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「彼岸」は「善い行いをする修行の期間」
こんにちは。ご質問ありがとうございます。知人から「コロナ禍でお彼岸中にお墓参りに行けないがどうしたら良いのか」という質問を受けたので、ここで合わせてそれについてのお答えも紹介させていただきます。
もともと「彼岸」は「善い行いをする修行の期間」とされていましたが、それがいつの頃からか「先祖供養やお墓参りをする日」になっていったようです。昔の人は、身近な善行として先祖供養(お墓参り)を選んだのでしょう。
さて地域によって考え方があるのかもしれませんが、私はお彼岸の入りと明けの2回お墓参りをしなくてはならない、という風習は聞いたことがありません。2回と聞くと思い浮かぶのが、お盆の時で、私の住む地域では、お盆の時は迎えと送りの2回お墓参りをする習俗があります。教えてくださった方はそれと混同しているのかもしれません。
私はお彼岸中に2度お墓参りに行く必要はないと考えますが、これは「1回にすべき」という意味ではなくて、お気持ちがあれば何度でも、毎日でも良いと思います。
現在コロナ禍でお墓参りが遠くてできない、という方もいるかと思いますが、そもそもをたどればお彼岸は「お墓参りの日」ではないので、元々の意味に従い、人のためになる善い行いをこころがけるのもよいかと思います。
お参りの回数の縛りはありません。
もちろん何回お参りされても良いですし
1回だけのお参りでも充分です。
お参りが多いほど
徳を積むように感じられますが
徳を積むためにお参りされるのなら
本末転倒です。
勘違いが多いお墓参り
ひろさん、お墓参りに行かれるのはありがたいことです。私のお寺にも墓地がありますが、マナーだけは守ってお墓参りお願いいたします。
彼岸時期に入りと明けに行かなくてはならないのは聞いたことはない。もしかしたらお盆と勘違いしてませんか?
彼岸時期は一週間あるうちの一回は家族でお参りに下さい。そして、中日(秋分の日)はお寺参りお願いいたします。
お墓参りは①ご先祖様を供養すること②自分の行いを見直し、反省する③お参りできる健やかさと平和に感謝する
最低この3つは念頭に入れて下さい。
雑誌PRESIDENTにお墓参りし、ご先祖様の供養する人は仕事も上手くと書いてありました。仕事のためではありませんが、お墓参りに行く、心のゆとりは持ちたいですね。
お彼岸のお参り
宗派にもよるのかもしれませんので明言は出来ませんが、彼岸の入りと明けにお参りするといったことを私は聞いたことがありません。
元々、お彼岸は仏道修行の期間であります。それが、先祖崇拝等と合体して今の形となっております。
先祖への恩をお返しすることも、とても大切な仏道修行なので、心を込めてお参りされたら、一度でも宜しいかと思います。
勿論、供養をさせて頂くという行いに上限はございませんので、何度も行かれても間違いではありません。
ご自身の出来る範囲で、懇ろにご供養されて下さいね。
質問者からのお礼
ありがとうございました。お彼岸の意味を改めて知ることができました。