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仏教の教えを忘れなければいけませんか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 26

(編集部より、こちらの質問は利用規約により一部変更しています)
私には、13年前に知り合った男性がいます。
お互い離婚経験ありでしたが、優しく、明るい彼にひかれ生活を共にするようになりました。

彼の家は〝ある宗教の分会〟です。知り合った当初、彼は教会長を継ぐ気はなく、私の住む県へ越してきました。そこで、9年近く一緒に暮らしました。

ところが、彼の母親や兄弟から、そろそろ後を継いで欲しいと話がありました。

彼は悩みました。けど、彼は、母親に悲しい思いをさせたくなかった。
彼は、後継者になることを決め、実家に戻りました。彼からは、『今後も付き合って行きたい。できれば、家に(他県)に来てほしい』と言われました。

悩みに悩んで3年後の昨年の春に、この家に来ました。再婚したのです。〝無理に信仰しなくていい〟〝徐々に覚えてくれればいい〟と・・・そんな言葉を真に受けて。

ところが、私以上にこの宗教に納得していない彼。もともと、ここの後継者になりたくなくて私の居る他県に行った(逃げた?)くらいですから。

私自身、48年、仏教の家で育ち、信心深い両親に教えてもらった、しきたりや教えを、変えて行く事はつらいです。

この宗教では、お盆やお彼岸も関係ないし、ひたすら神様や、その宗教の創設者(?)の教えを毎日毎日唱えて、月に一度家でお祭りみたいな事をして、信者さんがお供えをしてゆく。

信者さんと言っても、ほんの数人・・・しかも身内。

この家には私と、その彼、彼のお母さんの3人で住んでいます。ほんの数人の信者さんからのお供え、しかも、そのほとんどは、上級(?)へのお供えになります。

なので、私も、働かないと、食べては行けませんので、働いています。しかし、毎月、決まった日にちに、儀式を行うため、休まざるを得ません。

彼は、身体が丈夫ではなく、頻繁に入院をしています。

後継者になったこと、こんな家に産まれてしまったこと、とても悔やんでると良く言ってます。しかし、簡単には辞める事もできず、毎日苦しんでます。何度、心入れ換えようと頑張ってるようですが、納得できない事ばかりに嫌気までさしてるようです。

お母さんは、とても信仰熱心です。だから、余計に辞められないと。

正直、私も、この生活苦しいです。自分の納得していない思想を無理に替えてなんかいけません。
それとも、完璧に洗脳(?)され、彼の力になれば、彼もまた楽になるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

正しい信仰を

(編集部より。利用規約によりご回答の一部を変更しています)
楽しい暮らしを親神様にお見せすることが大切ですから、あなた達夫婦が苦しんでいては正しい信仰では無いように思います。
日々のつとめの仕方など工夫してもう少し楽に生きるようにされてはどうでしょうか。親神様もあなた達の陽気に暮らす姿を見たいのではないでしょうか。
また、○○教では仏教など他の宗教を兄弟姉妹とみなすのでしょうから、仏教を捨てる必要は無いと思いますよ。私の知り合いにも両方を信仰されている方もいますからね。
協会長を続けるか辞めるか、それはご家族、信者の方々とゆっくり話し合ってください。しかし、いづれにしても、大切なことは儀式では無く、踊りたいほどの陽気な暮らし、そして笑顔であること、これが正しい信仰のように思いますよ。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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親の希望通りに動かなくても仕方がない話

人は生まれながらに自由な存在です。親に縛られる必要もありません。夫婦でよく話し合い、信教の自由を認められている日本人ですから、誰にも強制はできません。夫婦で違う宗教であってもお互いをリスペクトしていれば問題ないわけです。

家を出るのも一つ。お母さんの希望に添えないことは、不幸な話ではないです。思い通りにならないのが人生。よくよく話し合い、自由な決断をしていいと思いますよ。

何を選んでも間違えはありませんから。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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後悔のないご判断を

拝読させて頂きました。
なるほど、現実問題としてなかなか大変かとは思います。
何が正しいのかはわかりません。

本来ならば一人一人思想信仰の自由がありますからあなたが信じたいと思う信仰で善いとは思います。
だたやはりご家族の中での軋轢もありますからね。
その点を踏まえてよくよく彼と正面からしっかりとじっくりとご相談なさってみてください。
けっっしてあわてずにお二人で心ゆくまで納得できるまでいろいろ試行錯誤ご相談なさってくださいね。

そして最終的に結論として決してその後後悔のないご判断をなさってくださいね。
あなたにも彼にも皆さんがそのご判断を尊重なさって下さいます様心よりお祈り申し上げます。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

早々のご回答、ありがとうございます。
彼は幼少の頃より、この宗教の後継者となる事を叩き込まれ、縛り付けられ、自由な事など出来ずに育ってきました。

その父親から逃れるべくして、私と知り合った感じです。なぜ、知り合ったのか、もう一度、知り合った意味を考えながら、彼のこれから、私のこれから、話し合ってみます。

はい!自由な決断ができるよう、何を選んでも悔いのないよう生きたいとおもいます。ありがとうございました。

ありがとうございます。心、うたれます。

彼と、慌てず、納得できるよう話をしてゆこうと思います。

彼が、心から人を思える人に、なれるよう、親を恨まぬよう、支えて、これからの生きる道を見つけていきたいです。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ