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両親のことがどうしても好きになれないです

回答数回答 2
有り難し有り難し 28

両親への確執について、ご相談させて頂きたく存じます。

私には、両親と一歳上の姉、三歳下の妹がいます。両親については、世間で言わ
れている「毒親」ではなく、子どもの意思や考えをある程度尊重してくれる親ではありましたが、姉妹間で扱いに差があったのです。

姉と妹は非常に優秀だったのですが、私はとにかく不器用な子どもだったので、常に二人と比べられ、見下されてきました。「あんたのことは信用していない」、「努力しなければ人並みにもなれない」、「そんなんだからいじめられる」と言われ続ける幼少期でした。余りにも苦しくて、何回も自殺を考えていました。

また、これは最近の出来事なのですが、些細なことで姉妹喧嘩になり、姉が私の部屋に飾ってあったポスターを燃やしたり、机の上を荒らしたことがありました。

両親は一応姉を叱ったみたいですが、その後は大したお咎めもなく、後日私に「あんたは福祉系の仕事に就こうとしてるんでしょ。これぐらいのことは日常茶飯事。我慢して、お姉ちゃんのことは堪忍して。」と言ってきたのです。とてつもなく辛くて現実を受け入れられない時だったのに、より気持ちの整理が出来なくなってしまいました。また、前述した経験も相まって、両親とは分かり合えない、嫌いだと一層強く思うようになりました。

普通なら、お金を出して学校に行かせてもらっていることや、ここまで育ててきてくれたことに感謝しなければならない年頃になっているのに、一切感謝の念が出てないことに対し、身勝手さや未熟さを常に痛感しています。

ですが、やはり、気が強く平然と街行く人や芸能人に対して悪口を言ったり、他人を学歴などで判断したり、差別的な言動を平然とする(これは父親だけですが……。)二人の性格や、先述した出来事も鑑みると、彼らに感謝し、好意を抱くことはないだろうなと考えている自分もいます。

長文かつまとまっていない文章になってしまい、大変申し訳ございません。

今後、両親とはどのように折り合いをつけて付き合ってゆくべきか、また、この家族嫌いにどのように付き合ってゆけばよいのか、ご教授頂けると幸いです。お忙しいところ恐れ入りますが、何卒宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

前世の因縁

が関わったりしますので、親なら子供は等しくかわいいはず、とは言い切れません。親と子は、前世からの因縁でお互い引っ張り合って現世で親子になるのですが、善いものだけで引っ張り合うわけではありません。どういうわけかそりが合わない場合は、何かそういう原因が過去世のどこかでお互いにあったかもしれないのです。
 極端な話では、親に子供が小さいうちに捨てられたとしましょう。親には、子供を捨てる業があり、子どもには親に捨てられる業があり、たまたまマッチングアプリしたので親子になり、お互いの業の結果を、それぞれ受け取りました。ということも業の理屈ではありえないことではありません。
 そのくらい冷めた目で見ながら、一方で、兄弟姉妹と比べるのではなく自分単体に対して、実際に人間界に生まれさせてここまで育ててもらった分は覚えておいて、いつか返すぞと思いつつも、あまり愛情などは期待せずに、上手に接するのが良いと思います。
 一般的に見て、人間として尊敬できるかどうかも、もう、なかなか人を変えさせるのは大変ですから、自分とは考え方が違うかも、くらいに思って、なるべく受け流すようにするしかないと思います。自分が自立して、親が弱ってきてからなら、何かしてあげられることもあるでしょう。今はまだ、その時期ではないかもしれません。

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初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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そのまんまで良いんですよ。

身近に「他山の石」があったのだと思えば良いのです。

ご両親の悪いところをしっかり見据えて
自分はそのようにならないぞと決意すれば良いのです。

いずれあなたも成長し
そんなご両親のことも
気にならなくなるでしょう。

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有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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質問者からのお礼

藤本様

ご回答下さりありがとうございます。
自分では到底思いつかなかった新しい視点を発見することができました。これからは、家族もあくまで他人同士であり、完璧に分かり合えたり価値観が合致することなどないと念頭に置きながら適切な距離感を保ち、本当の意味で恩を返そうと思えるようになるまでゆっくり待ってみようかと思います。

和田様
ご回答くださりありがとうございます。
「そのまんまで良いんですよ。」というお言葉にとても救われました。これからは、両親の言動や行動を冷静に捉えたうえで、自分は決して行わないよう最善の行動をとってゆき、一歩ずつ精進して参りたく思います。

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