hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

自分の過ちで後悔したことからどう立ち直ればいいですか

回答数回答 4
有り難し有り難し 75

こんにちは。
私は、現在会社を辞めて、就職活動をしております。
先日、前職の取引先から、「当社へきて欲しい」とご連絡を頂きました。
その時、私は、第一志望の会社の選考中でありました。

第一志望の会社は、クリエイティブ職で、お給料も待遇も高め。
お話があった会社は、事務職で、お給料・待遇は普通くらい。
ともに同じ業界で、新卒の時に憧れていた、夢の業界でした。

悩みましたが、お話を断り、第一志望の結果を待つことにしました。
昔からの夢の仕事を目指すことをあきらめきれなかったのです。
また、今まで多忙な仕事をしていたこともあり、
「事務だとやりがいがなさそう」と判断してしまいました。
しかし、結果は、不採用で、どちらの会社にも入ることができなくなりました。

今となっては、
お断りした会社への後悔でいっぱいです。
事務ということで、私のやりたい職ではなかったのですが、
会社の雰囲気や人など、とても良いところでした。
また、どんな形でも、憧れの業界に入ってさえいれば幸せだったなあとも
思います。
憧れの業界への道が開けていたのに、高望みをした自分が心底馬鹿だったと思います。
今となっては、憧れていたクリエイティブ職もなぜそんなにやりたいと思い込んだのかわかりません。
狭き門の業界で、せっかくお話を頂いたのに、貴重なチャンスだと
気づけなかった自分を責めます。

自分が馬鹿な判断をした結果なので、「仕方ない」と思おうとしていますが、
どうしても、頭から離れません。
何をしていても頭から離れず、つらいです。
次の就職活動をする気力も出てきません。

こんなとき、どんなことから始めていけば、この状態から抜け出せるのでしょうか?
お教えいただければ幸いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

This is it

禅門ではシッペがえしの「シッペ」のルーツとなった竹箆(しっぺい)という法具があります。弓を半分にへし折ったもので、弦もなく、矢もありませんので、弓としてはまるで役に立たないものであります。
まるでガラクタ。
このシッペイという一見ガラクタな道具は、何か。
それは、仏性、真如、「それがただそれ」、This is it という真実そのものです。
それそのままが、真実だということです。
簡単に言えば、まさにあなたが置かれているよう逆境、マイナス的な境遇を意味しています。
そんな中でも自分を活もかすも殺すも自在でなければ、この世の荒波を乗り越えることなどできません。
あなたはそれをマイナス要素にしているだけで、ITはITです。良し悪しの色は着いていません。
そこでそのTHIS IS IT状態である一見、ガラクタのような役に立たないシッペイ状態である自分自身を用い得てこそ初めて活路を見出し得るのです。

あなたがやる気が出ないのは、あるものを得ようとしていたからです。
しかし、あなたは、両方に縛られなかった、という状態を得ている。
自由を得ている。無限の活動時間を得ている。無限の選択肢を得ている。
無限の時間を得ている。家族でゆっくり過ごす時間を得ている。軌道修正して方向性を立て直すための考える時間を得ている。
大きな損失を得る事で、私から、一生涯、自分の損失意識にばかされなくなる為のチエを授かっている。
それは他者から見れば損失ではない。それは終焉ではない。それはジ・エンドではない。
あなただけが考えの上で、そう見ているのです。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

逃した魚は大きい

 一度手に入れかけて失ったものは、実際よりも素晴らしく見えるものです。

 もし第二志望の会社へ入社していたら、第一志望の会社から採用通知が来てもお断りしていたのでしょうか? そうなったらなったで「なぜ第一志望を待たなかったのだ」と、同じように後悔するでしょう。

 ちな様は、それができないから第二志望の会社を断ったはずです。そして、今回のその判断は正しかったと思います。

 これからも二者択一の状況は幾らでも出てくるでしょう。その時、今回の経験がきっと生きてくると思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

「覆水盆に返らず」

ちな様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「覆水盆に返らず」という故事がございます。

確かに一度地面にこぼしてしまった水は、再び盆(鉢・お椀)に返すことはできません。しかし、その盆(鉢・お椀)には、また新しい水を入れることができます。

人間、一度ならずに色々と失敗や後悔すること、反省することもございます。でも、そこにいつまでもとらわれてしまっていてはいけません。たった一度使って失敗しただけで、鉢・お椀もそのままであれば本来の水を溜める、運ぶという役割を果たすことができませんし、もったいないものとなります。ちな様もまだまだチャレンジできる器でございます。少し休まれて気分転換やリフレッシュされてから、是非、次の新鮮な水を入れる準備を調えて下さいませ。

また、下記問いの拙回答も参照にして下さいませ。

問い「後悔の念から抜け出す方法?」
http://hasunoha.jp/questions/225

「・・過ぎてしまった過去は決して取り戻せません、しかし、そこにとらわれ続けていては全くこれまでと変わることもありません。問題は今、これから何をなしていくべきかであるかと存じます。・・」

問い「仕事を焦って探して後悔したりしてます。」
http://hasunoha.jp/questions/109

「・・やがてこれだという確かなる志が固まった時には、いよいよ自分を信じることができるようになり、その自信を持って、様々な事に取り組まれて参りますことを心から祈念申し上げます。・・」

最後に、少し仏教的なお話として・・

この縁起なる世界、仏教では善因善果の因(縁)果の理を重視いたします。善き結果を望むのであれば、清らかな穢れ無き心による善なる行いが大切となります。いつまでも後悔や恨む心など煩悩にとらわれてしまっていては、良くありません。これ以上、煩悩に惑わされずに、しっかりと善き行いを積まれて参られます中で、これからの良きご縁を紡いでいけますように、良きご縁に恵まれていけますようにと祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

つべこべ言わずに就職活動を続けなさい。

 ちなさん。選択ミスをしただけで何ですか?自分が納得いかなかったから、断ったのでしょう。良い選択しましたよ。自分の納得できない仕事はつなぎでして、また、いいところが見つかればそちらに面接行っていたのが見えますわ。今回はたまたま本命が外れましたが、まだ次はありますよね。くよくよしているのは時間の無駄。この不景気まごまごしていたら、チャンスは逃げてしまいますよ。
 今すぐに履歴書を書きなさい。以上。悩むのはその後、「本命で無いところに内定をもらいました行くべきでしょうか?」でお会いしましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

目指せ!となりのお坊さん あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのではありません あなたの悩みを解決するお手伝いを私がするのです ちょい悪坊主を目指しています。尊敬する人は一休さん。
ここだけの話し  どんな些細な質問でも回答します! ・私の目指す僧侶は一休さんのようなちょい悪坊主です。時には常識にとらわれずとんでもないことを言いますが、しっかり受け止めて下さい。私もしっかりとあなたの質問を受け止めたいと思います。 ・先ずは30分からで、システムに慣れたら時間を延ばしたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ