天国(浄土)地獄、大乗仏教ではどう?
こんばんは。中東宗教であるゾロアスター教やイスラム教では、生きていた時の善行と悪行、あるいは懺悔の度合いなどでそれぞれ天国(浄土)へ行くか地獄へ行くかを裁かれるなどと言われています。これは日本でも、閻魔様などと言われて日本人の基本的な宗教観になっていますよね。
私は敬虔な真言宗の家庭に生まれ、「朝起きたら食事がお不動様に祀られる」というのが当たり前の光景で育ちました。そんな家庭で、よく「いいことをしたら天国へ、悪いことをしたら地獄へ」と教えられたものです。
「神仏を信じ恐れたり感謝したりし、清く正しく生きる」。こういった思想は、仏教的に言えばどこの宗派にあたるのでしょうか? 多分ですが上座部仏教や禅宗は違いそうで、きっと大乗仏教的な考えですよね。日本人に根付いているのかそれともうちの家庭が特殊だっただけなのか気になったので質問させていただきました。お読みいただきありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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お釈迦様の説法
お釈迦様は「死後の世界」のことをあまり積極的に説かなかったと言われています。(全く説かなかったと説明する方がいますが、それは勘違いだと思います。)
死後の世界を説くにしても、出家者では無い一般の方々に対して、お釈迦様はインドの一般的な「死後の世界の観念」に乗っかって次のように説きました。
「善い行いを重ね、世のルールを守って生活すれば、死後天上界に生まれるよ。」
善根功徳を積みましょう。
五戒を守りましょう。
そうすれば、その果報によって死後天上界に生まれるでしょう。
この説き方を一般には「施論・戒論・生天論」と言います。死後の世界の中でも、天上界とは天部(人間よりも優れた能力の有する者、すなわち神様)の世界であり、インドの人々にとっては素晴らしい世界と考えられており、天上界に生まれ変わるための生き方を一般の方々には説いていました。
聖火さんが小さなころから教えられてきたことは、基本的にはお釈迦様の教えと同じだと思います。どうぞ、これからも其の教えを大事に守って生きていきましょう。
質問者からのお礼
ありがとうございます! 敬虔な仏教徒の家庭に生まれたけれど、大人になるにつれて「仏教とは哲学のようなもの」というイメージが付いてきたので、俺が幼少期に教わった死後の天国地獄の世界観は仏教のそれとは違うのだろうかと疑問だったのですが、よかったです!
ありがとうございます! 人の道を外れず、人を愛し、今までの罪を償って善を尊んで生きてゆきたいと思います!