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夫が鬱かもしれない、私の心構えは?

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お世話になっております。

夫は百貨店で働いており、現在の部署になって一年近くになるのですが、ここ数ヶ月で様子が変わってきました。
以前の部署に比べてやりがいを感じていない様子ではあったのですが、最近明らかに元気もなくなり、休日もつまらなさそうで、食欲も落ちています。
辛い、辞めたい、(私に)他の旦那を探した方がいいかも…
のようなネガティブな発言も増えました。

私も独身時代に鬱になり、様子が似ているのでもしかしたら夫も…と思っています。
当時通院や服薬もしましたが、結局仕事を辞めたことで回復しました。
環境を変えることが一番だと実感しましたので、心身がどうしようもなく辛いのなら退職も止むなしと思っています。

ただいきなり退職でなく、職場で部署の異動ができないか相談したり、退職後にどうするのかぼんやりでも考えて欲しいと伝えました。

正直に言いますと、夫の様子に心配はもちろんですが同時にイライラもしてしまいます。
もともとウジウジするタイプで、じゃあ行動しろ!と私が思うこともしばしばでした。
ダメなオレ、に酔うというか、自分嫌いの自意識過剰を感じてしまい、放っておくこともあります。

ただ今回は先述の様子もあるので、少し重いのかな、と思っています。

そうなると、私はどういう風に関わるべきでしょうか。
客観的な視点がある方がいいと思ったので、色々な方に相談したみたら?(相談できる人はいるようです)とは話し、
なるべく会話をする時間を作ったりはしていますが、ひたすら優しくヨシヨシ辛いね…とできない自分が冷たいのかなと、私まで辛くなってきました。

健やかなる時も、病める時も…
とは、どういった心持ちでいれば良いのでしょうか。
よいお知恵がありましたらご教授ください。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

参禅は鬱が治るケースもあります

暗い考えに陥ったり、物事を悪く考えたり、陰鬱な気持ちになることは、時として「自分が」やっている場合があります。無自覚なのですが、自分がその暗い思考をむやみに増大させてしまっているという事はよくあるものです。
これを車でたとえますと「ニュートラルに入れながらアクセルを踏む」こととします。
いたずらに燃費を食う!🚙空ぶかし🚗前にも勧めない!🚘💦
人間もアタマの中でそれに似た事をしてしまうことがあるのはよくお分かりのことであろうと思います。
故に、せめて、自分で無自覚なのですが、そういうことをしてしまっている心理に陥っていることを自覚されたならば、それをやめる方向へ進むべくアクセルを踏んで頂くと良いと思います。
当山では坐禅会を開いていますが、それは看板だけで実質座る坐禅ではありません。
物事を見る、聞く、香る、食する、出会う、触れる、何かをするにあたって「自分の想念を付随させない」で行うスキルを学ぶという面があります。
部屋にカーペットが古いものをそのままに6,7枚と重なっていれば踏み心地はいいかもしれませんが、不衛生な面もあります。
全部はがしてはじめて床の質を知るのです。
負の思いや、思考のカーペットが何重にも重なっていきますと、どんどん自分の下地、本来性が見えなくなってきます。
ご主人の鬱を本当に治したいと思ったら、医師にかかると保険などにおいてもペナルティになりますから、お寺はキャリアが傷つかずにうつを治せる場でもあります。
一度ご主人に電話をこちらにしてもらって、ウマが合いそうだなぁと思ってくれたら坐禅会にお越しください。
旦那に優しくするのは、あなたの為でもあるのですよ。
かつてのあなたではないですか。
そして、かつてのあなたをあなたは乗り越えた。
確かに自分の振り返りたくないシーン、かつての自分の辛かったことを思い出してしまって、しっかりしろや!と思ってしまうのかもしれません。そこも含めて愛せるようになってください。これからも長い二人三脚なのですから。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

まずは医師に相談すべきです…。

 旦那様がうつ病なのか、そうでないのかは医師でないと判断出来ません。
 というよりも、、あなたのおっしゃる職場内での部署の異動の願い(私もそれが一番良い選択かと思いますが)も医師の診断書がないと、話が進まないのではないでしょうか。
 ならば、旦那様を説得して、出来ればご一緒に病院に行かれてはいかがでしょうか。
 全てはそれからだと思います。

 そして、うつ病の診断が出たら、やはり医師の指示に従うべきだと思います。
 何より、あなたはうつ病を経験し、治癒したお方なのですから、旦那様にとっては最高の存在になれるではありませんか。
 『私が出来る限り支えるから、安心して治療に専念して』とおっしゃって下さい…たとえ本音ではそこまでの自信が無くても。
 うつは心の風邪…ではないようですね。心のがんだとうつ病経験者の方がおっしゃっていました。
 確かにうつも悪化すれば命に関わります。でも、がんはどんどん治癒率が上昇しているのも事実です。
 夫婦で力を合わせて、うつに立ち向かって下さい。
 ともかく治らない病気じゃないんですから…。
 そして、仏様は「たとえ、治らなくてもあなた方夫婦を見捨てることはないぞ」とおっしゃっておられるのですから。
 安心して、勇気出して、どうか病院の扉をノックして下さい…ハスノハ僧侶方も応援しています。

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おきもち

先ずは仕事で何が辛いのかご主人に聞いてみましょう。それについて何かあなたがアドバイスできることがあれば伝えましょう。

もし可能なら、ご主人の上司に電話して、最近のご主人の状況など話を聞いてみてもいいと思います。(ご主人には電話したことは内緒ということで)

うつ病になるとなかなか人に相談できなくなるものです。むしろ、相談できる人が居ないからこそ、うつ病になるともいえます。ご主人は相談できる人はいると言ってますが本当でしょうか?
あなたがご主人の会社にご主人の状況を聞いても構わないと思いますよ。場合によっては、部署を変えることも、あなたがお願いしてみましょう。
そこまでするのかと思うでしょうが、ご主人がまともな判断ができないうつ病状態ならば仕方ないことですよ。
病める時も…ですからね。
あと、今は優しく接してあげてくださいね。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答していますが、無知未熟ゆえに質問を読ませていただくことしかできないことも多々ありますがお許しください。 回答は私個人の意見や解釈もあり、場合によっては浄土宗の教義とは少し異なることもあるということをご了承ください。 また、寺の紹介ページに電話相談についても紹介していますのでどなたでも気兼ねなくご利用ください。 ハスノハのお坊さんがもっと増えますように。 合掌 南無阿弥陀仏

質問者からのお礼

小林様、ご回答ありがとうございます。
異動には診断が必要かもしれないのですね。
夫の性格的に、病院で診断をもらうと
オレは病気だ!とますます自分の内に引きこもってしまわないかが不安なのと、私自身の鬱も今振り返ると受診した意味はあまり無かったな…と感じたので、積極的には受診を勧めていませんでした。
会社の仕組み等もう少し話をしてみます。

聖章様、ご回答ありがとうございます。
昨日夜通し上司と語り明かしてきたようです。あなたは一人ではない、ということだけは一貫して伝えており、夫もすでに夫婦共通の信頼できる人にSOSを発信したりしています。
職場に電話は抵抗がありますね…。
干渉の距離感が難しいのですが、もう少し見守りたいと思います。

丹下様、ご回答ありがとうございます。
以前お坊さんの著書を読んだことがあり、“私たちは思考をぐるぐるさせることがやめられない”とありました。
ニュートラルで空ぶかしですね。
文字として読んだおかげで、私はそれ以降「あ、私は今、ぐるぐるに浸ってる」と思えるようにはなりました。(すんなりは抜け出せませんが)
夫は以前からぐるぐる大好きなんだなとよく感じますが、まさに自覚して欲しいところです。
狭いところから出てきて欲しい。
その道のプロにご相談できたら頼もしい限りです。夫にも提案してみます。
優しく。

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