hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

修行僧とは

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

去年の夏、地元のお寺に観光に行ってきました。
そこで修行僧の方からお話を聴いたのですが、「私はまだ入ったばかりなのですが10年も修行をしている方もおられますし 結婚して継ぐためにお坊さんになられる方もいます。」と(あやふやですが)おっしゃっていました。

それから、お寺を継ぐと決めていて そのために仏教の大学に進学した先輩がいます。

お坊さんになるには最低何年修行を積まないといけないのですか?その大学で学べば誰でもお坊さんになれるのでしょうか

最後に、下品な話かもしれないですが 修行僧がたくさんいるお寺でお金の面はどうしているのでしょうか 私の行ったところは観光でも有名なので拝観料をまわしていたりするのでしょうか

特に 僧になりたい!とは思っていないのですが、なんとなく疑問で考えてしまいます。お答えしていただけると嬉しいです。

2022年5月15日 14:17

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

曹洞宗宗侶より回答です(^o^)

以下、宗派によって違いがあるかとは思いますが…

僧侶としての公認をいただくためのプロセスの導入部分には、先ず得度があります。
いわゆるここから「出家して僧の世界に入る」わけですが、具体的にその後は専門的な勉強が必要になります。それが一般的に言われる「僧堂・修行道場」での研修期間ですね。
あと、これは一概には言えないところですが、やはり将来の寺院と本人の為にも、一定の学歴は必要とされるのが現実的なお坊さんの在り方です。
なので、僧堂修行がその人にとってどのくらいの期間必要なのかは、それまでの学歴やそれ以降携わる予定の寺院側の都合だったりに左右されます。
大学等での座学だけでお坊さんになれるのかどうかはまた別の事情や問題がありますが、僧侶になるためには一応僧堂での修行期間を経るべきものとご理解ください。

経済的な面はそれこそ地域やお寺ごとの事情に依りますね。
普通の檀家寺ならご喜捨やお布施のみ、観光等の商行為を兼ねていれば事業収入プラス。
観光寺としての機能のみのお寺ならばそれだけで、他に何も無ければ火の車(笑)。
修行僧がたくさん在籍しているお寺というものは、大凡その宗派内で有名な僧堂ということでしょうから、ある程度宗門を上げての補助制度が動いているはずです。
何にせよお寺一軒一軒は、自助努力による独立採算制(宗教法人の権利と義務を持つ)が基本ですので、そこに勤めるお坊さんは皆頭をひねって頑張って運営されておりますよ。

ご参考になりましたでしょうか。ご相談ありがとうございます。

2022年5月15日 16:53
{{count}}
有り難し
おきもち

現代は実に「背負い込んでる」人が多いと思う。 別に自分が背負い込まなくて...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご丁寧にありがとうございます。

「出家してから僧の世界に入る」というところさえ、確かに!となってしまいました…
私の語彙ではなんと言ったらいいかわかりませんが、お坊さんはとても努力をされた方なんだなと思いました。

補助制度があるということも初めて知りました ながく続くものはたくさんの人が知恵を出し助け合っているんですね。

とても参考になりました ありがとうございます。

「仏教における修行」問答一覧

達磨大師は架空の人物ですか?

彼は「仏教をよく知らない中国人によって架空に作られた存在」または「達磨さん自体は実在したが、仏教をよく知らない中国人が適当なストーリーを考えただけ」と言われることがあって、「そうかもしれない」と思いました ・ なぜなら彼は悟りを開いたはずなのに、教えを請う凡夫に対して無視のいじめを行ったり、「これは試されているんだ」とポジティブに考えて耐え忍んだ凡夫に「仏教はそんなに簡単に教えてもらえるものじゃない、命をかけろ」と言って凡夫に腕を切り落とさせたりしました ・ とても悟りを開いた人の行為とは思えません。「自分はお前より偉いぞ、そう安安とは教えられない仏教を熟知しているぞ、自分をタダで師事できると思うな」なんていう態度は、「菩薩道」の精神から大きく逸脱していないでしょうか。知識の独占という時点で「利他」じゃなく「利己」だし、傲慢な振る舞いは「慈悲」じゃなくて「暴慢」です ・ それならむしろ、偉いお坊さんにいじめられてもくじけず「自分は試されているんだ」とポジティブに考えた凡夫こそまさしく仏に相応しいのではないかというトリックにさえなってしまっています ・ 彼がもし実在してストーリーも本当なら、彼のスタンスは間違いなく仏の教えを利他や慈悲などで解釈しないただの「知恵」でしかないとする(つまり悟りとは賢いかどうかだけで優しさなど必要ない)「小乗仏教」と批判される類のものだったことが伺えます。やはり、彼は架空のお話で色を付けられた、本来ならば謎多き存在でしょうか?

有り難し有り難し 1
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ