トップダウンの上司、やる気が下がった同僚との接し方
私は係長というポストで、大きなプロジェクトのリーダーを任されています。
今年から部長が人事異動で交代となり、とても自己主張の強い方がやってきました。
部下の意見を採用することがなく、自分の意向どおりに仕事を仕上げるような指示ばかりを出してきます。さらには、部下が時間を工面して作成した資料を自分が作ったものと言って、手柄を自分のものにしてしまうのです。
私もプロジェクトのことで部長にプレゼンをするのですが、そのたびに方向性が変更されます。そして、スケジュールが遅れ、その責任を責められます。
私とともに業務に取り組んでいるプロジェクトメンバーも、部長に嫌悪感を抱いていいます。直属の課長はメンバーの現状を相談しても、特にフォローしてくれません。むしろ、部長の太鼓持ちです。
はじめは上司の指示に従うのが組織人としての基本と思っていましたが。さすがに自分の考えを押し通し、部下の功績を自分の手柄としてしまう部長にはついていけません。
いまの体制はしばらく変わりそうにありません。今後、どのように部長と接し、どのように仲間のやる気を引き出していけばよろしいでしょうか。ご教示いただけると幸甚です。
合掌
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
交渉力 対話力
ライオンにも恐れる動物がいます。
母ライオン、妻ライオン、孫ライオンです。
ここで言う母ライオン、妻ライオン、孫ライオンとは、家族の事を指すばかりではありません。オフィシャルでないこと、に、人は弱いということです。
もっとオフィシャルな場で部長の手柄の横取りが明らかになることが彼にとっての弱みです。
内部で部下たちが怒りを覚えているという事が真実であるならば、それで十分です。
まずは感情的にならずにあなたの対話力、交渉力が問われる場です。
あなたは徹底的に部下たちをカバーする側に回るべきです。
あなたと部長の一対一。こういう時は個人として接するのではなく、立場として接することに始終しましょう。まずは可能であれば部長より上の立場の人間と話してどういう経緯でチームに入ってきたかの真意を聞きだすと良いでしょう。
嫌いな相手でも、不運な場合でも、それはチャンスと考えましょう。仲良くなるチャンス、協力者となりあうチャンス、何れ社内のクリーン化のために蹴落すとしてもまず最初は好印象を与えて良好な関係を作るチャンス、などと考えて、自分の感情はメリットを強く念ずる事で打ち消しましょう。
彼も彼の上司を恐れます。彼の不正などは証拠を押さえていずれ上司に報告なさればよいでしょう。あなたと志の熱いアンチ部長グループ数人で主張を等しくして抗議なさってもいいでしょうし
「部長、先日の◎◎の件ですが、このままでは部長が手柄を横取りした、と皆不満、不快に感じておりますので、私はこういうことは社内ではよくある事と思っておりますが、うちのチームの若手は正義感、チーム間の連帯意識が強く、快く思わない若手もいます。私もなるべく部下たちをいさめるべく取り計らいましたが、本日のミーティングの際に皆が納得するようにスピーチをお願いします」と冷静に社員たちの状況報告をしつつ、不正を正するのも一法です。
本人も手柄を横取りした、というところは痛いところです。そこを上手につついてみてください。風向きは変わるはずです。
仲間のやる気を失わせているのは、部長?それとも、あなた?
曹洞宗の吉田俊英と申します。質問の内容を拝見しますと、確かに嫌な部長ですね。私もサラリーマンをしていた経験がありますので、すごく実感できます。同期の仲間と飲み会をすれば、いつもそれぞれの上司の悪口を言い合って、「まだ俺んとこの上司はましなほうかな。」と自分を納得させる日々でした。
「いまの体制はしばらく変わりそうにありません。」という現状を、少しでも改善したい。そうですよねえ。でもね、他人を変えるのは難しいですよ。そもそも「自分の意向どおりに仕事を仕上げるような指示ばかりを出して」来るのが、上司と呼ばれる役職者なんじゃないですか。プロフィールに「人間関係、怨憎会苦に苦しんでいます。」と書いていますが、すべてのサラリーマンがあなたと同じような思いを抱えて日々仕事に向き合っていると思います。決してあなただけが苦しんでいる訳ではありません。四苦八苦はすべての人が出会うこの世の出来事であり、「あたりまえ」のことです。憤りたくなる気持ちは理解できますが、すべてを「部長のせい」で片づけようとしているように感じられます。
「仲間のやる気を引き出して」と書いていますが、今仲間のやる気を失わせているのは、部長なのでしょうか?それとも、あなたなのでしょうか?
大きなプロジェクトで、仲間たちが作成した資料を仲間たちの成果として提示できず、部長に横取りされたのは、リーダーであるあなたの段取りに手落ちがあったからでしょう。あなたが仲間たちにミスを詫びて、同じ過ちを繰り返さないことを誓い、みんなの努力がプロジェクトの成果として評価されるようにリーダーの責任を果たす。そう明言すれば、みんな「やる気」を出しますよ。
それから、部長の件ですが、これはあなたの問題です。ほかの質問で、丹下覚元師が素晴らしい回答を示されています。
「いいか、多くの人がそうやって、相手のことばかりを悪く言って、自分の正当化にばかり時間を費やしてしまっているんだ。 だからいつまでたっても肝心の自分自身の心の向上に目が向かない。」http://hasunoha.jp/questions/32
他人を非難する前に、今一度自分自身を見つめ直して下さい。この回答は丹下覚元師の回答の引用によって成り立っておりますので、丹下覚元師の「有り難し」をクリックしていただくよう、お願い申し上げます。
簡単な習慣をつけてみましょう
こんにちは。ご相談拝読させて頂きました。
御気苦労拝察いたします。
ご苦労様です。
そのような環境で良く頑張っていらっしゃると思います。
私は理論ではなく、ちょっとした日常の習慣で、もしかしたら変わるかもしれない
…という、ちょっとした行動をお伝えしますね。
まず、心に頻繁に「大丈夫!」と言ってあげることです。
そして件の部長に会ったら、目ではなく眉間を見て話してみてください。
さらに部長の後ろ姿に心の中で密かに祈ってください。
「南無仏」でも「なまんだぶ」でも好きな仏さまの名前でもいいです。
すこ〜しづつですが、変わって行くと思います。
人間はそれぞれが全く別ものというわけでは無く、全てがつながっています。
そのつながりを明らかにするのが信仰であり仏であると私は思っています。
だからこそ、小さな習慣が大きな変化の第一歩を生み出す事もあるんですよ。
やるかやらないかは貴方の自由です。
合掌
あなたの正義、部長の正義
7676ブッダ合掌さん、こんにちは。
部長がオレオレで、部下の手柄を独り占め。
課長は太鼓持ち。
部下はモチベが下がっている。
部長や課長といったクラスの方がいらっしゃるということは、大きい会社にお勤めのようですね。
大きい会社ということは、上記のような部長や課長は間違いなく出てきます。
これは当たり前の事実です。
なぜかというと、「(部長が)自分のやり方が正しい」と思いつつ会社員をしていなければ、生きていられなかったからです。大規模会社の弊害と行ってもいいかもしれませんね。
小規模なら、良い雰囲気が良い社員の集まりへと伝播しやすい(悪い雰囲気が悪い・・以下略)。
大規模は、滞留が起こっているので、良くも悪くも、そのままです。良いままなら良いのでしょうが。
さて、あなたは「部長は~してしまうんです、~してしまうんです」と仰います。
完全に自分は関係ない、外の問題だと考えてらっしゃるご様子。
自分が正しい、と思いすぎではないですか?
部長には部長の正義があります。部長がここまでやってこられたのは、部長の正義が通用したからです。そこには「必ず一理あります」。この一理を拾いましょう。
しかし、あなたが正しいかは分かりません。これからです。
わたしの弟は会社員で、色々な本を読んでいるので相談してみましたが、
「二兎おってませんか?」とのこと。
1.部下のヤル気を出させたい
2.部長をどうにかしたい
両方を一気に解決する方法はないようです。もしあるなら、これだけの本が世に出ていません。答えがないなら、自分で探すしかありません。
大丈夫、かならず答えはあります。気付いていないだけです。
二兎を追う方法は無くはないとも思います。たとえば・・・すでに「7676合掌ブッダさんの”この部長きらい”という意識は表に出ています」、ここを変えてみたら、素晴らしい係長になる。そう思いませんか。
「倍返しだ」とはいかなくても・・
7676ブッダ様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
この度は人事異動にてあまり芳しくない方が上司としてやってこられたご様子・・
上と下に挟まれて、中間管理職の大変さ、難しさを思います・・
そんな部長には、「倍返しだ」と参りたいところでございますが、それは所詮ドラマだけでの話・・現実はそんなに甘くはないものでございます。
しかし、そんな部長でも、会社の上役、役員クラスに昇進できているのには、何か当然に理由があるはずであります。何も理由なしでは出世も難しいものでございます。
それはつまり、会社にとって必要な人材であり、能力的にも優れていて、実績も伴っているからでありますでしょう。
確かに一面から見ると、トップダウンにて、強引で、手柄を横取りしたりと、プロジェクトメンバーから嫌悪されてしまっているところもあるでしょうが、左遷で飛ばされてきたわけでなく、やる気が無い、出世コース外れ、窓際族扱いというわけではない限り、やはり、その能力と実績が買われて異動してきた可能性もございます。
もちろん、仮に能力と実績が劣っていたとしても、会社の規模はわかりませんが、組織の中で、それもある程度大きな組織の中で生き抜かれている処世術、是非、この機会に学ばれてみられても良いのではないかとも存じます。
ただ、もちろん、組織人として、会社員として、会社の利益、プロジェクトの利益を鑑みた時に、どうしてもこれは許せないということがあれば、問題提起して改善を目指していかないといけないこともありますでしょう。特に、士気・モチベーションの低下は、会社にとっても不利益となるためあまり良いことではありませんので、当然に上層部へと相談してみる機会も伺ってはどうであろうかとも思います。その際には、あまり感情論には陥らずに、できるだけ理詰めにて冷静に人事異動の必要性を訴えることが必要であるかと存じます。
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
ご回答を賜り、感謝申し上げます。
確かに「部長きらい」という意識が強く働いています。以前の部長が部下(現場)の意見を尊重してくださり、部下のモチベーションと能力を引き出すタイプの方でしたので、前の部長と比較し、無意識に嫌いになっていました。そして、「部長の理想像」を自分勝手に作っていたことに気付きました。
また、同僚のモチベーションを上げるのは、何か手段を講じるのではなく、私の姿勢にあるのだということにも気付かせていただきました。
まずは、自分の部長という役職に対する固定観念を抑え、相手の意見によく耳を傾けていくことから取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。
合掌
対話力と交渉力ですね。
客観的に現状を認識し、冷静に話し合いをしていきたいと思います。
また、部長が嫌いだという色眼鏡を外していこうと思います。
むしろ今がチャンスですね。
この機会を自己成長のチャンスとして活かしていきます。
ありがとうございました。
合掌
自分に「大丈夫!」と言ってみたら、「いつまでもこの状況が続くわけではない」ということに気付きました。
つながり合っているということは自覚しにくいですが、仏を念じてまいりたいと思います。
すべてがつながっているならば、同僚に対しても念じてまいります。
ありがとうございました。
合掌
川口英俊 様
実績はともかく、行動力のある部長だと思います。しかし、見方を変えると組織を無視した動きになっています。新規の業務を立ち上げ、ドンドン仕事と追加予算申請を増やしています。また、休日や帰宅後の深夜に電話やメールで仕事の話をしてくる熱心な方です。
最近の部長は、取締役にも目をつけられ、他の部長や部下である課長連中とも噛み合わず孤立しています。そして、一生懸命、専務に張り付き、「専務の了解を得た」と上役の名を使いながら身を守っています。その姿に焦りを感じるほどです。
折角、部長に昇格したのに、どんどん孤立し、かわいそうに思えてきました。おそらく、この調子で行けば自滅、もしくは理詰めで訴えれば上層部は取り上げてくれそうです。いまは焦らず粛々と業務をこなし、動くにしろ、動かぬにしろ、様子をうかがって判断していきたいと思います。
ありがとうございました。 合掌