自分を追い込んでしまう回答受付中
3年前「人生を楽しくする」という目標を作りました。当時は「楽しくしないと」という思考しかなく、無理に自分を何度も行動させてしまいました。
ですが後から自分が本当にやりたい事でも、できる事でもなかったと分かり、結果自分を追い込んでしまいました。
特に人間関係で失敗した事がトラウマになってしまいました。
毎日何をするにも思い出して辛くなり、生きていくのが更に楽しくなくなりました。
昔から後先考えるのが苦手な上に、やりたいかも分からないのに行動する癖があり後悔が多いので治したいです。
「〜しないとだめだ」、「〜するべき」という思考になりやすく、自分の気持ちに向き合うのが苦手なのかもしれないです。
どうやってこれから生きればいいのでしょうか。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご質問ありがとうございます。
3年間いろんなことに挑戦したことは偉いと思います。
結果的にそれが自分がやりたいことではなかったと分かっただけでも挑戦した価値はあったと思います。また、どのようなことが原因で人間関係でトラブルが起きるのか経験したこともこれからの人生の役に立つと思います。
あなたは3年間で人間的に成長したと思います。
ですから後悔しなくていいのです。
そしてこれからはあなたがやりたいことを探しましょうね。
あなたの持ち前のチャレンジ精神を大切にしてこれからも前だけを見て生きてくださいね。
過去を“罪”から“縁”へ変える仏教的自己回復法
あなたの状況は、仏教でいう「四苦八苦」の中でも、特に過去への執着と自己嫌悪という“心の苦”に深く関わっています。過去の過失を何度も反芻してしまうのは、心が「無明(真理を見えなくする迷い)」に覆われている状態です。そこでは事実よりも“自分を責める物語”が大きくなり、眠れないほどの苦しみを生みます。
まず、過去を“罪”として抱え続けるのではなく、未来をより良くするための“縁”に変えることが大切です。仏教の「懺悔(さんげ)」は、過去を否定するのではなく、善い行いへ転じる誓いです。あなたが挙げた欠点や失敗は、これからの行動指針をつくる材料になります。
また、過去の「悪」を完全に消そうとするより、「善」を少しずつ育てる方が心は安らぎます。人に優しい言葉をかける、小さな感謝を口にする、自分を責める言葉を一度減らす、こうした小さな善行が自己評価を静かに変えていきます。
夜の自己嫌悪は、頭が過去の映像や言葉を繰り返す“心の暴走”です。坐禅や数息観(呼吸を数えて意識を一点に集める方法)は、この暴走を鎮め、今に心を戻す助けになります。息を吸うとき「いま吸っている」、吐くとき「いま吐いている」と数え、思考が逸れたらやさしく呼吸に戻す、これを5分でも続けると、過去が心を占める時間が減っていきます。
仏教では、人は誰しも煩悩を抱えたまま生きる存在であり、完全な無過失は求めません。「昨日より少し良い自分」を重ねていくことが、やがて大きな安らぎにつながります。あなたが悩み、変わりたいと願うその心こそ、仏心の芽です。カウンセリングまでの間、呼吸法と小さな善行を実践し、“縁”を育てていってください。
合掌