得度をいただきたく。
単刀直入に申しまして、
「最短で得度を頂く場合、いかほどで得た前例があるでしょう?」
そして、それは今の僕に成せる事でしょうか?
38歳で家族を持っており、毎日仕事に出ております。
出家を避け、在家で得度習得への近道を導いていただきたく思います。
得度習得後は、私自身で生死、人生などを考えて行きたいと願っております。
いわば、仏教における基礎知識、概念を得度を通し、習得し、
自分の落としどころを自身で探し、精進したいのです。
何か、良いアイディアがあれば、ご教授願いたく思い、
メールさせて頂いております。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
得度とは一般にいずれかの教団により出家儀礼を行って僧籍を得ることを言います。ですから“出家を避け、在家で”得度する事はそもそもできません。
ご質問文を拝見すると得度を、仏教の基礎知識・概念を習得したことを証明する資格のようなものとお考えのようですが、それは誤解です。
在家のまま仏教の基礎知識・概念を学びたいということであれば、書店に良い本がいくらでもあります。いろいろ探されてピンときた仏教書をお読みになって学ばれれば十分だと思います。
得度は得度式を受ければいいだけです。
私は寺に生まれたので、得度を受けましたが、確かに本来は出家することが前提の制度ですが、今の仏教ってぶっちゃけ寺が家なんですね。だから、在家みたいなものです。そうなっちゃった原因は、明治5年の「僧侶の肉食妻帯勝手たるべし」の太政官布告により、お坊さんの結婚が正私は式に認められたからですね。(浄土真宗は別として。)得度式自体は師僧を探して、得度式という儀式をやってもらうだけですね。それと、僧籍登録はまた別であることは理解しておく必要があります。得度式を受けても僧籍登録をせず在家で過ごしている人はいます。私は三人兄弟ですが、妹二人も得度を受けていますが、僧籍登録はしていません。三人とも大本山増上寺で得度式を受けました。ですから、大本山増上寺で受けるというのも一つかと思います。まあ他宗派からすれば、受戒会と得度式を混同しているとか批判は承知の上です。あなたが、在家のままというのが引っ掛かりますが、お坊さんになって人を救いたいのなら、(自行化他といいます。)得度を受けたらいかがですか?自分のための仏教だったら、受戒会でよいのではないですか?