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身体的苦痛から離れるには?

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有り難し有り難し 27

ご覧いただきありがとうございます。

突然ですが、久しぶりに口内炎ができました。あまりの痛さにろくに食事を取れず、辛かったです。

仏教のいう「執着から離れる、苦しみから離れる」というのは主に「精神的な執着、精神的な苦しみ」として解釈していたのですが、何かのお話しで、お坊さんを殺すため(すいません)寺に火を付けたら、お坊さんたちは慌てたり逃げ惑ったりすることなく死ぬまでお経を唱え続けた……というのを聞いたことがあるので、「精神的な苦しみだけでなく、身体的な苦しみからも離れることができる」のだと思いますが、一体どうなっているのでしょう?どうやっている(?)のですか?
口内炎でこんなにも痛いのに、火をつけられて動じないなんて……。無我の境地というものでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お坊さんも痛いのです

痛いものから逃げようとすると痛さというものは強く意識されます。強調されます。いま外でカラスが鳴いていましたが、嫌がるとか意識するとかなく、そこにカラスの声があれば自然に聞こえます。耳はいいも悪いも言わず音があれば受け入れる働きがあります。音と一体となっています。
痛みもそうでしょう。そこに痛みがあればただ痛いのでしょう。痛みは痛みのままそのままでいるのです。
お坊さんも痛みを感じないのではなく、同じように痛いのです。
ただそれを苦しみとして受け取らないための修行を目や耳、鼻、舌、身体、意を使い行なっているのです。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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痛いものは痛いと認めるのが仏教なのですよ。

やんさん、こんにちは。

お坊さんだって、口内炎は痛いです。私も痛かったです。今は、口内炎にはすぐに効く良い薬があるので、まずは治療してください。併せて口内炎にもいろいろ原因があるので、痛みが取れないのであれば病院に行ってくださいね。

さて、口内炎の原因の三つに、口内不浄と食事偏重とストレスとがあります。
これは私たちでもチェック改善できます。
歯磨きをきちんとしていますか?歯磨きは食後30分以内にするのが効果的ですよ。私も食べたらすぐ歯磨きを心がけています。外出でできない時はマウスウォッシュを使っています。歯磨きって仏教が日
本に広めたのですよ。仏道修行で大切な修行の一つです。
偏った食事をしていませんか?あまりお菓子ばかりではダメですよ。野菜を食べましょう。

そしてもっとも大切なのはストレス。仏様の教えを学んでイライラしない人生が大切。
口内炎のご縁だけでもこれだけ仏道修行ができるのです。

早く治してくださいね(笑) 合掌

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質問者からのお礼

邦元 様
お坊さんも痛いものは痛い、痛いけれどそれを気にしない、ということなんですね……。
痛みを消す技を持っているわけではなく……。もっとびっくりです。仏教を学んでいると「あるがままを受けとる」とよく聞きますが、痛みに関しても同じだとは思いませんでした。
「それを苦しみとして受け取らない」すごいことです。精神的なものなら少しだけ出きるようになりましたが身体的な苦痛は大騒ぎです。こんな風になれるように……難しいと思いますが……精進に励みます!
ご回答ありがとうございました!

染川智勇 様
ありがとうございます、こんにちはです、お世話になっております!
歯磨きは心がけていましたか、マウスウォッシュまでは使っていませんでした。発見です。
食事も野菜中心にしているので、大丈夫だとは思うのですが、原因はストレスということなんでしょうか……。
歯磨きって仏教が広めたのですか!!とても驚きました。さすが日本文化に溶け込んでいますね。まだまだ仏教のものだとわかっていない日常の言葉もたくさんあるとおもいます。
健康のためにもストレスフリーな生活を送れるよう、仏教に励みます(笑)
ご回答ありがとうございました!

柳原貫道 様
口内炎のスペシャリストと聞いて、柳原様に治療をお願いしたい気持ちになりました(笑)悩まされるものとして、口内炎に関する知識って大事ですね……。
おお!お話しのもとを教えて下さりありがとうございます。
「必要以上に意識すれば、苦しみになります。」仏教でよく聞くところの、「ありもしない妄想に苦しめられている」状態ですね。
「火をつけられても冷たいと感じる奇跡は仏教にありません。」私の勘違いしていたところでした……。ありのままをそれ以上もそれ以下もなく受け入れるということだと解釈しましたが、それにしても……火は怖い!(笑)
ご回答ありがとうございました!

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