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可哀想だと人は言う

回答数回答 2
有り難し有り難し 17

初めまして。
周囲に頼れる人が一人も居ないので投稿させて頂きました。
上手にお伝えできるか不安ですが
宜しかったら私共にこれからの生き方や、やさしい言葉をお願いします。

私はいじめにあったり、友人に裏切られたり、兄に意地悪をされたり、
親に理不尽に沢山怒られたり、
殴られたり、物を投げつけられたり、家を追い出されたり、
無視をされたり、無意味に過保護に扱われたり、
褒められる事無く、少し良いことがあると祝福されずに皮肉を言われ
事あるごとに祖母の家に預けられて育ちました。

この事を思い切って友人に話をしたところ「可哀想」と言われてしまいました。
私自身はこのぐらい悲しい出来事は頻発して当たり前だと思って育ってきたので
「どうして?」と純粋に疑問に思いました。
ですが、友人は「それは普通じゃないんだよ。可哀想な事なんだよ。」と私に言いました。
今までこの境遇に対して「きっと自業自得なんだ」と自責をしてきたので「可哀想」だとは思ったことはありませんでした。

これをきっかけに「自分は可哀想なんだ」という認知をしてしまった途端に
とても惨めで、情けなく、悔しく、哀しい気持ちで一杯になってしまいました。

確かに昔からこのように育ったので、いま私は自分が何をしたいか、何が欲しいのか、何が不快なのかが全く分からず、
人生の迷宮にはまり身動きがとれなくなっています。

可哀想と言われた時にその友人に対して
「きっと友人の中で私は同等の人間ではなくなった」
「見下された」「見放された」「憐れまれた」と感じてしまい、
深く落ち込んでしまいました。

きっと悪気がなく素の気持ちで放ってしまった一言だったのだとは思いたいのですが
その一言でギリギリで保ってきた何もかもが崩れてしまい、身も心も雪崩れのようにボロボロになってしまいました。
友人はあれから私の中身のことは一切聞いてこなくなりました。
そして放った一言に対して謝罪なく励ましてもくれなくなりました。
なので今は距離を置いてます。

怖い両親は悲しんでいる私に対して何を悟ったか「死んではいけない」と
キツく怒り、
「アンタだけじゃない、みんな一緒」「これから良いことが待ってるよ」など
お決まりフレーズで励まされてしまい
生きるのが凄く凄く辛く、
自分自身がどのような言葉を望んでいるのかすらも判らないです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分を責めないようにしましょう。

はっぱ 様 
勇気をもって相談していただきありがとうございます。
虐待とまではいかなくても、世に言う毒親というかんじなのでしょうか?

一般的に、養育者から愛されたと思うことなく、不安や緊張を与えられて成長してきた場合、対人関係に不安定で、他人との関係を回避したり、混乱したりします。
はっぱさんの場合、「可哀想」がきっかけで、回避と混乱の状態になったようですね。

でも、あなたの家族家庭の環境や学校環境など、あなたが選んだわけではないですね。ですので、はっぱさんが悪いわけはなく、はっぱさんに責任はありません。
もちろん友人も悪くありません。
ですので、まず「自分を責めない、自分は悪くない」と思うことから始めてみてください。怖い両親から何を言われても、言い返さなくていいから「自分は悪くない、私に責任はない」「さらに私は、癒されていい人で、優しさや、愛情を持っている」と思ってみてください。筋トレのように練習が必要ですが、いつも思うようにしてください。
実際に、癒されて安心や安全を感じる場所や人はいますか?できればそこにいる時間、そんな人といて癒される時間を設けるのがいいと思います。
そして、その場所とその人から、優しさや愛情、思いやりを受け取り、心にあたたかさを宿して、自分に優しさや思いやりを向けて、それを育てるようにしていけば、混乱や、辛さから解放されていくでしょう。

もし、癒される場所や人が見つからないとしたら、イメージを膨らませても構いません。大好きな場所、癒される場所を想像し、あなたの大好きな人をイメージして(架空の人物でも構いません)、癒される場面を想像してみてください。
その人から優しさを受け取るイメージをしてみてください。
きっと役に立つと思います。
難しければ、どうぞまたご相談ください。
セルフ・コンパション「慈悲を自分に向ける」ということが大切だとお伝えさせていただきます。一礼
追伸:お礼メッセージありがとうございました。自分に思いやりや優しさを向けることは、小さな、できることから始めて、継続していくことが大切です。色々方策はありますが、この欄の字数制限でここまでです。またどうぞ些細な事でもいいので、ご相談ください。ご縁に感謝いたします。再礼

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お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリン...
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可哀そうな人なのではなく、はっぱさんという人

そのお友達は、素直にそう感じていっただけなのでしょうね。
しかし、あなたは可哀そうな人ではないでしょ。自分でどう思っているかが重要なのであって、人にどう思われるかは関係ない話です。そして生きていくうえで過去がどうだったか、よりこれからどのように生きていくかが重要なのです。その友達が色眼鏡であなたを見ているかどうかは分かりませんが、これから出会う人は少なくともあなたを今のあなたで見るわけです。

あなたが溌溂として生きていたらそれで充分でしょう。過去のことを過去のこととして握らず、意識は常に「今目の前の様子」を大切にしていけばいいのです。

人のためになる仕事をしながら、幸せに生きていくことが大切なのでしょう。人の辛さも悲しみも感じられるあなただからこそ周りの人を幸せにする力があるのでしょう。
あなた自身が思いや記憶に振り回されず、地に足付けて生きていってください。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

お礼の言葉が遅くなってしまい、大変申し訳ありませんでした。
貴重なお言葉をありがとうございました。
このような温かい言葉を今までかけて頂いたことがなかったので
画面の前で泣いてしまい、1日中なんども読み返させて頂いておりました。

事細やかに環境の説明は出来ませんが、とても厳しい両親の元で育ち、
優しい言葉をかけて貰えなかったので本当に本当に嬉しかったです。
月並みの言葉でしか感謝をお伝えできないのがとても悔しいです。

「自分に優しく、今を見つめること」「やさしさを受け取ること」
すぐ完璧には出来ないと思いますが、
これらに対して挑戦できた自分を褒めてあげることや、
できなくても責めないように気を付けたり等
ゆっくりゆっくり何度も何度も自分自身に優しい声かけをしていきたいなと思いました。

現状から起き上がれなくて辛くなったらまた、どうか頼らせて下さい。
勇気を持って質問を投げかけて良かったなと心から思いました。
本当にありがとうございました。

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