hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

仏教の実践について

回答数回答 3
有り難し有り難し 62

怒りを最小限にする、欲を少なくする実践がなかなか上手くいきません。
一年くらい前も坐禅や瞑想、掃除、料理などに励んでいたのですが、挫折してしまいました。
再び仏縁があって、今は仏教書をよんで実践しています。
始めた頃は落ち着いた感じで、安らぎも感じられますが、続けていくと何故か苦しくなってやめたくなります。
苦しみからは逃れられないのですか?
また、実践を続けた方がいいですか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「スジャータの乳粥」(欲の象徴)を受け入れるということ

その実践が「欲を少なくしたいという欲」からはじまっているならば如何でしょうか。

あなたが嫌う欲があなたの意志で起こしたものならば、自らの意志で制御できるかもしれません。

でもその欲すらもあなたが起こしたものでなく「起こったもの」「起こるもの」だとしたら、そもそも「欲も含めてまるごとあなた」ということです。

釈尊はなぜ苦行を捨てたのか。

がヒントになるでしょう。欲も苦しみもあなたと一つと受容できるところに「欲に溺れない」、「苦にとらわれない」視座が生まれると思います。

それは「欲が起こらない」、「苦が生じない」ということではありません。

あなたが、スジャータの乳粥に出会うことを願っています。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

中道を心がけてみよう

仏教には「中道」(ちゅうどう)という考え方があります。

ストイックに修行一筋にいくのも、欲望のままに享楽的にいくのも、どちらもNGなのです。

どちらかに偏ることなく、バランス良く仏の智慧を実践し、日常生活の中に活かしてゆく。
そんな生き方を目指してほしいな^^
くれぐれも無理は禁物ですよ。

かたよらない。
こだわらない。
とらわれない。

ですよ~

{{count}}
有り難し
おきもち

様々なつらい別れや痛みを、私も経験しながら今日を生きています。 あなたの...
このお坊さんを応援する

分かります。。

りんこ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

何となく分かる気がします・・

どうしても仏教を学べば学ぶほどに、実践すべきことも増えていってしまいますので、結構しんどくなってくるのですよね・・

最近、実感しています・・

とにかくあまり無理せずに、できることから一つ一つ自分のペースに合わせて行うことが大切となります。あれもこれもとしてしまっても、逆に煩雑になってしまって、本来の目的から外れていくことも・・

りんこさんも、本当は苦しみを無くすための仏教の実践であるはずなのに、苦しくなってしまっていては、まさに本末転倒・・

少しずつ、焦らずにです。

参考までに、怒りを少なくするには、「慈悲」を、欲を少なくするには、「空」を、自分のペースでそれぞれ是非、理解、実践していってみて下さいませ。

共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございました。
中道を忘れそうになっていました。
「スジャータの乳粥に出会う事を願っています」という素敵な言葉をありがとうございました。無理せず頑張ろうと思います。

参考まで書いて下さってありがとうございます。焦らず頑張っていきます。

吉武文法様、林 浩道様、川口英俊様
ありがとうございました。感謝です。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ