仏教の本
仏教の本について、前回質問と類似質問です。何度も申し訳ありません。
中村元著『ブッダのことば』を読もうとしましたが私のような未熟で無知蒙昧な者が読んでいいのかと思い、躊躇しています。
未熟で無知な人が『ブッダのことば』を読むと、自分勝手な解釈をしてしまい、かえって有害になることはないでしょうか?
自分勝手に解釈し、自他の害悪となるような妄念を持ってしまうことはないでしょうか?
どのようにお考えになられますでしょうか。お聞かせいただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご質問ありがとうございます。
『ブッダのことば』(スッタニパータ)中村元訳(岩波文庫)を読むことはとても仏教の勉強になることと思います。
ただ内容がとても多くその反対に説明が少ないのである程度知識がないと分かりにくい点も多いと思います。
初めてでしたらもう少しわかりやすい本から読んでみるのもいいと思います。
例えば、『<仏典を読む>2、真理のことば』中村元、前田専学監修(岩波現代文庫)
はスッタニパータではなくダンマパダなど別のお経ですがそれぞれの教えについて解説しているので読みやすいと思います。
また、『ブッダ、いのちの言葉』宮下真著(ナガオカ文庫)もダンマパダからの抜粋ですが分かりやすい説明があり読みやすいです。
他にもいろいろ一般の方でも読みやすい本があると思いますので先ずはそのような本から手に取ってみるのもいいと思いますよ。
恐れることなく読書を楽しみ、周りの人と分かち合う
お悩みを告白していただきありがとうございます。
まず、読書というのは素晴らしい行為です。自分の見識を広げ、新たな視点を得る機会となります。ですが、「自分勝手な解釈」や「有害な妄念」を持つことを恐れていらっしゃるのですね。
その気持ちはよくわかります。しかし、「自分勝手な解釈」という考え方自体を手放してみてはいかがでしょうか。実は、私たちは皆、それぞれの人生経験やバックグラウンドに基づいて本を解釈しています。同じ文章でも、読む人によって受け止め方は異なるものです。これは自然なことなのです。
大切なのは、その解釈を自分の中だけにとどめず、他の人と共有し、対話することです。自分の理解を他者に話してみる。そうすることで、自分の考えを整理し、新たな気づきを得ることができます。また、他の人の意見を聞くことで、自分の解釈を見直したり、深めたりする機会にもなります。
最初は「妄念」と感じるかもしれません。しかし、それを他者と共有し、対話を重ねることで、徐々に確かな理解へと変わっていくのです。
ですから、恐れずに本を手に取ってください。読んでみて、感じたことを周りの人と話し合ってみてください。異なる意見を聞いたら、「こういう考え方もあるのか」と受け止めればいいのです。
仏教の教えは、私たちの日常生活や心の在り方に深く関わるものです。だからこそ、様々な解釈や理解の仕方があって当然なのです。
最後に、中村元先生の『ブッダのことば』は、多くの人に読まれ、親しまれてきた名著です。きっと、あなたにとっても新たな気づきや学びがあるはずです。ぜひ、恐れることなく読書を楽しんでください。そして、その体験を周りの人と分かち合ってみてください。それが、あなたの理解を深め、豊かなものにしていくはずです。
合掌
質問者からのお礼
参考にさせていただきます。
ありがとうございました。