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自業自得?神も仏もない?

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今日市川一家殺害の犯人に死刑執行が行われたという報道がありました。

私は今年で二十歳になるのですが、恥ずかしながら市川一家殺害事件のことを何も知らなかったので詳しく調べてみました。
関連して過去に日本で起きた様々な凶悪事件の記事(女子高生コンクリート詰め殺人事件など)も見ました。

そして考えられないような凄惨な行為が行われ、むごたらしい殺され方をしたことを知りました。
さらに女子高生コンクリート詰め殺害事件に関しては犯人たちは出所し、再犯まで犯しているそうです。

このことから私はこの世に「自業自得なんてない」「神も仏もない(嘘?)」という考えに至りました。

「神も仏もない」ということに関しては
こちらのサイトに似たような質問がされているページ↓に行き着き閲覧しました。
https://hasunoha.jp/questions/6483
回答の中で
「助かるチャンスはどこかにあった」、「善行を積み自分の身は自分で守りなさい」といった言葉がありました。
なるほどと納得する反面、「では被害者たちは防げたか?生きるチャンスすらなかったんじゃないか」と疑問を持ってしまい、さらに悩みが深まってしまいました。

そこで質問なのですが、「神や仏などの存在は本当にあるのか」また「自業自得(勧善懲悪?)」 についてお考えをお聞かせ頂けたら幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去質問の回答にて失礼します。ご参照ください。

>「神や仏などの存在は本当にあるのか」
https://hasunoha.jp/questions/23238

>「自業自得」
https://hasunoha.jp/questions/23327

まだまだ関連質問もあると思うので読み漁ってみてくださいね。きちんと書籍で調べたりお寺に足を運んでお話を聞いてみることも理解を深める事でしょう。

悲しい凄惨な事件があったから神仏はいない、自業自得もないと嘆くだけでなく
事件があったからこそ、神仏とは何か、自業自得は何かと問い、確かめることで一人ひとりが真実に目覚めこうした事件がなくなることを念じます。

世の中安穏なれ、仏法広まれ。

被害に遭われた方の思いを無駄にしないために、一人一人が置かれた場所でできることをしていきましょう。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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自業自得は来世まで繰り越す

私は、自業自得という考え方が好きです。
どんな不幸も過去や現在ね自分の煩悩が原因。
そう思えたら、他人を憎む必要がなくなりますからね。
輪廻転生を考えてください。
罪の報いは来世で待っているかもしれません。
自業自得の輪廻転生から解脱するには、煩悩をなくすしかないのです。
煩悩がなければ輪廻転生しない、人間にも生まれない、犯罪にもまきこまれない。
犯罪あふれる人間世界に生まれてしまったということは、私達の「自業自得」なのです。
犯罪被害にあうのも「自業自得」だと言うと、怒りだす人々もいます。その反応は間違いです。怒らないですむように「自業自得」だと納得すべきなのに、怒ったら苦しむのは怒っている自分なのに。
なぜみんな、他人のせいや、神仏のせいにしなければガマンできないんでしょうね。
自業自得、自分が悪かったんだ、だから他人を恨む必要はないんだ、とスッキリした方が楽なのに。

仏とは、真理に目覚めたもの、ブッダのことです。
ブッダを中国では仏陀と書いて、それを仏と省略した。
インドで仏教を開いたお釈迦様は、実在した人物であり、このお釈迦様のニックネームがブッダでした。
ただし、仏様やお釈迦様が罪の罰を与えるのではありません。
自分の煩悩で自分が苦しむ、という法則に気付いた人がお釈迦様だったのです。
神様は、人間よりはレベルが高い生きものですが、まだまだ煩悩で苦しんでいる、自業自得の輪廻転生の中にいる存在です。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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