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祖母に寄り添えない

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お世話になります。
同居している80代祖母についての悩みです。

祖母は、自分自身のことを親切で思いやりがある人間だと思い込んでいます。
しかし、嫁である私の母には心にグサッとくるような言葉を投げつけ、母の行動を制限し、私と弟が幼少の頃は母と触れ合えなくなるようにわざと引き離すようなことをしていました。今思えばそれは洗脳で、私と弟は祖母のアクセサリーでした。私達が成長し少しでも反抗すれば、あんなに金かけてやったのに恩知らず!と罵られていたので今までおばあちゃんっ子を演じていました。
母はこんな状況をずっと我慢しています。私が祖母に口答えすれば、祖母の怒りは母に向かってしまいます。父は祖母に振り回されて疲弊しています。
私は祖母からの無神経な言動と過干渉のおかげでパニック障害を発症し、我が子の新生児期から子育てもままならない状態が3年以上続きました。でもその原因である祖母は、コロナが世界中に流行したのが原因だ!とトンチンカンなことを言っています。孫を精神疾患に追い込んでおきながら自分には全く無関係、むしろ、ご近所さんに赤ちゃんの面倒をみてあげる優しい曾祖母アピールをしています。
首がすわらないうちに危険なことをされたり勝手に家から連れ出されたりして注意しましたが、私が発作で寝込んでいるうちに連れ去ることが多々ありました。これが一番つらかったです。

祖母自身は親戚同士の結婚で、姑も旦那(私の祖父、20年程前に他界)も完全に尻に敷いてたようです。厄介なことに自営業でなおかつ政治にも絡んでいた家なので、〇〇議員の奥さん、●●の女将さんといったような肩書まで持っていて何十年も周囲からチヤホヤされていました。そのためハイスペックな人としか話が合わないとまで言っています。

そんな祖母も80代になり、体力も衰えはじめ、チヤホヤしてくれていた仲間たちも他界し、今では老人うつなどで安定剤を飲みながら生活しています。
なんでこんな目に遭わなきゃいけないの、、、と毎日ぼやいて朝昼晩と過去の自慢話や体調を延々と報告されます。
私が過去にされてきたことを思い出すと、祖母が可哀想とも助けたいとも思えないのです。こんな冷酷な私にはいずれバチがあたると思います。子どもの頃面倒見てもらった恩は感じていますし、祖母を極悪人とまでは思っていません。この先、どんな心境で祖母と接すればいいのでしょうか?

2024年10月8日 16:12

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

祖母さんから離れた安全基地(空間)を持つようにしましょう。

祖母さんは、家族を振り回しながらも、周りから気を遣ってもらい(気を遣わないと機嫌が悪かったからでしょうけれど)ある意味 恵まれた幸せな人ですよね。
でも、それでどれだけの人を泣かせてきたのでしょうか…。

もう「祖母ファースト」じゃなくてもいいんじゃないでしょうか。同居されているので、どうしても顔を合わせたり接しなければなりませんが、あなたもいつまでも聞いていられないと思えば席を離れたり自分の部屋に入ったり、祖母さんと距離を取りましょう。それで冷たいなどと言われたとしても、放っておくのが一番ですよ。相手がいるから、祖母さんも言いたいことを言うのです。
ですがこちらが反論や意見などの反応を見せると、また祖母さんの持論が返ってくるだけですから。
家の中でも、祖母さんから離れた安全基地(空間)を持つようにして、祖母さんの影響が及ばないように自分を守ってくださいね。
祖母さんの高齢も、介護サービスを受けながらサポートをすればいいのですよ。家族がしんどくならないように、心身を健やかにしていきましょうね。

2024年10月9日 10:55
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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憎しみは止めて

 はるさん、私から憎しみについて話したいと思います。良い模範解答は他の僧侶が伝えたと思います。私は悪い回答を伝えます。
 私が実際に体験した話しです。ある家族葬のお勤めをしました。葬儀を終えて、火葬場で読経し、火葬となりました。そしたらそこの職員さんが「お骨を持ち帰らないということでここでお別れになります」と言いました。私は驚きました。そうです。収骨しないのです。故人は父親、喪主は子どもが勤めておりました。「え!何で」と私は思わず聞きました。それは父親からDVを受けてきたからだそうです。故人を恨んでいたそうです。憎しみはどこかで仕返しされると私は思いました。私はその時、気の利いた法話も出来ませんでした。
 憎まれたらその恨みは相手にどこかで仕返しされます。私はあなたの相談を読んでそれを思い出しました。あなたの祖母さんが家族に恨まれているのはもう取り返しがつかないところまで来ております。恐らく、祖母さんの方が先にお亡くなりになることでしょう。その時に遺族からどんな葬儀をされるか?私は目に見えております。よく葬儀社のキャッチフレーズに「あなたの愛する人と最後の別れになります 大切に時をすごしましょう」が皮肉に感じます。本当は愛する愛さない関係なく故人様は大切に送ってほしい。私たち僧侶はそのために葬儀を行ってきたつもりなのにと思います。
 只言えることは憎しみを無くすことは生きているうちにしか出来ません。もう、手遅れですが腹の内をすべて話しても良いと思います。家族総出で話しても良いと思います。
 最後に私が言えることはあなたの祖母さんがしてきたことが嫌なら自分は絶対にそんなことを子どもや今後できるであろう孫にも子孫にも誰にもしないことを約束して頂けたらと思います。意外に同じことを繰り返してしまうものです。その時には!と気付いて止めれるか?もうこんなことは繰り返さないことを願っております。

2024年10月10日 0:27
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質問者からのお礼

さっそくのお返事ありがとうございます。

確かに我が家は何十年も前から過剰な祖母ファースト(ぴったりのフレーズ!)でした。家族だから孫だからと何でも言いなりになって、祖母の考えることを先回りし期待に添えるように行動するのが当たり前の生活でした。祖母の機嫌を損ねないようにとやっていた事が逆効果だったようですね。

子どもの頃から、祖母が仕入れてくる他所様の家庭の噂話やお嫁さんの悪口などを聞かされていたので、年上の家族に逆らったり避けたりするのは人として非常識と刷り込まれていたのかもしれません。

私自身のパニック障害発症で自分の感情に嘘がつけなくなり、今までの祖母への違和感の正体が「嫌悪」だったことに気づいてしまい、いまだに困惑気味です。
これを期に祖母とは距離をおいてみようと思います。
私の悩みを聞いていただき、心が軽くなりました。
この度はありがとうございました。

大鐵先生

お返事ありがとうございます。
実は、いずれ来るであろう祖母の葬儀について弟と話すことがあるんです。田舎で周りの目もあるし家の商売にも関わるから、形だけはちゃんとした葬儀をしようと。でも、私は弔辞読まないからね、俺も弔辞嫌だよ、ネットのコピペでいいじゃん逃げないでよ...と。
我ながらひどい会話だなとは思いましたが、これが因果応報っていうものなのかなとも思いました。
孫に弔辞を拒否されるような人間にはなりたくないですが、私は祖母の血を引いているし、実家住みで家業をついだ婿取りで生活環境が若い頃の祖母と似ています。将来祖母のようになる素質と環境が揃ってしまっています。
相当に意識しなければ、私も祖母と同じことを子や孫達にしてしまうでしょう。
大鐵先生のおっしゃる通り、祖母からされたことを子や孫に繰り返さないのが私の役目であり、この先の人生の課題なのだと気がつくことができました。逆に、周囲を振り回して困らせていたことに気がつかないまま80代を迎えた祖母は、ある意味幸せな人なのかもと考えてしまいます。
これからの私の役目と課題を示していただき、ありがとうございました

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