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在家得度について

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在宅得度をしたいです。

しかし在家得度を行っている寺院や団体様のHPを見てみると、入門時の冥加金や、宗派本山の度牒の儀式のために数十万円必要だったり、法衣や宝具を自腹で揃えるなど、到底一般人の私にはまとめて用意できないお金が発生するとの事でした。

お金を工面しようとしてもカードローンにも通らない年収ですから、どうしても得度に必要な資金と法衣を揃えたくても揃える事ができません。

私のような貧困者でも金銭的な意味での在宅得度への道はあるのでしょうか?

お金を用意する事ができない、と言う理由だけで法名や度牒を受ける事が出来ない人の為の救済手段を教えてください。

よろしくお願いします。

2022年10月5日 11:54

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

支えてくれる人が必要

一時的にでも出家するのですから、出家生活を経済的に支えてくれる(お布施してくれる)信者がいて初めて成立するのです。
ですから、あなたを出家させたいと思う人間を集める必要があります。
日本の場合、その救済手段の最たるものが、葬儀の際に戒名をもらうことです。
葬儀の際には袈裟を棺桶にかけてもらえますが、その袈裟はお寺が貸してくれます。
浄土宗の場合は、在家用の五重相伝という5日間のカリキュラムがありますが、全てのお寺で実施しているわけではないし、何十年に1回しか開催できないお寺もあります。(開催費用の問題も理由の一つでしょうね。)
他には、授戒会を開催している宗派・お寺もあります。
仏教系の高校なんかだと、全生徒が授戒する場合もあります。
これも、簡易な形ですが仏弟子になれる方法の一つでしょう。
なお、仏教を学ぶこと自体は、得度しなくても可能です。
縁のあるお寺で法話を聞くなどは可能です。

2022年10月5日 12:57
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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ご質問ありがとうございます。
宗派によっても場所によっても得度の条件や費用は違うと思います。
先ずはあなたの信仰に合う宗派の、あなたを理解してくれる良い師を見つけることが必要だと思います。
慌てずに気長に、あなたのお近くのあなたの信仰に合うお寺から電話したり、相談をしたりして探してみてくださいね。
費用は師に相談すればいくらでも解決策があると思います。
良い師に巡り会えますように。

2022年10月5日 12:54
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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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お金なんて要らんと貫いた心

神仏への信仰心がとても篤かった医療人のお話です。 その人は幼き時に難病で視力を失い、家督を譲って琵琶法師と鍼師のどちらかを選ぶときに医の道を選んだそうです。親には「二度と家の敷居をまたぐでないぞ」と突き出され、入門先の師匠は「素足に埃が付いたら掃除やり直し」覚えも良くなく、ある日鍼を持たせてもらった時には、患者さんが痛さで悲鳴と怒号のクレーム続出…ことごとく破門。 後がなく生死をかけ岩屋に篭もって断食修行、無我の境地で空腹に転び手にした松葉(鍼のような)と、くるまった落葉を元に、のちの管鍼法を発案。「これなら患者さんも痛がらずに下手な自分でも施せる」心の清らかな和一さん、あれよあれよと出世し果ては将軍の病まで治癒。「よくやった和一よ、褒美を与える。何でも申せ」と将軍、ところが見返りを求めなかった和一先生、儲けは要らんと一旦断るも、当時の上下関係では言語道断。お互いにプライドがゆるさず譲り合わなかった末(流石の将軍もこれで諦めるであろうと、盲目の自分に)「ひとつ、目が欲しゅうございます」と頓智を効かせたところ「わかった」と将軍は引き下がり、しばらくして江戸の一ツ目という地名の土地に、「盲目と老体が遠方まで行かずともお参りできるように」と江ノ島の弁財天様を勧請、老いても尚熱心に参詣を怠らぬ和一検校を自分のケアスタッフとして「そばに置いておきたかった」のもあり、治療院のみならず弟子の養成所と神社まで併設、そして今も残るそうです ハンデがあっても自立して生きていける術を磨く、世界初の視覚障害者用職業養成機関は、実は江戸時代に「盲目となり家を出され、師弟関係も破門され…住むところもお金もなく、仕事のセンスにも恵まれず…只管に神仏に手を合わせ続けた」信仰篤き偉人の苦労の先に日本で生まれた逸話、私は大好きです! 話が長くなりましたが、私も勉強をし指圧師となって施術をしたいと毎日仕事に明け暮れています。元ヤン僧侶さんは「目標が半端ねぇ。もっと効率的にガッツリ考えろ」と喝を入れてくださいました(笑)息を吸うように朝日が昇れば仕事が入ってきて、6月は休みなしで母の日から連勤達成更新中です。今の仕事も好きですが、やっぱり指圧を専門学校で学びたい。 先日お寺でふと仏様から「前へ。只管に進みなさい」と声が聴こえた氣が…私の指圧を喜んでくれた母の為にも入学が叶うようエールをいただけますか。

有り難し有り難し 6
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