お坊さんへの相談が殺到しており、質問受付数を制限中です。
回答が追いついておりません。今を生きる人のために仏教の智慧を伝えてくれる僧侶の方を募集中です。
また、よろしくお願い致します。
私達夫婦は、後継者が、いない為、
寺院の境内にある「永代供養付樹木葬」の
見学を始めました。
候補が、二つに、しぼられて
どちらも格式高い、お寺様で、二つとも気に入って
本当に、どちらにしようか真剣に考えております。
二つとも「永代供養墓普及会」の紹介なので、
形や値段は全て同じです。
ただ、一つは「浄土宗」の寺院、
もう一つは「真言宗」の寺院です。
樹木葬墓地は宗派は問わないのですが、
納骨する時は、その寺院の御坊様に拝んで頂くことになります。
私は、戒名は頂きたいので、やはり選んだ寺院の宗派の
戒名になると思います。
そこで、
「浄土宗」と「真言宗」の考え方が、
どのように異なるのか教えてください。
できれば、
「浄土宗」の御坊様と、「真言宗」の御坊様の
双方の立場から教えて頂けると有難いです。
よろしくお願い致します。
質問投稿日: 2018年10月17日 21:39
元々は仏教を開祖のお釈迦様を根本ということは両宗派ともに基本は同じことを学んでいます。
浄土宗の開祖は法然(円光大師)
平安時代の後期から鎌倉時代の初期(1133年〜1212年)のお坊さんです。
真言宗の開祖は空海(弘法大師)
平安時代の初期(774年〜835年)のお坊さんです。
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浄土宗の根本経典は浄土三部経
真言宗の根本経典は大日経・金剛頂経
浄土宗の基本なる本尊は
「阿弥陀如来」
真言宗の基本なる本尊は
「大日如来(盧舎那仏)」
経典も本尊もそれぞれの縁起ある仏様により各寺院では本尊は異なります。
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戒名での位牌の上に梵字が入ります。
浄土宗は「キリーク(阿弥陀如来」)
真言宗は「ア(大日如来)」
ともに仏様と一体になることを表しております。
戒名の授与の仕方は各寺院によっては異なりますが、基本は生前の性格や職業や趣味や徳を積んだことなどで、変わってきます。
仏の浄土数は数多く存在します。
有名なのは西方極楽浄土ですね。真言宗では密厳浄土ともいいます。
戒名は二文字です。
男性「高徳院清覚居士」
女性「蓮浄院愛心大姉」
↑
1、清覚 2、愛心
◯◯院や居士や大姉などは、生前寺院に徳を積んだ方などに贈られるものです。一例です。
大半の戒名は
「雲林観実信士・信女」
が多いです。
1、雲林は道号といいます。
このように浄土宗と真言宗での戒名の差異はそう少ないと思います。寺院により授与の仕方が変わっていくものです。
名付けてもらう寺院に色々とご相談されましたら、良い戒名を授かることができると思います。
簡単な説明になりますので、参考程度にしてくださいませ。
合掌
浄土宗では、念仏(南無阿弥陀仏と口でとなえる)をして極楽浄土に往生したいと願う者は、誰でも阿弥陀仏の力で極楽浄土(阿弥陀仏が造り上げた浄土)に生まれかわることができると考えます。
そして、真言宗の中にも、阿弥陀仏信仰はあります。
真言宗の信者が南無阿弥陀仏と念仏した場合も、阿弥陀様は救ってくださるはずです。
さらに言えば、キリスト教徒だろうとイスラム教徒だろうと、念仏して往生を願うならば、阿弥陀様は見捨てないと思います。
浄土宗は、阿弥陀仏の力=他力だけで救われるから、念仏だけでOKだ、自力で悟るための難しい修行は、極楽浄土に往生してからやればいいので、この世では南無阿弥陀仏を中心に修行しましょう、という考え。
真言宗は、自力で悟る修行がメインだけど、大日如来に限らずあらゆる仏様も敬うので、その中で阿弥陀仏信仰をする場合もあります。
浄土宗は、誰にでもできる易しい念仏修行のみ。
真言宗は、やりたい人は悟るための(難しい修行)もできる幅広い教え、色んな仏・明王・菩薩様を信仰できる教え、だと思います。
菜の花さん、はじめまして。質問を拝読しました。
菜の花さんは樹木葬を検討されていて戒名を授かりたいと考えておられるのですね。そこで、浄土宗と真言宗の違いについて知りたいのですね。
真言宗は即身成仏を説きます。平たく言うと「生きたこの身このままで仏になれる」ということです。菜の花さんには生まれつき仏の種を心の中に宿しています。仏の種に水をやって大事に育てると、やがて大輪の花を咲かせます。
泥の中から蓮華が咲くように、心のホコリを取り磨いていくことで蓮華が咲くように仏になると説くのです。
あまりピンとこなければ高野山に行ってみられることをおすすめします。
高野山の雰囲気を感じて、空海が今でも生き続けているといわれている高野山奥之院で肌で感じてみるといいと思います。
最終的には宗派の違いではなく、御住職の人柄で決められた方が菜の花さんもすっきりするように思います。
法源様
大阪府の「真言宗」の御坊様ですね。
大変ご丁寧な、ご説明有難うございました。
願誉浄史様
「浄土宗」の御坊様ですね。
分かりやすい、ご説明有難うございました。
三宅 聖章様
岡山県の「浄土宗」の御坊様ですね。
ごもっとも、ですね。有難うございました。
hasunohaの、お蔭で
本来なら、足を運ぶことが困難な遠くに住んでいらっしゃる、
いろいろな宗派の御坊様の、お話しを聞くことが出来て
本当に有難く思います。昔なら出来ない事でした。
これも今の時代を生きている人の特権なのでしょうか。
中村太釈様
「高野山真言宗」の御坊様ですね。
有難うございました。
昨日、「真言宗」の御寺様の樹木葬を契約してまいりました。
もう迷いはありません。
最終的に自分が収まる場所が決まるとホッとします。
心の中で、故・高野山への案内犬ゴンちゃんが「真言宗」へと
導いてくれたのかも知れません。