 騙されて楽しめ 
人間は幽霊現象も作ります。そういう映画もネット動画もワンサカあります。
ホラーや・恐怖を娯楽にしているたぐいの人が沢山いるからです。
怪奇現象を、完全に幽霊・心霊現象に結びつけてしまうことで その人の頭の中に 冷静さを欠いた「まぼろし」「イメージ」が生まれているのです。それをトリツキというのです。
それを駆使して人をだますことをトリツク(TRICK)というのですじゃ。
この様で最も恐ろしいのは生きた人間です。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

sei様。

良かったでは有りませんか、御自身の寿命が予め判っているとは…
82歳迄いつ来るとも知れぬ死の恐怖から脱却出来ますし、其れ迄思う存分生きる目標も出来る等とは、羨ましい限りです。
我々僧分でも、そんな事は誰も判りませんから…

此れを楽しんで下さいな。

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色々の悩み事がこの世には沢山有ります。 大学の卒論で密教天文暦法を研究致し、実践において長期にわたり使用実績を積む 此の密教の天文暦法に基づく占星法で、衆生の手助けをと考えます。 また、一座供養、一座祈祷も承って居ります。 本来、供養や祈祷は長期に渡り此れを継続的行うものですが、 一回のみの供養や祈祷を一座供養・一座祈祷として、此処にお受けするものです。 なお、遠方のお方でも、承りますのでご遠慮なくお問い合わせ下さいませ。

「霊」について

sei様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

まず、寿命は決まっていません。仏教では、運命論・宿命論・決定論は「中道」に反する考え方として退けることになります。

問い「運命には逆らえないのでしょうか?」
http://hasunoha.jp/questions/243

問い「生きていく意味」
http://hasunoha.jp/questions/93

例え不可思議に見える事象でも、必ずモノ・コトには原因・理由があり、突き詰めていけば私たちが知覚できている範囲、認識できている範囲、解明されている範囲で必ず説明が付くはずであります。もちろん、無数の因果の流れを全て明確に説明できれば良いでしょうが、残念ながら私たちには限界がございます。

ただ、悟りを開いた全知者であれば別ですが・・まあ、その友だちが全知者であるはずもなく、もしも全知者であれば、克明に82歳までの全ての出来事一つ一つを説明できるはずです。例えば、「私は明日何時何分に起きて、何を食べることになるのか?」、「十年後の○月○日、何をしているのか?」など詳しいことを聞いてみて下さい。まあ、きっと答えられないでしょうし、全く当たらないでしょう。

到底、論証・証明のできないようなことを扱うのは所詮ナンセンスで、私たちの現実の迷い苦しみを解決させていく上で何ら役に立たないことであり、特に、この霊の存在についても典型的なもので、釈尊は「無記」として扱われた次第となります。もちろん、釈尊は全知者でありましたが、あえて意味のないようなことを議論する必要がないとお捨てになられたのでしょう。それよりも、善き行いを積みて、善き因果の流れに乗りて、善き赴きへと向かうことに、しっかりと取り組みなさいということでございます。

また、下記の問答も参考に。字数の関係上、アドレスのみ表示。

http://hasunoha.jp/questions/68
http://hasunoha.jp/questions/126
http://hasunoha.jp/questions/196
http://hasunoha.jp/questions/201
http://hasunoha.jp/questions/428
http://hasunoha.jp/questions/443

川口英俊 合掌

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