初七日法要について
主人の家は浄土真宗門徒ですが、義母の葬儀(まだ亡くなっていませんが)について葬儀社と相談をしていたところ、還骨法要、初七日法要を告別式に続いて実施した後、火葬に付す方法があると説明を聞いたとのことです。
式中初七日と呼ぶそうですが、主人は火葬の前に還骨ということに違和感を感じています。初七日は火葬後にするものと思っていましたが、葬儀社の説明によると、最近は社会がせわしなくなってこういうやり方をする人が出てきているとのことです。
またご意見をお伺いできましたら幸いです。 よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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それは、そのお寺や葬儀社の勝手な都合だと思いますよ。
それは、そのお寺や葬儀社の勝手な都合だと思いますよ。式中初七日などという言葉も、自分たちで作って呼んでいるのだと思います。
本来なら、火葬の後に、大切な方のお骨がお戻りになられてから、還骨法要や 初七日法要へと、勤めて参ります。
そうしてくださいと、仰られたらいいのですよ。その段取りをするのが葬儀社ですし、お寺側も、ご家族の意向に添い、きちんと勤めていくべきです。
私のところでは、たま〜に、葬儀の日に、満中陰(四十九日)法要をしてほしい。親戚が集まれないから。今日に一緒に勤めてほしいと。無茶なお願いがあったりします。
何故かと、理由や事情をお伺いしますが。
法要だけをやればいいというものではないし、皆が集まっているからと詰め込んだ(早めた)法要をすべきではないですよ、その時間その日だから、感じる想いを改めて味わいながら、仏法に触れていただきたい。集まれるよう都合をつけることもせず、詰め込んでやってしまおうとは、あまりにも乱暴なやり方ではないでしょうかと。お伝えしています。(今まで、先に還骨法要や、ましてや満中陰法要をしたことは、私はありません)
このように、自分たちの都合で、本来の法要の意味を無視して、先に勤めを詰め込んでいくのは、亡き人に失礼なことでもありますから。
もし、納得がいかなければ、葬儀社やお寺を変えられてもいいと思いますよ。大事なことですし、今後のお付き合いも考えると、後悔のないように。きちんと、お参りしたいものですね。
義母さまとの時間を、お大切に。
葬儀の作法や順序
kitty-masterさま
昨今は、このように業者やお寺の事情(自己都合)等により、葬儀が簡略化されてしまうことがあります。
これは非常にいただけないことであります。
特に葬儀の作法や順序には全て理由があり、次第・作法を省略できないもの、順序を変えてはいけないものもございます。
そもそも通夜、葬儀と本来は丸々2日間(または3日間)は掛かるものなのであります。
本来、2日間(3日間)、48時間(72時間)掛かるものを通夜式1時間、葬儀式1時間の2時間で終わらせようとすること自体にもともと問題があるのでもあります。
ましてや、通夜式を省略しての1日葬とかも、本来はあり得ないのであります。
また、例えば、省略できないのに、この時間までと火葬の時間に間に合わせてお勤めしなければならない場合もあります。
拙生の場合は、通夜と葬儀の意義上、絶対に省略できない次第・作法があることを伝えて、必ず前倒しで30分なり1時間なり早めて行う等して、儀軌をできる限り正式に調えられるようにしています。
また式中初七日も本来は考えられないものであります。
7日毎の供養というものも、実はそれぞれに行う内容・意義があります。
初七日をして次は四十九日・満中陰の二回だけというのも本来はいけないものであり、追善供養を行うのであれば、やはり七日毎に行うのが正式なものとなります。
もちろん、そうはできない現代的な事情もあるため、省略して行う、もしくはしないというのも仕方のない面はありますが、僧侶としてはできるだけ供養の気持ちにお答えするのが当然の責務となります。
拙生の場合では、初七日と満中陰の間はどうしても家に来てもらうのは無理であるが、供養をされたいという場合、供養済みの塔婆をその日ごとに立てて供養をして頂くといったようにさせて頂いています。
どうしてもできないこと、やむを得ない事情もありますが、供養に最善を尽くして参りたいものでございます。
合掌
残念ですが、式中初七日は増えています。
東京では火葬場が込んでいて
お葬式自体を1週間近く待つので
初七日も同じ日にするのは仕方がないですが
特にコロナ禍で
接触時間・回数を減らす名目で依頼されれば
断り難いのも確かです。
しかし
親族知友のためにそうしても
ご家族だけで正式の日取りで勤め直すこともあります。
お葬式の式次第は
ご家族のお考えが優先ですから
葬儀会社の説明に流されなくて構いませんよ。
質問者からのお礼
中田三恵様
早々のご教示有難うございました。 主人も同意見でございます。親との最期のひとときを悔いの無いように過ごしたいと申しております。
川口英俊様
ご教示有難うございました。 昨今の世情の中、規則や習慣が変わりつつあるようですが、主人はやはり本来の形を守りたい心情のようでございます。 また親族内で話し合いをさせていただきます。
和田隆恩様
ご教示有難うございました。 今の世情も合わせてまた親族で話し合いをさせていただきます。