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瓦志納とはなんですか?

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2ヶ月ぐらい前に鶴見の総持寺に参拝したのですが、瓦志納の貼紙を拝見し7口奉納致しました。
瓦の意味は分かるのですが、志納とはどういう意味でしょうか?

2022年12月17日 11:28

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

財施のひとつ

ご相談ありがとうございます。
この場合「気持ちからのご喜捨」や「お布施」に相当するものと考えていただければ良いかと存じます。

寺門復興や修復事業の一環として屋根の修繕(瓦の葺きなおし)を行うことがありますが、特に雪深い場所や伽藍(建屋境内)の大きい仏閣ですと、通年で手直しや取り替えを継続しなければ維持管理できません。
屋根は雨、紫外線、風雪にさらされるものですから、当然に瓦葺きの「瓦」は消耗品の如き取り扱いにもなるわけです。
そこで広く一般から、瓦を1枚単位で金銭にて間接的にお納めいただく方法をとることによって、常の修繕に寄与すべく少しずつでも恒久的な援助をしていただこうと図られたのが「瓦志納」のシステムです。

と、以上は私なりの切り口で瓦志納の背景を解釈いたしましたが、違う見解があれば他の僧侶様のご意見も伺いたいところでもあります。
ついでにこんな記事も見つけました。
https://ameblo.jp/h26-22-0355/entry-12256050138.html
本来の志納品や志納金がこれだとしたら大変なことですが、ご参考までに。

★こちらこそ、お役に立てて光栄であります(^o^)
ちなみに私事ですが、回答400回記念の貴重な一問でございました。ありがとうございました。

2022年12月18日 10:29
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おきもち

現代は実に「背負い込んでる」人が多いと思う。 別に自分が背負い込まなくて...
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お寺の喜捨です。

 祥鳳さん、お寺の制度に興味があるそうですね。コンビニとは違い特殊なこともありますので、これからもわからないことはどんな小さなことでも質問して下さい。
 瓦志納はお寺の修復費用の布施、寄付、喜捨です。一口1,000円~1,500円くらいですかね。寄付をすると瓦に名前や◯◯家先祖代々などが書かれて、瓦を張り替える時にあなたの名前付きの瓦がお寺の屋根に備え付けられます。ただ、寄付しただけでは実感が沸きませんから、そのようにしております。クラウドファンディングてぃんぐのお礼みたいなものと思って下さい。それがご先祖さまの供養にもなります。あまり、自分に負担にならない金額的でよろしいので、寄付してください。
 月に一回、瓦志納納経大施食で供養の法要を行います。朝のお勤めで行います。よろしければそちらも参列下さいね。

2022年12月18日 12:34
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有り難し
おきもち

あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのでは...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
お寺のお役に立てて良かったです!

大鐵様、お返事ありがとうございます。
なるほど、こういう事なのかと納得しました。
無理のない範囲内で、行いますね♪

「仏教全般」問答一覧

お金なんて要らんと貫いた心

神仏への信仰心がとても篤かった医療人のお話です。 その人は幼き時に難病で視力を失い、家督を譲って琵琶法師と鍼師のどちらかを選ぶときに医の道を選んだそうです。親には「二度と家の敷居をまたぐでないぞ」と突き出され、入門先の師匠は「素足に埃が付いたら掃除やり直し」覚えも良くなく、ある日鍼を持たせてもらった時には、患者さんが痛さで悲鳴と怒号のクレーム続出…ことごとく破門。 後がなく生死をかけ岩屋に篭もって断食修行、無我の境地で空腹に転び手にした松葉(鍼のような)と、くるまった落葉を元に、のちの管鍼法を発案。「これなら患者さんも痛がらずに下手な自分でも施せる」心の清らかな和一さん、あれよあれよと出世し果ては将軍の病まで治癒。「よくやった和一よ、褒美を与える。何でも申せ」と将軍、ところが見返りを求めなかった和一先生、儲けは要らんと一旦断るも、当時の上下関係では言語道断。お互いにプライドがゆるさず譲り合わなかった末(流石の将軍もこれで諦めるであろうと、盲目の自分に)「ひとつ、目が欲しゅうございます」と頓智を効かせたところ「わかった」と将軍は引き下がり、しばらくして江戸の一ツ目という地名の土地に、「盲目と老体が遠方まで行かずともお参りできるように」と江ノ島の弁財天様を勧請、老いても尚熱心に参詣を怠らぬ和一検校を自分のケアスタッフとして「そばに置いておきたかった」のもあり、治療院のみならず弟子の養成所と神社まで併設、そして今も残るそうです ハンデがあっても自立して生きていける術を磨く、世界初の視覚障害者用職業養成機関は、実は江戸時代に「盲目となり家を出され、師弟関係も破門され…住むところもお金もなく、仕事のセンスにも恵まれず…只管に神仏に手を合わせ続けた」信仰篤き偉人の苦労の先に日本で生まれた逸話、私は大好きです! 話が長くなりましたが、私も勉強をし指圧師となって施術をしたいと毎日仕事に明け暮れています。元ヤン僧侶さんは「目標が半端ねぇ。もっと効率的にガッツリ考えろ」と喝を入れてくださいました(笑)息を吸うように朝日が昇れば仕事が入ってきて、6月は休みなしで母の日から連勤達成更新中です。今の仕事も好きですが、やっぱり指圧を専門学校で学びたい。 先日お寺でふと仏様から「前へ。只管に進みなさい」と声が聴こえた氣が…私の指圧を喜んでくれた母の為にも入学が叶うようエールをいただけますか。

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