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未だに親の事を許せずに苦しんでいます

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有り難し有り難し 28

小さい頃から親の望む子供でいるように暴言や暴力、金銭面など様々な力で押さえつけられていました。
その内容は日々の生活から遊び方、友人関係などにおよんでいましたが、未だに許せず苦しんでいるのが進学についてです。
親の見栄のために中学受験をさせられ、地元の友人と離れ望まない学校に行くことになったり、大学受験の際には私の希望する学校には「金は出さない。女が学歴をつけても何にもならない。行きたいなら体を売って金を作っていけばいい」と言われた事がずっと心に残っています。
親から奨学金の保証人になることも断られ、結局親の希望の大学に進んだもののそこでの研究費用は出してもらえず、全て昼夜のアルバイトで作りました。
それでも経済的に困っているわけでもないのに、あれやこれやと理由をつけては私立中学・高校でかかった金を返せと迫られ暴力をふるわれる日々でした。
成人式や数年前の結婚の際には高価な着物を作ってくれましたが、それを見るたびに情けないようなみじめな気持ちに襲われます。
経済的に苦しいわけでもなく、親はゴルフや趣味などで贅沢に過ごしていながら、また高価な着物を作るだけのお金がありながら、勉強がしたいなら体を売って学費を稼げと言われたことや奨学金の保証人にすらなってもらえなかったこと、もっと勉強したかったという気持ちが渦巻いてしまいます。
他人から見れば中学から私立に通わせてもらって、立派な着物を作ってもらって、甘やかされて育てられたと言われることもあり、悔しくてたまりません。
しかし、そんな学生時代から10年以上経ち、今はお腹に子供もいます。
親は親なりに心配してくれていたこと、私が望む形ではなかったとはいえお金をかけて育ててくれていること、
当時私がもっと視野を広げていれば勉強する方法もお金を得る方法も知る事ができていただろうこと、
親も私も完璧な人間ではないということ、私に甘えがあること…などを考え納得しようとし、子供のためにも親とそれなりに仲良くしたいと思っています。
でもどうしても親の口から「子供は幸せにしてやらなければならない」「私たちはこんなにしてやった」などの言葉が出たり、子供の初節句には高価な兜を買ってやる…などの話をされるたびに涙がこぼれそうになります。
私が当時の話をしても知らん、忘れたと取り合ってもらえずモヤモヤしています。
どうかこんな私に喝をお願いします


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

育ててくれただけで儲けもん!。

あきさん、こんにちは。

親の育てられ方に苦しかったことがあり、許せないでいるのですね。
子供は親を選べません。いわゆる毒親の中で育ち苦労した方はたくさんいます。あきさんもその一人なのでしょう。でも社会人になっただけでも儲けものです。もう大人になれば今度は自分の責任。親は関係なくなります。自分で道を切り開けるのですから、毒親を反面教師にして悪い育て方は断ち切り、子供の未来を応援できる素晴らしい親になりましょう。

これからの親との付き合い方はあなたが決めればいいのです。親と付き合いたくないのであれば絶縁してもいいのですよ。そうでなくても親がいろいろ行ってきたらあなたがハッキリNOをいえばいいのです。育てた恩をいわれるのであれば、「感謝してます。有難う。ただ、それとこれとは別です」といえばいいだけです。あなたの家庭はあなたが守らなければなりません。親だから面倒を見なければならないことはないのですよ。良識ある社会人として粛々と親と対応してください。

これからはあなたが幸せな家庭を夫、子供と共にはぐくんでくださいね。応援しています。合掌

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★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email;kongozaji@renge.net(気軽にメールしてね!)  直通電話:090-6041-0193(最初はショートメールで) ※※※※※※※※※※※※ 山寺の小さな金剛座寺は10月23日に襲った台風21号で、大変な被害を被りました。大規模な斜面の崩落で客殿が倒壊の危機に陥っています。人生は何が起こるかわかりません。復興に向けて20年努力してきましたが、またリセットになるとは思いませんでした。でもあきらめません。仏さまの教えは「一切皆苦」苦難をなくすことではありません。苦難は必ずきます。それを乗り越える心を作ることが、御仏さまの教えなのです。  ハスノハに訪れる皆さん。私と一緒に人生の苦難に正面から立ち向かい、乗り越えていきましょう。仏さまと共にならば、必ずできます。合掌 ※※※※※※※※※※※※ Email;kongozaji@renge.net 在家から天台宗僧侶になりました。田舎のお寺だからできる新しいお寺ライフを試みて活動しています。特技は手話で現在某大学の非常勤講師で初歩の手話講義をしています。NPO手話技能検定協会理事の役職を頂いて手話学習の普及に努めております。社会貢献として保護司のお役を通して社会更生のお手伝いをしております。 どうぞ伊勢にお越しの際は遊びにお立ち寄りください。また活動は三重だけでなく、埼玉・東京・神奈川などの首都圏、または車でいけるところはどこでも出張で活動しています。仏事のことなら気軽にご連絡ご相談ください。お寺には宿坊もありますので、心のリフレッシュをされたいのであれば、いつでもお泊りくださいね。 私と一緒に、お寺の復興を手伝ってくれる方を募集しています。私とお友達になってください。そして伊勢の山寺をあなたの第二のふるさとにしてください。 ●お葬式や法要、納骨をお受けしております。 エリアは三重・中部・近畿から東京・埼玉・神奈川まで、車でいけるところはどこでも走り回っております。どうぞご相談ください。  (メールが有難いですが、直通電話 090-6041-0193 でもお受けします。なかなか出られないので着信を残してください。またはSNSでご連絡くだされば折り返し電話します。なお電話での悩み相談は10分と決めておりますのでご了承願います) ※もし少しでも回答がお力になれましたら、その感謝のお気持ちを、ご本尊如意輪観世音菩薩さまへのご志納(布施行)でお願いします。ハスノハ活動ができるお寺の維持活動に使わせて頂きます。 ゆうちょ銀行100010-67608891 名義コンゴウザジ 百五銀行多気支店(普)221446 名義シュウ.コンゴウザジ 檀信徒・弟子になって一緒に仏教ライフを楽しみませんか?(檀信徒費志納年1万円) 仏教を人生に活かして楽しみましょう。合掌 

人のふり見て我がふり直せ

古典的ですが、タイトルの言葉が当てはまりそうです。
私はギリギリ40代ですが、我が親の世代とは、価値観の違いを感じます。何より「お金があれば幸せになれる」と社会全体が思っていた時期に子育てしたのですから。
それは戦後という、滅多に日本人が経験してこなかった時代であったから、でもありましょう。
「してやった」ことはいつまでも覚えており、「してしまった」ことは認めない。人間まさに「はからい=自分勝手な価値観」で生きているものです。あなたも人の親となり(つまり貴女の一挙手一投足が子どものモデルになるわけです)、一人前の大人なのですから、「ああいう人もいる」という他山の石で宜しいのではありませんか?
多分、戦後からの経済成長に邁進していた日本人は、仏教をあまり生活に活かさず過ごしてしまったのだと思います。ここhasunohaでも、折に触れても、仏教を学んでみては如何ですか?「一人の人間として立つ」ことの自信に繋がっていくと思いますよ。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

質問者からのお礼

貴重なお話をありがとうございました。
何度も繰り返し読ませていただきました。
親との線引きが上手くできずにつまずいていましたが、私の人生、家庭を大切にこれからの事を考えて生きていきたいと思います。
私の一挙手一投足が子供にも影響していくと思うと子育てに不安もありますが、親を反面教師として子供の気持ちを聞きながら寄り添っていければと思います。
お二方のお話を読みながら、心が温かくなるのを感じました。
ありがとうございました。

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