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職場に馴染めない

回答数回答 4
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初めてご相談します。
同業から同業へ転職して、3ヶ月たちましたがなかなか職場に馴染めません。

あまり明るくないとか、一部の事務員さんからはコソコソ、目の前でヒソヒソ話をされたり、言い合ってると言われてます。
毎日誰かしらの悪口や影口を言っていたり、その人に言いに行く人までいます。
わかりやすいほど露骨に嫌われているのがわかります。

私自身色々あって人が怖く、独身というのもあって
周囲から奇異な目に写っているようです。

仕事も以前と似ているのに、全然役にたっていない状態で焦燥感でいっぱいです。
年齢も性格もあるので、そう簡単にはっちゃけるような事はできません。

出来上がった人間関係の中に、どう身を置いたら良いか教えてください。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

情報は影 影の形が変わっても本体は変わらない

孤独でしょう。ですが静寂は静寂でも、心地よい静寂というものの為に勤めることです。
一日の中で、自分の為すべきをしっかり成し遂げてゆく事で心に芯が生まれましょう。
人の目を気にしたり、噂話を拾い上げる事が無くなるということです。
そもそもそんな暇があったら新しい職場で「会社があなたに求めていること」を仕事というカタチできちっとコナすべきです。あなたは空気を読み過ぎている。お局様やボス猿たちの為ではなく、会社の為に貢献をする事の方が、本道を歩むことになります。
見た目、キャラなどで「人からどう思われているか」という影を追うことを気にするよりも、実質、行動、中身で成果を上げる、という本体を大切にするべきです。
「人からこう思われたい」ということの為に行動するよりも、あなたはそういうキャラなのだ、と認知されるように、出過ぎた真似をせずに静かに淡々と行動した方が自分に嘘が無く良いと思います。
人の噂の本質というものは、ただの情報です。
ウワサ話を好んでよくする人たちは、自分の地位が脅かされることを恐れているだけです。
噂をする人たちには愛想良くして敵意がないということだけを示し、無理して付き合わないこと。深みにはまらないことです。どんなに一生懸命やってもそういう人たちは人の事をよく言う人はいない、と思っていた方が良いでしょう。
誠意を持って行動すべきを行動し、口よりも思いよりも、体を動かすことです。
人の目や噂話を気にしなくなる為に一番大切なことは、自分が自分の成果を残す、ただそれだけです。きちんとやっていればちゃんと評価されます。
噂を重要視する人は、仕事より、噂話を重宝します。
あなたがすべきことは、仕事、収入、生きがい、充実感、自分を生きるということです。

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また今日もひとつ学ばせてもらった、ありがたい

もとこ様はじめまして、赤澤と申します。

同業から同業へ転職・・・とても良いと思います。なぜなら人間は知らない世界で働くより、知っている世界で働いたほうが心に優しいからです。

なぜかというと、それは「感覚で仕事ができる」から。その世界での知識が豊富で、感覚で働けるほど、楽しい職場はありません。
私も僧侶として今の仕事が楽しく感じるのは知識が人様より多少あって、経験が長いからだと思います。

そんな私ですが、つい先日までは自分のお寺をもっていないお坊さんでした。
なので食べていくために、他人のお寺に住み込みで働きます。
当然、一番下っ端です。職場の上司はそのお寺の跡継ぎ息子さんとなります。僧侶としてのキャリアは負けないのに、跡継ぎ息子さんにはできない説法ができるのに、いつも便所掃除や床拭き、責任の尻拭いばかりしておりました。

気持ちをぐっとこらえて、いわれたことはメモし、自室に戻ったら反省ノートをつけました。自分なりに反省点を書いて同じ失敗をしないように気を付けます。

仕事って学びの連続ですよね、業務だけでなく置かれた立場の人間関係こそが自分を成長させます。
私はプライドが高く、なかなかこういうことの大切さがわからなかったのですが誰よりも早く起きて自分がお寺の門を開けて、元気に挨拶することから始めました。

すると心に余裕みたいなものがでてきて、挨拶を交わすと「この人は今日、機嫌が悪いな」とかわかるようになりました。
そして理不尽な態度をとられても「仕方ないよね」と許せるようになり、そうやって相手への心配りも学べました。

良いことも悪いこともすべて自分を成長させてくれます。悪いことこそ大きく成長を促してくれますよね。
だから私は、学びの機会を与えてくれた人たちみんなに感謝してます。

また今日もひとつ学ばせてもらった、ありがたい。これでいきましょう。

よい職場となりますように。

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サラリーマン家庭で育った私が作った小さなお寺。目指すは「アットホームテンプ...
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適当力・鈍感力を養う

もとこ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

以前にも職場に馴染めないということについてのご質問を頂いております。

問い「会社で馴染めないうえ、仕事が出来なくて悩んでいます」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1002972533.html

「・・積極的に分からないことやアイデア等があれば、会議・ミーティングででもそうですが、正規・非正規・短期や立場、役職もあまり気にすることなくに、談話室や食堂などでチームの方と少しずつでも質問や意見交換するなどしていくというのも良いかとは存じます。・・」

人間関係の問題はやはりコミュニケーション不足が大いに課題になっているのではないかとは存じます。

大抵の場合、恐怖や不安というものは、よく分からない、知らないということで生じています。人間関係においても、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の兵法がございますが、とにかく自分の気質と相手の気質を詳しく知ることで、どのような場面でも対応していけるようにすることが肝要になるのではないかと存じております。

職場に馴染むためにも、良いも悪いも含めて、まずはその雰囲気や人間関係、人間の資質等を詳しく知ることから始められると良いのではないかとは存じます。そのためにも平素における何気ないことからのコミュニケーションが欠かせないものになる次第と考えております。

あとは、適当力・鈍感力を養うことです。

問い「転職か我慢か悩んでます」
http://blog.livedoor.jp/hasunoha_kawaguchi/archives/1003293425.html

「・・人間関係については、とにかく相手についてよく知ることです。相手を知ることにより、うまく対応していけるように工夫することもできるのではないかと存じております。また、皆と仲良くしなければとも思わないことです。様々に異なる人間の集まり、それは無理です。そこはある意味で適当力・鈍感力も問われます。無理なものは無理と割り切ることも必要でございます。・・」

ただ、どうしても無理であれば、身体も心も壊れてしまっては元も子もないですから、もちろん無理はしないことです。

善処を祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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今あなたが出来ることは何ですか?

もとこさん、おはようございます。
正しく丹下師の回答の通りです。
あなたは会社に何をしに行っているのですか?
お金を稼ぎに行っているのですよね!!
あなたの『お客さま』は会社の社長であり上司なのです。
お局さまやボス猿はお客さまではありません!!
  
あなたのように心が貧乏なOLの方向けに私の学生時代の話を投稿しています。よかったら参考にしてみて下さい。
『仏の道』http://ameblo.jp/hotokenomichi

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有坂脩岳(しゅうちゃん)
『般若心経』を梵語(サンスクリット語)で読める日本でも珍しいお坊さんです。...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。

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