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一周忌での出来事

回答数回答 3
有り難し有り難し 19

初めてご相談します。納骨を前に、悩んでいることがあります。この度、父を亡くし、父の強い希望で、我が家の家族のために、墓の敷地をある浄土真宗のお寺から購入していました。父は急逝だったため、お坊さんや墓の今後の引継ぎなど、簡単な経緯しかしらないまま、亡くなりました。
昨日、父の一周忌がありました。母はまだ気持ちの整理がつかないため、父の遺骨は家に置いておきたいと言います。ただ、震災などが起こった際には、遺骨をかかえて避難することは年齢的にも無理だと言っていた中で、ある出来事がありました。
一周忌の法要で、お墓のあるお寺さんで、お経をあげて頂きました。
同日、何組か1時間おきに、法要の予約が入っているのがわかりました。
そのためか、父の生前の名前を間違えていました。もう一方の部屋で待たれていた家族のご苗字でした。父のための大切な法要が間違えられたことに、非常に悲しみを覚えてなりません。このようなお寺にお世話になるべきか悩んでいます。どうしたらよいでしょうか。宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お父様が選んだことをどう見つめるか

お父様の安らかならんことをこころよりお祈り申し上げます。

お寺さまでのことでおつらい思いをされ、ご心痛いかばかりかと
御見舞い申し上げます。

まったくもって恥ずかしながら、わたし自身も同様のことを当山の
お檀家さんにしてしまったことがございます。
本当に申し訳なく、深く反省するばかりです。
ですからまったく他人事とは思えず、わたしからもあなた様ご家族様に
こころよりお詫び申し上げます。

わたしの場合は施主さんが
「和尚さんもまちがえるんだなあ!きっと死んだオヤジも
笑ってるよ」と言われ、ふっとこころが軽くなったことを思いだします。

爾来、お名前はしっかりと確認すること。
戒名なども何度も過去帳を見て、お塔婆に書くこと。
思い込みで書かないことなどを心がけています。
それでもときおり間違えることがあるので、情けないばかりです。

わたしの話ばかりで申し訳ありません。

お寺さんとのご関係にあって、どうしても納得がいかない、
気に入らない、ということであれば、それはお寺さんときちんと
相談され、離檀などの手続きをされるのがよろしいかと存じます。

ただ、お父様がどのような思いでそのお寺さんを選ばれたのか。
そのことはよくよく見つめていただいたらと存じます。

和尚さんだけがお寺ではないからです。
歴史であったり、地理的なものであったり、なにかしらかの
由縁があって、あなたの大好きなお父様が選ばれておられます。

そのことをご家族皆様とお話の上で、どのようにされるかを
お決め頂いたらと存じます。

あなた様、ご家族皆様、お父様に、さちあれさちあれ。

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おきもち

ご家族で相談をなさってください。

その出来事に関して
他の家族も同じ思いでしたら
他のお寺に変わるのも止む無しかと思います。
ただし
墓地の永代使用料は戻ってはきません。

お名前の間違いなど
僧侶が絶対にしてはいけないことですが
生涯に1度か2度はやってしまうかもしれません。
本当に申し訳ございませんでした。

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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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人間はミスをする

人間はミスをします。
プロのアナウンサーでもニュースを読み間違うことがあります。
どこのお寺でも起こり得ることではないでしょうか。

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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お忙しい中、大変ありがとうございます。
お二方のお坊さんから頂いたいずれのお話にも納得でき、考えさせらました。まずは、母の気持ちを一番大切にできる形にしてあげたいと思います。また、今後のお寺さんとのお付き合いの中で、少しずつ考えていきたいと思います。家族ともお二方のお坊さんから頂いたお話を話して、相談しようと思っております。
私には高校生の娘がいるのですが、父の葬儀の日も、今回の法要の時にも、お坊さんのお経の意味を考えようとしたり、説法を聞いて、いろいろ考えさせられるようです。どんなお話があるのか、とても期待しておりました。
残された者が亡き父を思う時、後悔が残りますが、それでも前向きになれたのは、お坊さんのお経や説法があったからだと思っております。
お詫びを頂くなど、とんでもないことでございます。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ