hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死にたいと考えないようにしたいです

回答数回答 4
有り難し有り難し 31

こちらでは何度もお世話になっております。

長年大事にしてきた恋愛もあっけなく失い、ものすごい喪失感です。
おかげで職場でのパワハラにも耐えられなくなり、ついに鬱の診断を受け、仕事も先月辞めてしまいました。
しかしながら、哲学の本を読みいろいろと考え直し、病は気からのように体調は一ヶ月も静養すると戻りました。今は、数年前に働いていた企業にお世話になり、再就職をして働いています。

今ある恵みに感謝して、無いものにこだわらず、何を目指すでもなく、ただその幸せを継続して生きていきたいとは思うのですが、どうしても罪悪感と逃げたい気持ちに襲われて正気でいられない時があります。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分が何をやっているか、わかる目を持とう

あなたは頭の中で幸せを求めることをも止めた方が良いですね。
得られなかった時に、ロス、ミス、損なわれる感覚が生まれるからです。
たてぬ的 引かぬ弓にて 射るときは 当たらざれども 外れざりけり
禅の幸せ探しは、幸せらしさを求めることすら止めれば すぐさま求めの方向性が変わり身近な幸せを感じ、幸せになるものです。
あなたが求めている幸せを求めることを止めた瞬間に、別ラベルのものが手の中に入っているのです。それを宝、一期一会、而今、現前などといったりもします。
そっちを大事にすることであなたは負のサイクル化抜け出せるでしょう。
あなたがかねてよりハマりがちである事の一つとして頭の思考のペダルをこいでしまう癖が強いと思います。禅は思考のペダルをこぐことをしない生き方です。
なにかの獲得を求めない、生き方です。
だからこそ哲学するのはやめたほうがイイでしょう。結局頭のペダルをこぐことですから。
禅は哲学ではありません。無自覚に思考している自分に気づき、思考ののペダル運転を止めるのです。
あなたはこの世界にいます。
私もあなたと同じ世この界を観ています。
あなたは頭の中のペダルをたくさんこいで幸せになろうとしますが、私は幸せも求めなくとも幸せです。むしろ求めていないしい、これから向かう先など設定してもいないからです。
だから得ようとするものもありません。
だから心が楽です。
かつて私も私なりに頭の中で一生懸命求めましたが、幸せは得られなかった。
その時にハッキリ気づきました。「ああ、自分がやってきた結果、幸せになれないという事は、幸せの求め方そのもの、姿勢が間違っていたのだ」と完全敗北です。
だから、あなたは自分の求め方が間違っていることを認めたほうがイイと思います。
考えたり、アタマの中で求めるのではなく、考えや思いから離れた世界がある事を求めるべきです。
今、自分が何をやっているかわかりますか。
ほとんど、思考のペダルをこいでいる姿ではないでしょうか。
それで幸せになれなかったのなら、それが答えです。
あなたがこぐべきペダルは考え、思い、思考のペダルではなく、
観えている、聞こえている、感じている、事実の世界のペダルです。
参禅をして思いや考えの世界から離れることをお勧めします。

{{count}}
有り難し
おきもち

まず、ご自分を許して差し上げてください

鬱は病気です。
そのキッカケが何であろうと、体力が落ちて風邪を引くように、
ちょっとした心の抵抗力が弱る出来事で心の風邪を引いたのだと思います。

罪悪感と逃げたい気持ちは、まだ鬱が残っているからではないでしょうか?

風邪を引いて高熱を出した時にその理由や、その事で出来なかった事を責める人がいるでしょうか?
…普通は責めませんよね。

そう、あなたはまずご自分を許して差し上げる必要があるのだと思います。

普通は鬱で退職して他の仕事になかなかつけないものです。
あなたは、おそらくかなり頑張ったのですね。
素晴らしいです。
ご自分を褒めて差し上げて下さい。

それから、あなたがどんな時も文句を言わずあなたを支え続けてくれた身体に感謝してあげてください。

何よりも、本当に苦しかったのに死なずに足を踏ん張って生きてくださるあなたに、
私は感謝します。

本当に有難う!!!

どうか、他と自分を比べる事はしないでくださいね。
あなたはあなたの人生を生きているのです。
あなたはそのままで良いのです。

そのまま生きていれば、きっと時が来れば病気は消えて行きます。

それまでの間、宇宙の根源である大いなるもの(仏さまとも呼びます)に
襲って来る辛さをそのまま丸投げしてみてはいかがでしょうか?
好きな仏さまの名前を呼ぶのでもいいでしょう。
漠然と「仏さま〜!」って言ってもいいでしょう。

泣きながら仏さまの名前を呼んでみて下さい。

試してみる価値はあると思いますよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
このお坊さんを応援する

次の恋へと向けて

LIMI様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

大失恋による喪失感に苛まれてしまわれておられるご様子・・誠にお辛いことでございます・・

まだ失恋の悲しみを拭うためには時間が掛かってしまうことであるかとは存じます。

とにかく、この度の恋のことをあれこれと振り返って、後悔する、思い悩む、悲しむよりか、次の恋です。

恋愛につきましては、これまでも下記の各問いにてお答えをさせて頂いて参りました。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/cat_318674.html

問い「別れた人をどうしたら忘れられますか?」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002960601.html

「・・前を向くには、しばらくはまだ時間が掛かるかとは存じます。今はまだその恋の余韻に浸り、楽しむのも良いかとも存じます。時間が少しずつ解決してくれることもあります。そして、一方であなたには色々と心身ともに自由が得られたこともあるでしょう。その自由を活かして、友人や知人と旅行やショッピング・レジャーに出掛けて楽しんだり、また、更には色々な出会いの場へと出ることも一つでしょう。

今はもちろんまだまだ考えられないかもしれませんが・・失恋の一番の薬は、やはり、新しい恋だと思っております。

やがて、この失恋は幸せを掴むために必要なものだったと後に振り返ることができて、いい思い出へと変えることができれば良いですね。・・」

そして、恋はとにかく縁次第となります。善き縁を求めるところから始めないと何も始まりません。何事もそうですが、善き結果を望まれるのでしたら、善き縁に依らないといけません。善き縁、次の恋へとレッツ・ゴーです。

幸せに関しましては、これまでも下記の問いにて扱わせて頂いております。是非、ご参照下さいませ。

http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/tag/幸せ

LIMI様のお幸せを祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

人として生きる

LIMIさん、おはようございます。
「罪悪感と逃げたい気持ちに襲われて正気でいられない時がある」
人間誰しもこの気持ちは常に抱いています。
あなただけではないから、心配するのはやめましょう!!
  
さてでは、あなたのような状態の時に必要な事は?
それは、『読書』です。
まずは図書館に行きましょう。
そして目にとまった本を片っ端から読みましょう。
童話、マンガ、絵本なども。
子ども向けでしょ!! なんて言わずに読んでみて下さい。
思わず目からウロコなんてこともありますよ。
  
せっかくあなたがタダで使えるものが山ほどあるんです。
活用しなくちゃ「もったいない」ですよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

有坂脩岳(しゅうちゃん)
『般若心経』を梵語(サンスクリット語)で読める日本でも珍しいお坊さんです。...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。

何か、すみませんでした。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ