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死にたいと考えないようにしたいです

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有り難し有り難し 31

こちらでは何度もお世話になっております。

長年大事にしてきた恋愛もあっけなく失い、ものすごい喪失感です。
おかげで職場でのパワハラにも耐えられなくなり、ついに鬱の診断を受け、仕事も先月辞めてしまいました。
しかしながら、哲学の本を読みいろいろと考え直し、病は気からのように体調は一ヶ月も静養すると戻りました。今は、数年前に働いていた企業にお世話になり、再就職をして働いています。

今ある恵みに感謝して、無いものにこだわらず、何を目指すでもなく、ただその幸せを継続して生きていきたいとは思うのですが、どうしても罪悪感と逃げたい気持ちに襲われて正気でいられない時があります。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分が何をやっているか、わかる目を持とう

あなたは頭の中で幸せを求めることをも止めた方が良いですね。
得られなかった時に、ロス、ミス、損なわれる感覚が生まれるからです。
たてぬ的 引かぬ弓にて 射るときは 当たらざれども 外れざりけり
禅の幸せ探しは、幸せらしさを求めることすら止めれば すぐさま求めの方向性が変わり身近な幸せを感じ、幸せになるものです。
あなたが求めている幸せを求めることを止めた瞬間に、別ラベルのものが手の中に入っているのです。それを宝、一期一会、而今、現前などといったりもします。
そっちを大事にすることであなたは負のサイクル化抜け出せるでしょう。
あなたがかねてよりハマりがちである事の一つとして頭の思考のペダルをこいでしまう癖が強いと思います。禅は思考のペダルをこぐことをしない生き方です。
なにかの獲得を求めない、生き方です。
だからこそ哲学するのはやめたほうがイイでしょう。結局頭のペダルをこぐことですから。
禅は哲学ではありません。無自覚に思考している自分に気づき、思考ののペダル運転を止めるのです。
あなたはこの世界にいます。
私もあなたと同じ世この界を観ています。
あなたは頭の中のペダルをたくさんこいで幸せになろうとしますが、私は幸せも求めなくとも幸せです。むしろ求めていないしい、これから向かう先など設定してもいないからです。
だから得ようとするものもありません。
だから心が楽です。
かつて私も私なりに頭の中で一生懸命求めましたが、幸せは得られなかった。
その時にハッキリ気づきました。「ああ、自分がやってきた結果、幸せになれないという事は、幸せの求め方そのもの、姿勢が間違っていたのだ」と完全敗北です。
だから、あなたは自分の求め方が間違っていることを認めたほうがイイと思います。
考えたり、アタマの中で求めるのではなく、考えや思いから離れた世界がある事を求めるべきです。
今、自分が何をやっているかわかりますか。
ほとんど、思考のペダルをこいでいる姿ではないでしょうか。
それで幸せになれなかったのなら、それが答えです。
あなたがこぐべきペダルは考え、思い、思考のペダルではなく、
観えている、聞こえている、感じている、事実の世界のペダルです。
参禅をして思いや考えの世界から離れることをお勧めします。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

まず、ご自分を許して差し上げてください

鬱は病気です。
そのキッカケが何であろうと、体力が落ちて風邪を引くように、
ちょっとした心の抵抗力が弱る出来事で心の風邪を引いたのだと思います。

罪悪感と逃げたい気持ちは、まだ鬱が残っているからではないでしょうか?

風邪を引いて高熱を出した時にその理由や、その事で出来なかった事を責める人がいるでしょうか?
…普通は責めませんよね。

そう、あなたはまずご自分を許して差し上げる必要があるのだと思います。

普通は鬱で退職して他の仕事になかなかつけないものです。
あなたは、おそらくかなり頑張ったのですね。
素晴らしいです。
ご自分を褒めて差し上げて下さい。

それから、あなたがどんな時も文句を言わずあなたを支え続けてくれた身体に感謝してあげてください。

何よりも、本当に苦しかったのに死なずに足を踏ん張って生きてくださるあなたに、
私は感謝します。

本当に有難う!!!

どうか、他と自分を比べる事はしないでくださいね。
あなたはあなたの人生を生きているのです。
あなたはそのままで良いのです。

そのまま生きていれば、きっと時が来れば病気は消えて行きます。

それまでの間、宇宙の根源である大いなるもの(仏さまとも呼びます)に
襲って来る辛さをそのまま丸投げしてみてはいかがでしょうか?
好きな仏さまの名前を呼ぶのでもいいでしょう。
漠然と「仏さま〜!」って言ってもいいでしょう。

泣きながら仏さまの名前を呼んでみて下さい。

試してみる価値はあると思いますよ。

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おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

次の恋へと向けて

LIMI様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

大失恋による喪失感に苛まれてしまわれておられるご様子・・誠にお辛いことでございます・・

まだ失恋の悲しみを拭うためには時間が掛かってしまうことであるかとは存じます。

とにかく、この度の恋のことをあれこれと振り返って、後悔する、思い悩む、悲しむよりか、次の恋です。

恋愛につきましては、これまでも下記の各問いにてお答えをさせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_318674.html

問い「別れた人をどうしたら忘れられますか?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002960601.html

「・・前を向くには、しばらくはまだ時間が掛かるかとは存じます。今はまだその恋の余韻に浸り、楽しむのも良いかとも存じます。時間が少しずつ解決してくれることもあります。そして、一方であなたには色々と心身ともに自由が得られたこともあるでしょう。その自由を活かして、友人や知人と旅行やショッピング・レジャーに出掛けて楽しんだり、また、更には色々な出会いの場へと出ることも一つでしょう。

今はもちろんまだまだ考えられないかもしれませんが・・失恋の一番の薬は、やはり、新しい恋だと思っております。

やがて、この失恋は幸せを掴むために必要なものだったと後に振り返ることができて、いい思い出へと変えることができれば良いですね。・・」

そして、恋はとにかく縁次第となります。善き縁を求めるところから始めないと何も始まりません。何事もそうですが、善き結果を望まれるのでしたら、善き縁に依らないといけません。善き縁、次の恋へとレッツ・ゴーです。

幸せに関しましては、これまでも下記の問いにて扱わせて頂いております。是非、ご参照下さいませ。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/幸せ

LIMI様のお幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

人として生きる

LIMIさん、おはようございます。
「罪悪感と逃げたい気持ちに襲われて正気でいられない時がある」
人間誰しもこの気持ちは常に抱いています。
あなただけではないから、心配するのはやめましょう!!
  
さてでは、あなたのような状態の時に必要な事は?
それは、『読書』です。
まずは図書館に行きましょう。
そして目にとまった本を片っ端から読みましょう。
童話、マンガ、絵本なども。
子ども向けでしょ!! なんて言わずに読んでみて下さい。
思わず目からウロコなんてこともありますよ。
  
せっかくあなたがタダで使えるものが山ほどあるんです。
活用しなくちゃ「もったいない」ですよ。

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有り難し
おきもち

『般若心経』を梵語(サンスクリット語)で読める日本でも珍しいお坊さんです。 【人生の目的】 世の中の人々によりよい生き方を伝えることである。 【志事】 暗中模索してもがいているあなたに、一筋の蜘蛛の糸のような光を照らすこと。 ☆ブログ【仏の道】 「あなたがよりよく生きるために」必要な情報を毎日発信しています。

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

何か、すみませんでした。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ