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いつも寝る前に考えてしまいます

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いつも寝る時に、目を瞑ると過去にあった嫌なことや失敗したこと、恥ずかしかったこと、すべての嫌な思い出が頭の中をぐるぐると回って、
思い出してしまい眠れなくなってしまいます。

いつも消えてなくなりたい…と思ってしまってつらいです。

その日にとてもいいことや楽しいことがあっても、必ず寝る前には考えてしまいます。
あとで必ず悪いことも起こると思ってしまうのです。

毎日つらいです。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こうだったらいいな〜と思いながら眠るトレーニングを。

消えてなくなりたい、、、
そう思ってしまうほどの、苦しさが渦巻くのですね。。。悪いことって、どんなことだろうね。それは、あなたが描いている幸せとは違うことをイメージしてしまうのかしら。それとも、今 日常に起こっていることがあるのかしら。

失敗したことや、辛かったことを、1日の終わりに思い出すと、しっかりとした睡眠が取れなかったり、またきっと同じことが起こるに違いないと、深く思い込んでしまいます。寝る前には、出来るだけ、今日の自分の良い評価(こんなところを頑張った とか)笑顔でいる自分をイメージしながら、妄想でも構いません、こうだったらいいな〜と思いながら眠るトレーニングをしましょう。
イメージ出来なかったら、ハッピーエンドの本を寝る前に少し読んだり、携帯アプリでも マンガを読めたりするでしょ、楽しい内容のものを頭に入れて、眠りにつくようにしましょう。

私も、1日を振り返り、整理しながら眠るのですが、何か不安なことがあれば変な夢を見たりします。自分でも、分かりやすいヤツだなぁと思うのですよ(^_^;) なので、幸せの短編小説を少し読んで寝たりします。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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思い出したらそれを消そうとしないこと

思い出したらそれを消そうとしないことです。
記憶を嫌い、拒絶したり忘れようとする行為そのものが、記憶を浮き彫りにする行為です。記憶はただの記憶でしかない。現実でもない。事実は今寝ようとして、横になっているということのみです。過去のことを思い出しても手をつけずそのままにしておく。嫌わないことです。放っておけば消えていくことです。

事実は周りの様子が見え、布団の感触があり、毛布の香りがしている。そんな、目、耳、鼻、舌、身、意という、六根という機能のままにいること、今の様子にいることが、過去を引きずることから遠ざける道といえます。

ネガティヴだから前向きに、暗いから明るくといった両極端な行為も記憶を浮き彫りにすることとおなじです。ですから手をつけないことがいちばんの近道であるのです(^ ^)

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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ドンブラコ ドンブラコ

まず、結論はそのクセになっているそれをやめることです。
ですが、自然に出てきてしまうのであれば、まず、その時に思い出してしまったことと、それを継続思考していくこととを切り離しましょう。
妄想や想像とは、いきなり始まらないのです。
そして、断ち切る気持ちさえあれば、そこで即完結するのです。
よく、思いの流れをみてみましょう。
桃太郎のモモに喩えましょう。
川上から大きなモーソーのモモがドンブラコ、ドンブラコ。
最初はただぽんと流れて浮かんできただけです。
それを即座に、瞬時に拾い上げて、そのモモを割って、中をこねくり回して、桃太郎が入っているならまだしも、いきなり藪をつついて蛇🐍です。
妄想の仕組みとは、①ぽんと出てきた思いを②掴んで③展開させていって④ドツボにハマるという流れです。
仏陀、覚者、修行者、禅のマスターたちは①だけしかありません。
②~④をしないのです。
ただ、出てきただけなのです。
だからモーソーに影響されることがないのです。
こつを掴みたければ坐禅会に参加してみてください。
モモが流れてきた時点で、そんなモモなど何処にも無いわいと、思いの鬼を一撃のもとに成敗することが出来ましょう。

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受け流す練習

ぬままさん、はじめまして。質問を拝読しました。

ぬままさんは、過去にあったことを思い出し消えてしまいたいと思うのですね。

世界を舞台にして活躍する日本人スポーツ選手は、どうでしょうか。

サッカーの日本代表でチームリーダーだった長谷川誠選手の著書『心を整える。』に詳しく書かれています。

スポーツの世界ではNo.1にならないと認めてもらえません。オンリーワンではダメなのです。このため、陰湿なイジメは当たり前のようにあるそうです。

それを乗り越え、結果を出し続けている長谷川選手が行っていることは「受け流すこと」です。

嫌なこと、失敗したこと、恥ずかしかったことなど、事実として評価せず受け流すのです。

ぬままさんも、過去のことを受け流すことができるように練習できるよう祈念しております。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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質問者からのお礼

みなさま、ありがとうございます。
いろいろなお話が聞けて、とてもうれしいです。
楽しいことを考えたり、受け流してみたり、自分なりにいろいろやってみます。

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