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浄土教徒は生きているうちは何をすべきか

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ネット掲示板では浄土系宗派を「自殺宗」などと揶揄する輩もいます。
僕も浄土教の教えを、まったく仏教を知らない友人に話したら、「じゃあ早く死んだらいいってことになるじゃん」と言われ、有効な反論ができませんでした。

浄土教徒は生きている間に何を大切にして何を楽しみにして生きたらいいのでしょうか?
往生(=死)を待つだけが浄土教の肝ではないよ、生きている間にこんな良いことがあるんだよ、念仏以外に生きている間にこんな事をすべきだよ、だから早く死ねばいいというわけじゃないんだよという答えがありましたら教えてください。

2023年5月21日 13:17

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教徒として

念仏を唱えて功徳を積む。
(1回の念仏で往生は確定しているが、さらに功徳を積んでおけば極楽に行ってから悟るのが早くなるはず。)
念仏以外の善行為や修行もできるならやって、功徳を積む。
(ただし、念仏以外の修行をしなくても念仏だけで往生は確定していることをお忘れなく。)
他人に仏教や浄土について教える。
他人に親切にする。
あとは、日常生活を楽しみましょう。
追記
 座禅をやってもやらなくても、念仏すれば往生できます。
 だから座禅をやってもいいと思いますよ。
 もしも、念仏や五種正行以外の修行が禁止なら、戒を守ることもお布施も忍辱(怒らない)もダメと言わなきゃならないですからね。
 また、座禅を通じて自分の煩悩に気付けば、「機の深心」(こんな愚かな自分だから阿弥陀仏の本願に頼るしかないのだ)に繋がるかもしれません。
 あと、ご存じだと思ってあえて触れませんでしたが、法然上人の御法語に「生きれば念仏の功徳が積もり、死ねば浄土に往生できるから、思い煩う必要がなく、生死ともにわずらいなし」という内容があります。検索してみてください。

2023年5月21日 18:36
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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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生きているうちに頑張ってダメでもセーフティネット

本来の仏教は、自力で悟る、悟れなくても修行や善行為でよい来世を目指す、というものでした。
 のちに浄土教が現れて、それは修行や善行為が何もできなくても、仏を念じるだけでも善行為で、それで浄土に行けるよ、という死後のセーフティネットでした。それ自体は善行為なので、業の法則としてもあり得ます。
 そこで日本の浄土宗は念仏行に特化しよう、と、浄土真宗はさらに進んで、念仏さえ、仏への信心さえ、仏のほうから来るんじゃね? 任せればいいんじゃね?というところまできました。
 あとは、来世の心配をせず、これまで通り日常生活を送ればいいのです。悪いことすれば反省、良いことすれば皆様のおかげ、で、仲良く、協力し合って生きて死ねばいいのです。鎌倉時代は生活するだけで精一杯でしたからそれで十分でした。
 現代人は、時間にも生活にも余裕がありますね。それなら、セーフティネットよりは少し頑張って、善行為や修行にも挑戦すべきでしょう。悟るためではなくて、などと自主規制せず、できれば今生で悟るまで頑張って、無理なら来世は浄土でいいのです。本来、そうやってできてきた教えです。
 今の真宗はあべこべで、親鸞が修行も善行為もできない蛇蝎のごとき我らと言ったのだから、修行も善行為もしてはいけません。死ぬまでぼーっと待ってなさい、あるいは、世間的な楽しいことだけしていなさい、になってます。アタオカでしょ?
 社会にセーフティネットがあるからと言ってだらだら遊んでいてはカッコ悪いように、宗教にもセーフティネットはありますが、余力があれば高みに挑戦すべきだと思います。自力でダメでも大丈夫、なだけで、大丈夫だからダメ人間でいなさいなんて、変でしょう?

2023年5月22日 9:25
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おきもち

初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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質問者からのお礼

>願誉浄史さま
浄土宗らしいシンプルでわかりやすい答えをありがとうございます。
浄土真宗だと念仏以外の善行や修行もできるならやれとは言わない(むしろ否定的)だけど、浄土宗は真宗よりも通仏教的な部分を多分に残していますね。

坐禅の真似事とかやってもいいですかね? それで悟りを求めるわけではなくて単に気分を落ち着かせる程度の、本当に真似事ですが。

>藤本晃さま

回答ありがとうございます。
著書「浄土真宗は仏教なのか」を読んだことがありますので、その著者さまから回答いただけて驚きました。ちなみに僕は浄土真宗から浄土宗に改宗しましたが、本願寺の帰敬式で授かった法名は藤本さまと同じ釈慈照です。

その点が…というわけではありませんが、僕も藤本さまと同じく今の真宗にいろいろ疑問を感じての改宗でした。

「浄土真宗」問答一覧

親より先に死んだら親不孝なのか

こんにちは 私は母親より先に死にたいです 母親が世界で一番大好きなので母親を失う悲しみを味わいたくないし、何より一人では生きていけないからです 病気で人とまともに話せないし、世の中のことを何も知らないからです 母親がいなくなってしまったら私は絶対に立ち直れません なので私は母親より先に死にます 自殺はするつもりなくて病気で死にたいです 母親にそれを話したら、「〇〇ちゃんは一人じゃ生きていけなさそうだからそれでいいよ」って言ってくれます 私を残して先に死ぬことが心配と言っていました でも一般的に親より先に死ぬのは最大の親不孝と言われています ネットでもしょっちゅう見かけます それに親より先に死んだら五逆で地獄に落ちるとか、三途の川に行くとか言われています それがとても心配です 私は一応浄土真宗を信仰していて、親にもお葬式は浄土真宗にしてって言っているのですが、地獄に落ちるのかがとても不安です ちゃんと極楽浄土に往生して阿弥陀さまに会えるように毎日、南無阿弥陀仏を唱えてるのですが、ネットとかで親不孝とか見ると不安になります 親より先に死んだら地獄に落ちますか? 親より先に死んだら阿弥陀さまの救いの対象から外れてしまいますか? どうか回答よろしくお願いします

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救われない予感がします

浄土真宗に救いを求めた者です。しかし、考えてみると僕は阿弥陀如来様の救いを享受する資格がないのではないかと思いました。 これまで何度も食べ物を無駄にして、嘘をついて暴言を吐き 謗法罪や五逆罪に当たる様なことまで考えていました 過去に「家は浄土真宗だから、念仏を唱えれば極楽浄土に行けるよ」 という言葉を聞いておきながら、前述の蛮行を辞めず、インターネットでは誹謗中傷や違法ダウンロード/アップロードをしてしまいした これらのことをしておいて、僕は反省することも信じることもできず、聴くべき聴聞も説法もまともに聴けません 今日でも、極楽浄土はどれ程美しい世界なのか、僕の様な罪深い人間でも、救ってくださるのかと考えておきながら 時間泥棒に邪見、嘘などの罪を犯してしまいました 今後も邪見や、食べ物を無駄にする行為を繰り返してしまったり、都合よくクリスマスや阿弥陀如来様の恩恵を受けようとしてしまうと思います。もはや救われることなどあり得ない気がします 過去にも僕の様に、阿弥陀如来様の救いを得られる身でありながら、悪事をおこなった者が破門にされたと知りました 前述の通り、僕は心から反省することも信じることもできません 阿弥陀如来様を疑い軽んじ、これを書いている間も書いた後も、何度も動画サイトに移動するほど真剣さがありません。先程も破れば地獄に堕ちる法のことを、軽んじる様なことを言ってしまいました。僕はやはり無間地獄に堕ちるしかないのでしょうか

有り難し有り難し 41
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亡くなった父が救われて欲しいです

10日ほど前に父親が亡くなりました。葬儀は浄土真宗のお坊さんにお願いしました。実家には高齢の母親が1人で住んでいるため、1人でいるときに火を使うのは危ないと思い、お線香をあげないようにお願いしてしまいました。しかし、四十九日まではお線香を絶やさないように、といったものを見るとほんとうにそれでよかったのか悩んでいます。お茶や、ご飯、生前好きだったお酒などお供えして手を合わせることでも大丈夫でしょうか。またそれらを母が毎日しなくても大丈夫でしょうか。 ろうそくも危ないので、蝋燭灯を買い求めつけてくれています。 離れて暮らしている私も手を合わせることで供養になりますか。その時お念仏を唱えるのか、父に話しかけたらよいのか、どのようにしたらよいでしょうか。 父親は、生前お念仏を唱えたり、信仰があったわけではありませんが、それでも救われますでしょうか。お酒好きでわがままなところもあり、怒りやすく人に迷惑もかけたこともあったと思いますが、優しく愛情もある人だったと思います。 間違った行いをしたこともあると思いますが、それを反省したのかはわかりません。 父がどこにいくのか確かめようがありませんが、救われて欲しいと願っています。 質問が複数になってしまいすみません。どうぞよろしくお願い致します。

有り難し有り難し 8
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ