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お釈迦様の幸せとはなんですか。

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以前、般若心経について書かれた本を家で見つけ、読んでみました。

その中に、「お釈迦様の幸せとは」というタイトルがありました。

私にとっての幸せは、無い物ねだりというのもありますが、心豊かに善の道へ進むことだと思っています。

しかし、生は苦と言いますし、なかなか実現しにくい、ただの欲望なのでしょうか。

お釈迦様の幸せなことって、なんでしょうか。
いろいろな考えを聞けると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたがしあわせになること

世の中に心の善玉菌が増えていく事です。
そうすると世界がケンコウになります。
体も善玉菌が増えれば健康、幸せ、よろこびにあふれます。
一度トコトン健康になってみると、健康の素晴らしさを教え、広めたくなると思いますよ。
悩んで苦しんで、そこから救われた人は、その方法を説いてゆくようになるのです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

お釈迦様の幸せは・・

西海様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「お釈迦様の幸せ」は、私たち世間における幸せの概念とは異なるものとなります。

仏教では二つの真理を扱います。

一つは、世間的な真理としての世俗諦。

もう一つは、究極的な最高真理としての勝義諦。

仏教では、勝義諦を了解し、悟り・涅槃という究極的な幸せを目的と致します。

般若心経の説く「空」も勝義諦を志向するものでございます。

「空」を了解する智慧と福徳(方便・功徳)を円満に成就することで、究極的な幸せへと至ることを目指します。

「お釈迦様の幸せ」は、全ての迷い苦しみにある衆生がその究極的な幸せへと至れた時にこそ、達せられるものとなるのではないかと存じます。

深遠なる真実義を説示なされましたるお釈迦様、誠に有り難しです。

これからもどうか仏教を学び進めていかれて下さいませ。共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

質問者からのお礼

丹下さま、ありがとうございました。
このような質問にご丁寧に答えて下さり、大変助かりました。
いちど、トコトン健康になれるよう頑張ります。
ありがとうございました!

川口さま、私にもわかりやすく、ご丁寧に答えて下さり、ありがとうございました!
正直、この質問をするとき、かなり心配でしたが、こんなに親切に答えてくれて嬉しいです。
因みにその本は私の父が所有する本なので、今度はちゃんと読み、少しでも仏教について学びたいと思ってます。
これからも質問が来ると思いますが、よろしくお願い致します。

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