お通夜と葬儀のお衣の違い
はじめまして。
どうしてお通夜と葬儀では僧侶の方の衣が変わるのでしょうか?
お通夜は黒色の衣と茶色?の袈裟。
葬儀はキラキラ?豪華な衣と袈裟。
宗派によって違いがあるのでしょうか?
またお衣を変える意味等をご教授頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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役目の違いにて
曹洞宗僧侶です。
通夜の導師(主としてお勤めする僧侶)は、通夜経をいとなむためのみに存在します。なのでそこには必ずしも翌日の葬儀の導師が立つ必要はないので、あくまでも立場の線引き(役割の区別)をしており、こちらは平常またはそれに近いタイプの衣を纏って法要にあたります。
変わりまして葬儀の導師(主としてお勤めする僧侶)というものは、菩提寺の和尚として責任を持って故人に授戒(仏戒を授ける)する必要があるので、この役目については誰でも良いわけではありません。
そう、それは故人または喪主様から見た「菩提寺の住職」でなければなりませんね。
だからこそ、この場は特別に「緋色の衣や金襴のお袈裟」を纏い、お釈迦様から伝わる仏の戒法を、住職を通じて授ける(師匠と弟子の関係になる=成仏する)わけです。
宗派によっては意味合いが違うのかも知れませんが、大凡これに近いものと推察されます。
なお通夜経はところによると、僧侶の出番すら無い(まだ新亡とは見做さず近しい親族だけで過ごす)地域もある程ですので、葬儀(受戒式)とそれ以外はシチュエーションをはっきりと分けて考えるべきでしょうね。
ご相談ありがとうございました。合掌。
ご質問ありがとうございます。
宗派や地域やお寺や法要の内容、法要の考え方によって違うと思います。
私の場合は普通の浄土宗で決まった衣を着ております。通夜では黒色、葬儀では明るい色です。
それは通夜の時は僧侶として勤め、葬儀の時はお釈迦様として勤めるからです。
詳しく言えば通夜の時は師(僧侶)から弟子(故人)に授戒したり教えを説いたりします。
また、葬儀でよく読まれる阿弥陀経にはお釈迦様が舎利弗に阿弥陀佛の救いを説く様子が書いてあります。これに倣ってお釈迦様のような姿(明るい衣と袈裟)で故人や参列者に阿弥陀佛の救いを説くのです。
ただ標準的な決まりであって、同じ宗派でもその時によって、あるいはお坊さんによって衣の色や法要の内容が変わることもあります。
葬儀も僧侶として勤めるなら黒色の衣で勤めるのが合うでしょうからね。
参考まで。
仏様の代理人のときはキラキラ衣装
お坊さんが金襴(キラキラ)の袈裟をまとっているときは、仏様の代理人として儀式を執り行う場面だとお考えください。
たとえば、五人の僧侶で葬儀を行うときは「五仏」と言ったりします。
一方で、お通夜や普段の法事などは普通の僧侶としてのお勤めであり、お坊さんが修行するときの袈裟を着ています。
住職さんから戒名をいただくのであれば、住職さんがお師匠さんであることは変わりませんが、儀式によって袈裟を使い分けています。
質問者からのお礼
三宅 聖章様
お答えして下さりありがとうございます。浄土宗様は決まったお衣があるのですね!
詳しい意味まで教えて頂き誠にありがとうございます!
TAIKEN様
質問にお答えして下さりありがとうございます!
お通夜と葬儀にはそういう線引きの意味もあったのですね!
お通夜は地域によっては僧侶の方がいない場合もあるのですね。
教えて頂き誠にありがとうございます!
願誉浄史様
お答えして下さりありがとうございます!
葬儀を複数の僧侶の方がされる事もあるのですね!
お一人か二人までしか見た事がありませんでした。
教えて頂き誠にありがとうございます!
お忙しい中お答えして下さり誠にありがとうございました!
お通夜は僧侶としの姿で行い、
葬儀はお釈迦様(師匠)の姿を表す為特別なお衣と袈裟を身に着けていたのですね。
大変勉強になりました!